エンゴルフィンバーの定義を4つに分類し、優位性を確認してみた

ローソク足のプライスアクションの一つとしてEngulfing Bar(エンゴルフィンバー)というものがあります。

私は『包み足=アウトサイドバー=エンゴルフィンバー』と解釈していたのですが、エンゴルフィンバーだけ微妙に違う定義をしているサイトが多くありました。

そこで、世界中のサイトを回って「Engulfing Bar」について調べると、その解釈は様々・・・。

コレといった厳密な定義は無いものの、エンゴルフィンバーについて大きく4種類の定義がありました。そこで本記事では、エンゴルフィンバーの定義についてまとめつつ、それぞれを比較し、どれが一番優位性があるのかを検証しました。

 Engulfing Barの「Engulf」の発音記号は『ɪngˈʌlf』なので、「インルフィング・バー」と発音するのが正しいのですが、なぜか日本語で「エンゴルフィンバー」で定着しているため、本記事でもエンゴルフィンバーとして記載します。

大きく4種類の定義のあるエンゴルフィンバー

エンゴルフィンバー(Engulfing Bar)についての厳密な定義はありません。エンゴルフィンバーを解説するサイトによって定義は異なるのが現状です。

しかし、世界中のサイトで調べてみると、大まかですが4種類に分類できました。

Engulfing Barの買いパターン

ひとつ前の足が陰線⇒次が陽線なのは共通。

    1. 陽線の高値>陰線の高値     ←日本のサイトで多い
    2. 陽線の終値>陰線の高値     ←日本のサイトで多い
    3. 陽線の高値>陰線の高値、陽線の安値<陰線の安値  ←海外のサイトで多い
    4. 陽線の終値>陰線の高値、陽線の安値<陰線の安値  ←海外の一部のサイトのみ

     

  • Engulfing Barの売りパターン

    ひとつ前の足が陽線⇒次が陰線なのは共通。

    1. 陰線の安値<陽線の安値    ←日本のサイトで多い
    2. 陰線の終値<陽線の安値    ←日本のサイトで多い
    3. 陰線の安値<陽線の安値、陰線の高値>陽線の高値  ←海外のサイトで多い
    4. 陰線の終値<陽線の安値、陰線の高値>陽線の高値  ←海外の一部のサイトのみ

     

    ①~④のパターンを図にすると以下のようになります。(赤が陰線、緑が陽線です)

    ①と②は前の足の安値を下回らなくても条件を満たします。(買いパターンの場合)
    ③は所謂「包み足」で、③と④は前の足の安値を下回る必要があります。(買いパターンの場合)

    では、これら①~④について解説していきます。

    ①のパターン

    ①のパターン
    買い:陽線の高値>陰線の高値
    売り:陰線の安値<陽線の安値

    4つの中では最も条件が緩い定義です。
    1本前の足について、買いパターンなら高値のみ、売りパターンなら安値のみをブレイクしていたら「エンゴルフィンバー」となります。

    ①の定義については、日本語で書かれたブログで「エンゴルフィンバー」と記載して解説しているサイトでよく見られます。

    ①の条件を満たしたところでサインの出るインジケーターを作って表示させてみました。

    条件が緩いため、比較的多くサインが出ています。
    確かに効いているものもありますが、数打ちゃ当たるレベルで精度としては今ひとつではないでしょうか?

    ②のパターン

    ②のパターン
    買い:陽線の終値>陰線の高値
    売り:陰線の終値<陽線の安値

    1本前の足の高値か安値を、次の足が終値でブレイクしていたら条件を満たします。

    ②については、多くの日本語のブログと一部の英語のブログで解説してありました。①と②は、終値でブレイクするか、高値か安値でブレイクするかの違いですが、この差は大きいです。

    ②の条件を満たしたところでサインの出るインジケーターを作って表示させてみました。

    ①よりもサインの数は減っていますが、明らかに精度は上がっています。
    実体レベルでブレイクの方が信憑性が上がるということですね。

    ③のパターン

    ③のパターン
    買い:陽線の高値>陰線の高値、陽線の安値<陰線の安値
    売り:陰線の安値<陽線の安値、陰線の高値>陽線の高値

    ③は包み足の定義と同じです。
    前の足を次の足が高値と安値内にすっぽりと包み込まれたら条件を満たします。

    英語で書かれたサイトの多くがEngulfing BarはOutsidebar(包み足)と同じと解説してありました。また、日本語で書かれているサイトでもEngulfing Bar=包み足と解説しているところは多くあります。

    ③の条件を満たしたところでサインの出るインジケーターを作って表示させてみました。

    それなりに効いているように見えます。
    ①と比べても、ダマシ的な動きは少ないです。

    ④のパターン

    ④のパターン
    買い:陽線の終値>陰線の高値、陽線の安値<陰線の安値
    売り:陰線の終値<陽線の安値、陰線の高値>陽線の高値

    包み足の定義を満たしつつ、1本目の高値か安値をを終値でブレイクする、という4つの中では一番条件が厳しい定義になります。

    海外の一部のサイトでは、④をEngulfing Barとしているところもありましたが、数としては少なかったです。

    ④の条件を満たしたところでサインの出るインジケーターを作って表示させてみました。

    サインの数は減りましたが、これが一番使えるシグナルではないでしょうか。

    Engulfing Barについて私が調べた限りでは、大きく分けて以上の4種類の定義がありました。

    しかし、ほとんどの海外サイトで「ほら、Engulfing Barが効いてるでしょ?」と解説するチャート画像の多くは、④のようなローソク足の実体内に前の足が入る包み足の画像ばかりでした。

    ①~④の関係性について

    今回エンゴルフィンバーについての定義を4種類に分けました。
    ①~④の条件それぞれを満たすとサインが出るインジを作成して表示させると以下のようになります。

    サインだらけで分かりにくいですが、①~④の条件の関係性は以下のベン図で示すことができます。

    基本として①があり、その中に②と③が分かれていて、②と③の条件両方を満たしたものが④となります。

    これらの中で、私が見た限りで「場所によっては優位性が得られる」と思えるのは②と④です。

    どちらとも終値レベルで前の足をブレイクしていることは共通しています。
    違うのは、前の足の陰線の安値を下回っているか否か(買いパターンの場合)のみです。

    この条件の違いで優位性は違ってくるのでしょうか?
    ②と④について比較しました。

    ②と④の比較

    インジケーターを②と④のみを認識するように変更してチャートに表示させてみました。
    それぞれのサインの数と精度を比較してみてください。

    ②も良い所でサインが出ているとは思いますが、ダマシも多いように思えます。
    しっかりと相場の転換や継続を示すのは④の方ではないでしょうか。

    このような理由から私は④が最も使えると考えます。

    「エンゴルフィンバー」の立ち位置について

    今回、「エンゴルフィンバー」の定義を④種類に分けました。

    基本的には包み足やアウトサイドバーと同義と考えても良いとは思いますが、日本のサイトでよく使われている「安値は包まない包み足(買いの場合)」を「エンゴルフィンバー」として認識するのもアリかなとは思います。

    ただし、この際の優位性としては包み足の方が優れていることは知っておいて損はないでしょう。

    今回検証用に作成した①~④を認識するインジケーターが欲しい方は、下のボタンをクリックしてダウンロードしてください。

    また、包み足についての解説は以下のリンクからご覧ください。

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