今回はMT4用の移動平均線型のインジケーターをまとめてご紹介します。
移動平均線はテクニカル分析の中でも最も使われている指標です。
そのため、MA関連のインジケーターの数は膨大にありますが、今回は目的別、用途別に分類し、その中で私が厳選したインジケーターのみをご紹介します。
ご紹介してあるインジケーターは全て無料でダウンロードできますので、気になるものがあれば是非使ってみてください。
万能型
これ一本あれば大丈夫!というくらい高機能の移動平均線です。
averages – mtf – alerts 9.1
ぱっと見ではトレンド方向によって色の変わるだけのMAにも見えますが、38種類もの計算方法から選んで移動平均線を表示することができる凄いインジです。
更にはマルチタイムやアラートに対応し、7種類の中からMAの描画スタイルも変更できます。
以下が描画スタイルの例です。
どうでしょうか?
正に至れり尽くせりの機能を持った万能型の移動平均線です。
マニアックな計算ができる移動平均線を求める方にオススメします。
avgs (any timeframe)
マルチタイム専用のインジです。
MT4では表示できない時間足の移動平均線が表示できます。
表示できるのは以下の時間足です。
これを利用することで、1分足チャートに3分足の移動平均線を表示したりすることができます。
移動平均線の計算方法も80種類の中から選択できますし、ボタンクリックで表示のオンオフが可能です。
MAクロス型
移動平均線の最もメジャーな使い方である2本の移動平均線を表示するインジケーターを集めました。
AllAveragesCrossover_v1.1
MAがクロスした所でサインの出るインジです。
マルチタイムに対応していますので、上位足のクロス状況も見ることができます。
マニアックな移動平均線の種類を選択することはできませんが、SMAやEMAで事足りる方には何の問題もないでしょう。
サイン点灯時にはアラートやメール送信が可能です。
Average crosses arrows or lines (mtf + alerts + candles + btn)
2本の移動平均線のクロスを様々な表現方法で表示するインジです。
上記の画像のように、サインで示したり、ローソク足の色を変えたり、シンプルに2本の移動平均線だけを表示したり・・・と変更できます。
マルチタイムにも対応していますので上位足表示可能で、ボタンクリックで表示のオンオフもできます。
サイン点灯時にはアラートやメール送信、プッシュ通知に対応しています。
Flet-blox
2本の移動平均線の挙動から、相場が膠着している状態を教えてくれるインジです。
2本の移動平均線が横向きになり、お互いが限りなく近づいて相場に動きが無くなると、その上下に2本のラインが表示されれます。
視覚的にスクイーズな動きが分かりますので、勝ちにくい所でのエントリーを避けることが可能になります。
マルチタイムにも対応していますので、上位足に方向感がない状況も無裁量で知ることができます。トレンドとレンジを判定する手段としても有用です。
Averages ribbon 3
2本のMAがゴールデンクロス、デッドクロスすると色の変わるインジです。
このインジが凄いのは、表示できるMAの種類が前述の「averages – mtf – alerts 9.1」と同じくらいに多いことが挙げられます。
少しマニアックのMAのクロスを見たい方にお勧めします。
MAProfit
過去の相場から、MAのクロスオーバーシステムで一番勝てるパラメーターを自動で算出してくれるインジです。
ベストなパラメーターのMAが2本表示され、それらがクロスオーバーした個所の損益、前日のトータルの損益、本日の損益が表示されます。
ベストなパラメーターを求める以上、どうしても小さなパラメーターの組み合わせになりがちですが、パラメーターの最大値、最小値を決められますので、細かな検証にも使えます。
xuma (2x hl)
2本の移動平均線を表示し、クロスの状況で色の変わるリボンタイプのインジです。
ぱっと見ではリボンかどうかわかりにくいですが、短期の移動平均線とローソクの間と短期と長期の移動平均線の間が塗りつぶされます。
両方の色が揃った時がしっかりとトレンドが出ている時で、逆に緑と赤の表示になっている時はトレンドが明確ではないためエントリー非推奨です。
サインが出る機能も付いていますので、エントリーフィルター用として便利かと思います。
複数のMA表示型
GMMAをはじめとして、複数の移動平均線を一つで表示できるインジケーターを集めました。
guppy_multiple_moving_averages
GMMAを表示するインジです。
GMMAはデフォルトで入っている単体のEMAを12本使えば表示できますが、このインジを使えば一発で表示させることができます。
Averages GMMA
GMMAを表示するインジです。
このインジは短期群と長期群の色分けはありませんが、各EMAの向きが変わると色が変わります。
また、EMAだけでなく多くのMAの種類に対応しており、マルチタイム表示も可能です。
チャート左上のボタンをクリックすることでGMMAの表示をオンオフできるインジです。
また、EMAのパラメーター1本1本について期間を設定できますので、GMMAに限らず複数のEMAを表示させたい場合に便利です。
GMMAを補助的に使用している方にお勧めします。
guppy ma mtf BT
マルチタイムに対応したGMMAを表示します。
上位足のGMMAを表示して、大きな流れを見ることができます。
各MAは向きが変わると色が変わる機能も付いていますので、トレンドの勢いが視覚的により分かりやすくなります。
ボタンクリックで表示のオンオフも可能と機能面の抜かりはありません。
Averages rainbow
前出の「Averages GMMA」よりも更に多くのMAを表示させることができるインジです。
最大で128本のMAを決まった期間の間隔で表示させることができます。
さらには、マルチタイムにも対応していますので、上位足の流れが視覚的に分かりやすくなるメリットもあります。
00-MA6_v101
6本のMAがパラメーター順に並ぶ「パーフェクトオーダー」になった時だけ、MA間のゾーンに色が塗られます。
MAのパーフェクトオーダーになっている状態が視覚的に分かりやすくなりますので、トレンド状況の確認やブレイク、押し目買い&戻り売りに使えます。
また、マルチタイムにも対応しています。
上位足のパーフェクトオーダーもわかりますので便利です。
MAs_MTF_toggle_v1.3
左上のボタンを押すことでMAの表示をオンオフできるインジです。
最大で10本のMAを表示し、各MAの期間や時間足、種類等を自由に設定することができます。
複数のMAを表示するインジの中で、自由度の高さは一番ですし、機能も揃っています。
各MAについてラベルも付けられるので、どれがどれかも一目でわかります。
今回ご紹介しているMAタイプのインジの中でも、個人的にイチオシです。
GMMA-signal
GMMAの短期EMA群が長期EMA群を上抜いたら買いサイン、逆に下抜いたら売りサインが出現し、アラートやメール送信ができるインジです。
GMMAを構成する12本のEMAのパラメーターは変更可能ですので、違うパラメーターでサインを出すこともできます。
トレンド方向を把握する際に使えます。
シグナル系
MAが特定の状況になった時にサインの出るインジです。
3 MA Cross with alert mtf 3.03
3本のMAのクロスを示すインジです。
短期線と中期線、短期線と長期線のクロスでサインが出ます。
また、マルチタイムにも対応していますので、上位足のクロス状況もわかります。
trend_MAcross
2本のMAがクロスする際に、ゴールデンクロスなら2本のMAが上向き、デッドクロスなら2本のMAが下向きの時だけにサインが出るインジです。
2つのMAが同じ向きでクロスしたサインにサインが出ますので、ダマシが少なくなります。
Triple_MAcross2
3本のMAが特定の条件を満たしてパーフェクトオーダーになった時のみにサインの出るインジです。
その条件とは、長期のMAが一番下にある状態で短期が中期を上抜いてパーフェクトオーダーになった時です。(上矢印の場合)
一度パーフェクトオーダーが崩れて、再度パーフェクトオーダーを形成する際にサインが出ますので、トレンドの初動は狙えないものの、トレンドの押し目や戻りからの反発を狙うことができます。
Average crosses arrows or lines (mtf + alerts + candles + btn)
2本の移動平均線のクロス具合を様々なスタイルで表示するインジです。
上のgif動画にもあるようにMAを表示したり、サインを出したり、足の色を変えたり・・・と色々できます。
更にはマルチタイムに対応していますので上位足のMAクロスも見れますし、ボタンクリックで表示のオンオフも可能です。
Granville02
グランビルの法則の2番でサインが出るインジです。
傾いた移動平均線を一度逆方向に抜けるも、再度MAの方向に戻ってきた際にサインが出ます。
しっかりと傾きのあるMAの時だけサインが出るようにしていますので、レンジでサインは出ないようになっています。
Granville03
グランビルの法則の3番でサインが出るインジです。
傾いたMAまで戻して、再度MAの方向まで進んだらサインが出ます。
こちらもしっかりと傾きのあるMAの時だけサインが出るようにしていますので、レンジでサインは出ないようになっています。
00-Mac5_v100
5本のMAの距離が近づき、相場がスクイーズになって状態からブレイクしてきた時にサインの出るインジです。
MA間の距離がどれだけ近づいたらレンジと判定するか?などを決めてやる必要がありますが、相場が収縮して、これからブレイクしそうなところを狙うシグナルツールとして使えます。
Ma_Distance_From_Price
設定した移動平均線よりもローソク足が完全に上にあれば上矢印、完全に下にあれば下矢印が出現するインジです。
また、MAよりもローソク足が〇〇pipsよりも上の時だけサインを表示させることも可能です。
トレンドフォローだけでなくバイナリーオプションの逆張りにも使えるインジです。
乖離系
移動平均線と価格との乖離を示すインジケーターを集めました。
kairi_oscillator
移動平均線と価格の距離をpipsで示すオシレーターです。
移動平均線との距離が視覚的に分かりやすくなりますので、乖離を狙った逆張りのスタンダードなインジケーターとして利用できます。
kairi_signal
移動平均線と価格が、決まった値幅以上に乖離が生じると黄色いドットが表示され、アラートが鳴ります。
相場の行きすぎから逆張りを狙う際のシグナルとして利用できます。
MTF_MCP_Price_MA_Difference
マルチタイム・マルチ通貨ペアでMAと現在のレートとの乖離幅を示すインジです。
これがあれば、どの通貨ペア・どの時間足でMAと大きな乖離が生じているのかが一目把握できます。また、数字の色を見るだけで、現在のレートがMAよりも上なのか・下なのかが分かります。
ロジックがシンプルなだけに、相場全体の状況を確認する際にも有効なインジです。
特殊機能タイプ
ちょっと変わった機能を備えたMAタイプのインジを集めました。
Regularized ema (mtf + alerts + s&r)
ローソク足がEMAを上抜く・下抜くことで色が変わり、色が変わったレートから水平線が引かれるインジです。
水平線は一種のサポレジとして機能しますし、手法によっては損切りを置くポイントとしても使えます。
また、マルチタイムにも対応していますので、用途の幅は広いです。
Hull moving average 2.0 & sr lines +arrows
前出の「Regularized ema (mtf + alerts + s&r)」のHMA版です。
こちらも自動でサポレジラインが引かれる上に、マルチタイムに対応しています。
HMAの色が切り替わったタイミングでサインが出現し、アラートやメール送信も可能です。
MA_Crossover_Breakout_Lines_All-2
2本のMAがクロスオーバーしたレートに水平線が引かれ、そのレートを抜けてきたらサインの出るインジです。
MAがゴールデンクロスしたレートはサポートライン、デッドクロスしたレートはレジスタンスラインとして考える斬新なアイディアがベースとなっています。
マルチタイムにも対応していますので、上位足のクロスを見ることもできます。なかなか優秀なインジです。
4 time frame averages – 4 price trends 2
4つの時間足について、現在のレートがMAよりも上か下かをバーの色で示すインジです。
各時間足について大雑把なトレンド方向が分かるので便利です。
計算できるMAの数も豊富にありますので、様々な戦略に適応できます。
定期的に追加します
以上、移動平均線タイプのインジケーターのご紹介でした。
移動平均線はインジケーターの元祖であることもあって、MAタイプのインジは本当に多くあります。
その分だけ優れたもの、マニアックなものがありますので、今後も魅力的なインジを見つけたら、この記事に追加していく予定です。
ブックマークに追加して定期的にご覧ください。