相場の構造とオーダーブロックの解説

本記事では、相場の構造(market structure)とオーダーブロック(order block)について解説します。

相場の構造については日本人の間では「ダウ理論」として良く知られている概念ではありますが、オーダーブロックについては、FVGと同じく日本ではあまり知られていません。

オーダーブロックとは、多くの注文が集まっている価格帯のことで、機関投資家やそれらが利用するAIが仕掛ける際に参考にするレートでもあります。

相場の流動性とオーダーブロックの概念を理解すれば、より高い解像度で相場が反転しやすいポイントが分かるようになり、相場分析力や戦略の立て方をより洗練させることが可能となります。

現在、欧米のトレーダーから強い支持を集める考え方ですので、トレードスキルを向上させたい方は是非ご覧ください。

本記事を書いている2022年5月現在、「オーダーブロック」について書いている日本語によるFX関連のブログ記事は他にはありません。(ググるとオアンダの「オーダーブック」が出てきますが、オーダーブロックとは異なります)

今後、日本でも裁量トレードの基本となってくる可能性もあると私は考えていますので、先取りする意味でもぜひ本記事をご覧ください。

相場の構造について

価格は上下に波を描きながら変動します。
上げるにしても、下げるにしても、必ずジグザグな波を形成しながら推移するのが市場です。

相場の描く波が、

  • 高値と安値を切り上げて推移すると「上昇トレンド」
  • 高値と安値を切り下げて推移すると「下降トレンド」

となります。

初歩的な内容でご存じの方も多いですが、上昇トレンドと下降トレンドについて解説していきます。

上昇トレンドの例

下の画像は上昇トレンドの例です。

高値と安値を切り上げて推移する上昇トレンドでは、高値を更新する前の押し目となる安値は、強いサポートとして機能します。

なぜなら、上昇トレンドの中における安値の価格帯は「割安」であり、実際に多くの買い注文が入ってますし、安くなってきたところで買いたくなる人が増えるからです。

その一方で、直近の高値はレジスタンスとして機能するものの、決して強いものではありません。なぜなら、上昇トレンドが続く限り高値はブレイクされていくものだからです。

また上昇トレンド中においては、基本的には上昇の波の方が、押し目となる下落の波よりも角度が大きく、勢いがあります。

つまり、上昇トレンドなら、「上げる時の勢いは強くて、下げる時の勢いは弱くゆっくり」となります。

下降トレンドの例

下の画像は下降トレンドの例です。

高値と安値を切り下げて推移する下降トレンドでは、戻りとなる高値は強いレジスタンスとして機能します。

なぜなら、下降トレンドの中における高値の価格帯は「割高」であり、実際に多くの売り注文が入っているからです。

その一方で、直近の安値はサポートとして機能するものの、決して強いものではありません。なぜなら、下降トレンドが続く限り安値はブレイクされていくものだからです。

また、上昇トレンドとは逆で、下降トレンドは基本的には下落の波の方が戻りとなる上昇の波よりも角度が大きく、勢いがあります。

下降トレンドなら「下げる時の勢いは強くて、上げる時はゆっくり」というイメージですね。

トレンド相場における2種類のブレイク

トレンド相場では2種類のブレイクがあります。

例えば上昇トレンドであれば、

  • トレンド継続となる直近高値のブレイク
  • トレンド終了となる直近安値のブレイク

の2種類です。

この画像にもありますように、

  • トレンド方向のブレイクをBOS(Break of Structure、ブレイクオブストラクチャー)
  • トレンドを終了させるブレイクをCHoCH(Change of Charactor、チェンジオブキャラクター)

と呼びます。

これは下降トレンドでも全く同じです。

下降トレンドの場合は、直近の安値ブレイクがBOS、高値ブレイクがCHoCHとなります。

BOSやCHoCHについてはあくまでも名前ですので、概念と考え方だけ理解してもらえれば大丈夫です。

CHoCHはジメチルエーテルの化学式(CH3OCH3)と似ていますが、全く違うものです。

オーダーブロック(OrderBlock、OB)とは

ではオーダーブロックについて解説していきます。

オーダーブロックとは、その名前の通り「オーダー(注文)が多く集まっているブロック(価格帯)」のことを言います。

自動車にとって欠かせないものが燃料となるガソリンです。
ではFX市場において価格が動く燃料となるものは何でしょうか?

それこそが「流動性(リクイディティ、お金)」です。
市場にお金が流れ込み、取引が活発になるからこそ相場に動きが出て、トレンドも発生します。

言ってみれば、相場はお金を求めて流動性のあるレートまで行って、燃料を補給して、そこから次の燃料があるところに向かう・・・というような動きをしているのです。

その流動性の多くある価格帯こそがオーダーブロックです。
価格はオーダーブロックを目がけて上下しているのです。

オーダーブロックに馴染みが無い方にもっと分かりやすく説明すれば、オーダーブロックは精度の高いサポレジゾーンです。

過去の値動きからここまで下げたら反発する可能性が高い、ここまで上げたら反発する可能性が高い、と言えそうなポイントがオーダーブロックになります。

オーダーブロックの例

オーダーブロックの例をご覧ください。

青いゾーンがオーダーブロックです。

青いゾーンの起点がオーダーブロックの始まりで、上昇後にオーダーブロックまで押した後に反発しています。

通常の直近高値や安値に引くサポレジラインの場合、ラインに届かずに反発してしまうことが非常に多くあると思います。

しかし、ラインではなくブロック(ゾーン)として捉えることで、より柔軟に反発しやすいポイントを捉えることができます。

他の例もご覧ください。

トレーダーのほとんどが、自分の待っているサポレジラインに届かずに大きく反発していった・・・という経験をしていると思います。

そんな残念なことになる可能性を下げてくれるのがオーダーブロックです。

オーダーブロックの引き方

最も基本的なオーダーブロックの引き方について解説していきます。

オーダーブロックの引き方については、様々な方法やテクニックがあります。
今回は最も基本的なやり方です。

売りのオーダーブロック(BeOB)

  1. 相場のスイング(波)の高値を見つける
  2. スイング中の最高値を付けた足を見つける
  3. 最高値を付けた足全体(高値~安値)をオーダーブロックとする

ポイントとしては、波の最高値を付けた足全体がオーダーブロックになる点です。

上のチャートのように、最高値を付けた足の次で強い下落があった場合はより信頼性の高いオーダーブロックになります。逆に言えば、下げの波が弱ければオーダーブロックとしての信頼性は落ちます。

また、売りのオーダーブロックとして機能しやすいのは、相場が下降トレンドになっていて、オーダーブロック形成後に安値を更新したケースです。

上昇トレンド中に発生する売りのオーダーブロックはブレイクされることが多いですので要注意です。

買いのオーダーブロック(BuOB)

  1. 相場のスイング(波)の安値を見つける
  2. スイング中の最安値を付けた足を見つける
  3. 最安値を付けた足全体(高値~安値)をオーダーブロックとする

考え方は売りのオーダーブロックとは逆になります。

オーダーブロックの強弱

今回ご紹介したやり方では、オーダーブロックは相場の波の頂点や底に必ず存在することになります。

では、各オーダーブロック全てが強く反発するのか?と言われたらそんなわけはありません。

下のように相場のトレンド方向によって強いオーダーブロック、弱いオーダーブロックが存在します。

加えて、上位足のトレンド方向やオーダーブロックの位置、流動性、時間帯、ローソク足のプライスアクション等によってオーダーブロックの強弱は変わってきます。

これらを上手に読み取ることで、相場の状況をより詳しく知り、相場がこれから正に動き出すポイントで、高勝率かつ低リスク・高リターンのエントリーが可能になります。

オーダーブロックの認識については、相場の波に加えて「大口市場参加者のストップ狩り」「流動性」を強く意識する必要があります。

詳しくは以下の動画をご覧ください。

次回はオーダーブロックについて詳しく

今回は市場の構造とオーダーブロックの概要について解説しました。

基本的な内容ですので、市場の構造については知っている方は多かったかと思います。

次回はお待ちかねのオーダーブロックを利用したトレード手法について解説する予定です。

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