SMCトレーダー必見!キルゾーンで見られる典型的な相場の流れ3選

今回の記事では、デイトレやスキャルをする上で頭に入れておくと便利な1日の値動きのパターンについて解説します。

当サイトでは、以前にSMCのキルゾーンについて解説しました。

キルゾーンはSMCトレーダーが積極的にトレードをすべき時間帯で、特に流れが変わる値動きが多いとされています。

しかし、これだけでは「どういった値動きをするのか?」が不明瞭ですので、今回は典型的なロンドンオープン~ロンドンクローズまでの時間帯の値動きのモデルを3つご紹介します。

ある程度トレード経験がある方であれば「あ、こういった値動きあるよね!」と思えるものばかりです。

SMCに関わらず、ロンドン時間以降でデイトレやスキャルをする方にとって役立つ情報になると思いますので、ぜひご覧ください。

Kill Zone(キルゾーン)について

まずはおさらいとしてキルゾーンについて解説します。

キルゾーン(Kill Zone、別名Kill Time Zone)とは、市場で活発に取引がされて、相場のボラティリティが上がる時間帯のことを言います。

この時間帯では、当日の高値や安値が形成されることが多く、それまでの流れからの反転が起きやすくなります。

キルゾーンは大きく4つあり、それぞれの名前と時間帯は以下の通りです。

時間帯

日本時間

(サマータイム時)

日本時間

(通常時)

NY時間

(EST)

アジア・レンジ・キルゾーン

9:00 - 13:00

10:00 - 14:00

20:00 - 0:00

ロンドン・オープン・キルゾーン

15:00 - 18:00

16:00 - 19:00

2:00 - 5:00

ニューヨーク・オープン・キルゾーン

20:00 - 23:00

21:00 - 24:00

7:00 - 10:00

ロンドン・クローズ・キルゾーン

23:00 - 25:00

0:00 - 26:00

10:00 - 12:00

アジアレンジまでは小幅な値動きで、ロンドンオープンからロンドンクローズの間で目立った値動きが出ることが多いです。

キルゾーンについての詳細は、以下の記事をご覧ください。

ロンドンオープン~ロンドンクローズまでの典型的な3つの値動きのパターン

それではロンドンオープン~ロンドンクローズまでの時間帯でよく見られる値動きのパターンをご紹介します。

3つのパターンはどれもアジアレンジは小幅な値動きであることを前提としています。
CBDRが30pips以下が望ましい)

アジアレンジの値幅が大きくなると、以降の値幅は小さくなる傾向があります。
大相場の日はアジアレンジからニューヨーククローズまで動き続けますが、こんな日は年に10日もないでしょう。

あくまでも日常の相場で「よく見られるパターン」をご紹介します。
それが以下の3つです。

  1. ロンドンオープン⇒NYオープン⇒ロンドンクローズで高値や安値を更新
  2. ロンドンオープンでストップ狩り⇒一方向のトレンド
  3. ロンドンオープンでトレンド⇒NYでストップ狩り⇒逆行

それぞれについて解説していきます。

1.ロンドンオープン⇒NYオープン⇒ロンドンクローズで高値や安値を更新

  1. ロンドンオープン上昇(下落)
  2. MYオープン辺りまでに大きく逆行
  3. NYオープン中にまた逆行

まずはロンドンオープン⇒NYオープン⇒ロンドンクローズの3つの時間帯それぞれで違う方向へ大きく上下するパターンです。

トレンド方向が途中で一気に変わるため、トレンドフォローの場合は損切りをしっかりとしていないと痛い思いをする相場になります。

なかなか手ごわい相場ですが、4時間足等にある上下のオーダーブロックに当たって反転する時に見られます。

実際のチャートで確認

それでは実際のチャートを見てみましょう。
(青いゾーンがロンドンオープン、緑のゾーンがニューヨークオープン、灰色がロンドンクローズです。)

ロンドンオープンで下落して、ストップ狩り後に大きく上昇します。

それから押し目を作りながらもニューヨークオープンから再上昇して高値を更新。そこからロンドンクローズに向けて強く下落して、ロンドンオープンの安値を割ります。


次は逆向きの流れです。

ロンドンオープンで勢いよく上昇後、ニューヨークオープン途中まで一気に下落。
ここから勢いよく反発してロンドンクローズでは再度高値を更新しています。

波のサイズが徐々に大きくなる拡大波動になっているのが特徴ですね。


下のチャートは少し特殊な例です。

このチャートでは、ロンドンオープンの値動きが激しく、この時間帯だけでも高値と安値をブレイクしては逆行するストップ狩りが何度も見られます。

それからニューヨーク時間でも安値を割るストップ狩りが発生した後は、大きく上昇して高値を更新しました。

このような相場でトレードをすると、上下に振り回されてストレスが溜まりますね。

2.ロンドンオープンでストップ狩り⇒一方向のトレンド

  1. ロンドンオープンで上昇(下落)
  2. 一気に逆行してNYオープン、ロンドンクローズまでトレンドが続く

これはロンドンオープン~ニューヨークオープン過ぎまで同じ向きのトレンドが続く時によく見られるパターンです。

最初のロンドンオープンの上昇や下落は典型的なストップ狩りで、ここで得たLiquidityを利用して一気に相場が動きます。

NYオープンで強く戻さず、押しや戻り程度で再度トレンド方向に向かったらこのパターンになると考えて良いでしょう。

このロンドンオープンでのストップ狩り付近で逆張りエントリーが出来た場合、非常に大きな利益を得ることができます。

実際のチャートで確認

それでは実際のチャートを見てみましょう。

ロンドンオープンの初めに上昇するもそれがストップ狩り(ダマシ)となって下落。

ニューヨークオープンまでは小幅な値動きとなりましたが、以降はさらに下落が続きました。


次は上昇です。

これは雇用統計の日です。

指標が意識されるため、ロンドンオープンでは小幅な値動きで安値を割り続けますが、以降は上昇。
雇用統計で更に上げの流れが加速する動きとなりました。

3.ロンドンオープンでトレンド⇒NYでストップ狩り⇒逆行

  1. ロンドンオープンで高値や安値を切り上げるトレンド相場
  2. NYオープンでトレンドの高値や安値を更新するがストップ狩り
  3. 以降は大きく反転

NYオープンでストップ狩り後に大きく反転するパターンです。

ロンドンオープンの流れのままNYオープンも続くか?と思わせておいてから逆行するため、この値動きにダマされた経験がある方も多いのではないでしょうか。

実際のチャートで確認

それでは実際のチャートを見てみましょう。

ロンドンオープンでダウントレンド、NYオープンで更に安値を割りますが、勢いよく反発して上昇しました。

NYオープンの安値の割り方が明らかにストップ狩りのローソク足の形なので、これを見極められたらその後の大きな上昇が取れていたことになります。


次は反対です。

ロンドンンオープンで上昇トレンド、NYオープンで更に高値を更新してすぐに反転しています。

各キルゾーンの流れを意識しながらチャートを見てみよう

今回はロンドンオープン~ロンドンクローズのキルゾーンまでの時間帯でよく見られるパターンを3つご紹介しました。

細かく分類していけば、もっと色々なパターンが見つかると思いますが、典型的なパターンを頭に入れておくことで、毎日のトレードで「これからどんな値動きになりやすいか?」の予測やシナリオ作りに役立つと思います。

SMCトレーダーのみならず、ロンドン~NY時間メインでトレードされる方には参考にしてみてください。

 今回ご紹介したパターンは、あくまでも東京時間はレンジの日によく見られます。
東京時間で目立ったトレンドが出た場合は、ロンドン~ニューヨーク時間の値幅は小さくなる傾向にありますのでご注意ください。

 

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