グローバル・ドリームFX(Global Dream FX)の評価とレビュー

今回はクロスリテイリング社の「グローバル・ドリームFX」をレビューします。

セールスレターによると、勝率がなんと驚きの98.5%!
そんなにも高勝率であるにも関わらず損小利大型のルールという夢のようなロジックとのことです。

相変わらず「スマホ片手」「スキマ時間」「初心者でも簡単」「ほとんど負けない」といったキーワードでトレード初心者を引きつけるようなセールスレターですが、今回のグローバル・ドリームFXはどんな商材なのでしょうか?

ロジックを中心に詳しくレビューしていきたいと思います。

グローバル・ドリームFXの北田氏について

北田夏己
講師の北田氏はクロス社の講師陣の一人で、過去には「勝利の黄金シグナル」や「北田式・1分スキャルシークレットクラブ」を販売しています。

北田式・1分スキャルシークレットクラブは2018年の3月に販売されていますので、2018年だけでもグローバル・ドリームFXと合わせて2つの商材を発表していることになります。

 

こんなにも短期間で他社にに公開できるほどのトレード手法をポンポンと編み出せるのは本当に素晴らしいと思います。しかも、ひとつ前のシークレットクラブの方は勝率97.6%で、今回のグローバル・ドリームFXは98.5%とさらに勝率がアップ!

このペースで行けば、北田氏の発表する次の次の商材くらいには勝率100%の手法が提供されることでしょう。ですので、この商材はまだ買わない方がいいかもしれないですね-。

今回はローソク足のプライスアクションがメイン

グローバル・ドリームFXの概要
グローバル・ドリームFXの概要は以下の通りです。

グローバル・ドリームFXの概要

取引時間足:主に15分足
取引通貨ペア:どれでも可能
ロジック:ローソク足のプライスアクション

基本的にはローソク足2本~3本で形成されるプライスアクションでトレードを仕掛けていきます。
プライスアクションは、トレーダーの心理を反映する指標の一つとして昔から有効で、どの銘柄でも機能することで有名ですね。

私自身もトレードの参考にしています。
プライスアクションに関する記事は以下をご覧ください。

複数のロジックで責めるシンプル手法

グローバル・ドリームFXの手法
グローバル・ドリームFXではO-LogicI-Logic、そしてThird Logicの3つのロジックが提供されます。どれもシンプルで初心者でも可能とのこと。

セールスレターでは、ロジックがネタバレしてしまうのを避けるために、エントリーポイントやエグジットポイントのローソク足が隠されています。それだけシンプルな手法といっていいでしょう。

ただし、ローソク足のプライスアクションでIとかOとかのイニシャルが付けば、色々と勘ぐることが出来ますね。

Iははらみ足の英訳である「Inside bar」、Oは包み足の英訳である「Outsidebar」です。

グローバル・ドリームFXの勝率98.5%は誇大過ぎ!

セールスレターによると、損小利大の手法ながら勝率98.5%と書かれています。

これはクロス社の得意とする誇大表現です。
クロス社の新商材のレターを見ていると「またそれかよ・・・」と飽き飽きしてしまうものですが、あまり知らない方にとっては刺激が強いため売れるようです。

しかし、冷静になって考えてみてください。

たった数本のローソク足の動きだけで、98.5%の超高確率で相場の先が予測できるでしょうか?

そんなに凄い優位性をもったパターンがあったとすれば大問題です。
本当にあったとしてもたかだか5万円程度で販売されるわけがありません。

また、そういったシンプルで誰でも出来るやり方なら、すぐに世界中に広まって、その優位性はかなり薄まることは言うまでもありません。

勝率99.1%の手法があります

プライスアクションについて考える


「プライスアクショントレード」とは、広義では「価格の動きから相場を予測していくこと」になりますが、一般的には「複数本のローソク足(バーチャート)の組み合わせからエントリーとエグジットポイントを探って行くトレード方法」になります。

具体的には、1本もしくは複数のローソク足のヒゲや実体の大小を組み合わせてパターン化して、特定のパターンが出現したときにのみ仕掛けます。

プライスアクションの元祖とも言えるのが、江戸時代の米相場で活躍した本間宗久の生み出した酒田五法です。当時から有効だったことを考えると、プライスアクションには市場参加者の思惑が色濃く反映されている、と考えて間違いないでしょう。

私個人としても、プライスアクションの考え方をトレードに取り入れています。

プライスアクションは有効だが、使い方を間違えると負ける

前述したように、ローソク足には市場参加者の思惑や総意が色濃く反映されます。
それらを読み取るプライスアクションの考えは、当然ながら有効です。

しかし、「特定のパターンが出現したら必ずこうなる」というほど甘いものではありません。
私の認識としては、ほんの少し優位性が増す程度です。

ですから、プライスアクション単体でトレードすることはオススメしません。
しっかりとトレンドの流れを読んで、その方向を示唆するプライスアクションが現れたときにポジションを持つ、といったような使い方をしなければ、全く機能しないと考えた方が良いです。

確かに役立ちますが、過度な期待は禁物なのです。

大きな時間軸ほど優位性は上がる

私の知る限り、プライスアクショントレードの優位性は時間足が大きくなるほど向上します。この理由としては、大きく2つ挙げられます。

  1. 元々チャートは日足をベースに作られ、プライスアクションも日足から発展した。
  2. 時間足が大きいほど市場参加者の総意を示す

私もこれまで様々なプライスアクションについて複数の時間足で検証したことがあります。
その経験からも、できれば1時間足以上でないとプライスアクションの優位性を活かすのは難しいと思います。

グローバル・ドリームFXは15分足で可能とのことですが、本当にそれで優位性が得られるのかは不安です。

他のツールを利用してトレンド方向を明確にして、様々なフィルタリングを施して・・・のプライスアクショントレードであれば大丈夫かとは思いますが・・・。

プライスアクションの例

では実際にどんなプライスアクションがあるか一例をご紹介します。

はらみ足

はらみ足

はらみ足は、一つ前のローソク足の高値と安値の中に次の足がすっぽりと入るパターンです。
英語ではInside Barと呼びます。
(海外サイトやフォーラム等ではそのまま「Haramai」と書かれていることも多いです)

このパターンは一種のレンジになっていますので、一つ前の足の高値安値をブレイクしてくると、さらにその方向に進みやすいと言われています。

下のチャートのピンクのドットの足が全てはらみ足となります。

はらみ足2

かなり多く見られることが分かるかと思います。
機能している時もあれば、そうでない時もありますので、使いどころが大事です。

包み足

つつみ足

包み足ははらみ足の反対で、一つ前のローソク足が次の足の高値安値の中にすっぽりと入ってしまうパターンです。
英語ではOutside Bar、もしくはEngulfing Barと呼びます。

このパターンでは、包み足が陽線なら上げやすい、逆に包み足が陰線であれば下げやすい、といわれています。

下のチャートの青色のドットの足が全て包み足となります。
つつみ足2

やはりはらみ足と同様に頻繁に見られます。
ただし、包み足パターンはトレンドの終わりの方で出現したときは信憑性が高いです。

特に上のチャートの青い四角で囲った箇所のように、一つ前の足が小さく、その次の足が大陽線、もしくは大陰線の包み足場合はトレンド転換になることも多く、私もエントリーやエグジットの参考にしています。

Pin Bar

Pin Barとはローソク足の実体が小さく、ヒゲの長い足の事を言います。
諸説ありますが、日本のローソク足では「十字線、同時線、トンカチ、カラカサ」が該当します。
(海外サイトやフォオーラム等では「Doji」と書かれることも多いです)

一般的にピンバーは「市場参加者の迷いを示す」と言われています。
そのため、高値圏や安値圏で出現すると、トレンド転換しやすいと考えられます。

このチャートでは矢印の出た足がピンバーに該当します。
小さな時間足ではダマシが多いですが、時間足が大きくなると効果を発揮しやすい足の一つです。

ピンバーで勝てるポイントは以下の記事で解説しています。

グローバル・ドリームFXは全く割に合わない高額商材

再びグローバル・ドリームFXの話に戻りますが、この商材の価格は53784円(税込)です。

価格の高騰化が進むクロス社の商材の中でも、強気の価格です。
しかも、サインツールは別売りです。

その割りには一般的に知られているような内容をロジック化しただけで、大きな魅力は無いと思います。

もちろん一般的に知られたロジックであっても、その知識をどうやって本当に98.5%の高勝率につなげるかのテクニックが解説してあれば買う価値はありますし、購入者が求めるのはそういったテクニックのはずです。

しかし、そのようなテクニックの解説はお世辞にも充実しているとは言えません。

商材の量産、商材価格の値上げ、値段の割に合わない商材のクオリティ・・・。
このやり方がいつまで続くのでしょうか?購入はお勧めできません。

特定のプライスアクションを分かりやすく解説した商材

前述したように、プライスアクションの歴史は長いです。
ですから、プライスアクションについて解説した書籍やサイトは数多くありますし、これまでにもプライスアクションを取扱った情報商材も多いです。

その中で、個人的におすすめしたい商材が以下の二つです。

グランドセオリーFXは特定のプライスアクションをベースとして裁量で勝率を上げていく商材で、トレテンワールドはトレンドの転換のプライスアクションを狙うシグナル商材です。
両者ともに当ブログでは高評価の商材となっています。

FSCでもプライスアクションを解説しています

私の運営するサイトの一つであるForex Standard Clubでもプライスアクションを扱ったトレード手法を公開しています。

手法の概要につきましては、以下のリンクからご覧ください。

FSCについて
Forex Standard Clubは当ブログの特典Aと特典Bの2つを入手された方のみが参加できる手法公開サイトになります。

 

基礎から学べる商材

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