勝てるオーダーブロックを見極めるテクニック5選

今回は信頼性のあるオーダーブロックの見分け方について解説します。

オーダーブロックはSMCにおける重要なエントリーできる価格帯ですが、どんなオーダーブロックでもOKというわけではありません。

オーダーブロックの元となる足の流れ、時間、そして反発回数などによってその優位性が変わってきます。

完璧なオーダーブロック自体、なかなかお目にかかれるものではありませんが、どういった状況が理想的なのかを知っておくことで、エントリーポイントを上手く選別できるようになると思います。

エントリーをより厳選して勝率を高めたい方はぜひご覧ください。

オーダーブロックに関しては以下の記事をご覧ください。

オーダーブロックを形成する足からの反発の流れ

オーダーブロックは主に目立った高値や安値付近に形成されますが、それの元となるローソク足とその後の反発具合は重要です。

以下は上昇局面の押し目で、オーダーブロックを作って反発する流れの例です。

一番左の「理想」がベストな流れで、オーダーブロックを形成する足が出た後に、勢いよく明確なFVGを伴う上昇を見せています。

これは明確にスマートマネーが買いを入れていると判断できますので、このような動きの後にオーダーブロックまで戻してきたら、積極的にエントリーしたいポイントになります。

真ん中の「まぁまぁ」は「理想」と比べると反発の勢いが弱いです。
しかし、それでも多少のFVGを伴う上昇をしていますので、エントリーは可能です。

一番右の「ダメ」はオーダーブロックの元となる足の後に、同じレート付近でローソク足が続いて、その後もゆっくりと上昇しています。

これは本当にスマートマネーが入っているかどうかの信頼性が弱く、その後、オーダーブロックまで戻ってきてもしっかりとした反発が見られる可能性が落ちます。

 

実際のチャートで確認

では3パターンについて実際のチャートで確認していきましょう。

理想

一番理想的なパターンです。
安値を付けてからFVGを伴う上昇が連続して、一度押し目を作って更に勢いのある上昇をしています。

その後オーダーブロックに戻ってきた時は少し触れてから勢いよく反発しています。

 

まぁまぁ

オーダーブロックの起点となる安値を付けて反発した直後は上ヒゲのある足が続いています。
その後は確かにFVGがあるものの、何度も連続する動きではありません。

この動きは決して悪くはありませんが、理想的でもありませんので「まぁまぁ」としています。
しかしエントリーは狙った生きたいポイントです。

 

ダメ

これはショート用のオーダーブロックです。
オーダーブロックの元となる足が出た後は、一気に下げずに何度も上下を繰り返しながら地味に下げています。

FVGを伴う下げも見られないため、これは信頼性の低いエントリーポイントと言えます。

 

オーダーブロックを形成する価格帯に留まる時間の長さ

先ほどのオーダーブロックを形成する足からの反発とも似ていますが、オーダーブロックを形成する足付近で、ローソク足が何本も連続すると、そのオーダーブロックの信頼性は落ちます。

一番の理想は左のように天井や底を付けたら綺麗に反転するタイプです。

真ん中の「まぁまぁ」では小粒の足が3本連続していますが、これでもエントリーは可能です。

しかし、一番右の「ダメ」の例では頂点付近で小粒の足が7本続いており、長く取引されているため上や下に多くのliquidityが溜まっていることになります。こういったケースの場合、次にオーダーブロックまで戻ってきた時にliquidityを取りに行く動きがよく見られるので要注意です。

 

実際のチャートで確認

では3パターンについて実際のチャートで確認していきましょう。

理想

オーダーブロックを形成する際に含まれる足は2本程度で、安値を付けてから勢いよく反発しています。
これが理想的な動きです。

 

まぁまぁ

オーダーブロックを形成する際に含まれる足は3本で、少し天井付近で保合いがあったかなと思えるような動きです。

しかし、多くのオーダーブロックがこのように足が複数本含まれますし、他の条件等を加味して悪くなければエントリーは可能です。

 

ダメ

これが典型的なダメな例です。
オーダーブロックを形成する際に含まれる足が10本以上連続しています。

このような場合は下にliquidityがあるので、それを取りに行く(下抜ける)可能性が高まりますので要注意です。

 

オーダーブロックの位置が、スイングレンジの中のdiscountの中にある

上昇トレンド中におけるオーダーブロックで強い反発が見込めるのは、オーダーブロックがスイングレンジの中のdiscount(ディスカウント)内にある時です。(下降トレンドの時はpremiamにある時)

プレミアムとディスカウントの考え方は非常に簡単で、スイングレンジをの値幅を半分(50%)に割って、上半分をプレミアム(割高)、下半分をディスカウント(割安)とします。

例えば買いエントリーであれば、スイングレンジの50%を下回ったディスカウントにあるオーダーブロックのみでエントリーすることになります。(売りの場合はプレミアムでエントリー)

その中でも61.8%~78.6%あたりの価格帯にあるオーダーブロックからの反発が本命である可能性が高いです。

下のチャートがその例です。

下げのスイングの中の戻りのチャートです。
50%以下のディスカウント内に生じたオーダーブロックと、50%あたりにあったオーダーブロックではダマシになっています。

しかし、78.6%あたりから始まるオーダーブロックまで戻してからは再度トレンド方向へ進んでいます。このように、基本的には強い押しや戻りにあるオーダーブロックの方が反発する可能性が高まります。

プレミアムとディスカウントの概念については以下の記事で詳しく解説しています。

 

オーダーブロックでの反発回数

オーダーブロック形成後、価格が再度オーダーブロックまで戻してくる値動きのことをmitigation(ミティゲーション)と呼びます。

オーダーブロックからの反発が一番見込めるのが最初のmitigationで、2回目、3回目となると強く反発する可能性が徐々に落ちてきます。

特に下のチャートのようにオーダーブロックまで下げて小反発、更に強く下げて小反発・・・と言う流れの場合、最終的にはオーダーブロックを逆にブレイクする可能性が高まります。

私個人としては2回目の反発後に再度2回目の安値を割ってきた場合は、オーダーブロックをブレイクすると考えて、かなり用心するようにしています。

 

リスクリワードレシオ

エントリーにおいて重要なのがリスクリワードです。

オーダーブロックまで戻してきたところでエントリーする場合、損切りはオーダーブロックの下、利食いオーダーブロック形成後の高値(ロングの場合)になります。

そのため、事前にリスクリワードレシオを求めることが出来るわけですが、オーダーブロックとなる価格帯が異様に広かったり、大して進まずに戻してきている場合は大したリスクリワードが見込めません。

この図では左がリスクリワードが1:3以上、真ん中が1:2、右が1:1の例となっています。

言うまでもなくリスクリワードの高い左こそが理想の条件であり、右に進むにつれて魅力の下がるオーダーブロックになります。

もちろん戦略として1Rでも取っていくやり方であれば「ダメ」で入っても悪くないと思いますが、勝率自体も下がる傾向にあるので要注意です。

まとめ

今回は勝てるオーダーブロックを見極めるテクニックについて解説しました。

オーダーブロックを選別する上で重要なポイントは以下の5つです。

  • オーダーブロックを形成する足からの反発の流れ
  • オーダーブロックを形成する価格帯に留まる時間の長さ
  • オーダーブロックの位置とプレミアム・ディスカウント
  • オーダーブロックでの反発回数
  • リスクリワードレシオ

これらをすべて完璧に満たすものは非常に少ないですが、判断基準を持っておくことで、エントリーする/しないの判断がしやすくなると思います。

ちなみに、下のチャートが個人的に理想に近いオーダーブロックです。(記事本編中にも出しています)

オーダーブロックの元となる足から勢いよく上昇していますし、形成する足も少ないです。

オーダーブロックの価格帯もスイングレンジのディスカウント中にあり(78.6%と被る)、1回だけオーダーブロックに入ってから反発しています。リスクリワードも申し分ありません。

更に言えば、オーダーブロックまで下げてくる過程の中でliquidityを作る流れもあり、オーダーブロックから反発するセットアップも十分です。

このように、ひたすら理想に近い条件を満たすまでしっかりと待つ戦略もありだと思います。

 

基礎から学べる商材

応用的な裁量商材

トレードの神髄をメルマガでこっそりお伝えします

現在3500人以上が購読中!

購読特典として将来の価格の値動きを予測するツールウォルフ波動の詳細な解説とウォルフ波動を認識する本当に使えるインジケーターをプレゼントします。このメルマガで、あなたが「勝ち組」に変わります。

Twitterのフォローお願いします。

おすすめの記事