クロスリテイリングから新商材が販売されました。
今回は「池田式・サヤ取り投資マスター塾」と言うタイトルで価格は税込み321,840円。
FXではなく株式取引を扱う商材です。
それにしても最近のクロス社は方針を変更したのか、高額商材の販売が目立ちますね。
約2ヵ月に1回は高額商材がリリースされています。
特に今年に入ってからは自動でファンドと同じ取引をする「コピートレード」の販売だったり、今作のように株式のサヤ取り手法だったり・・・とクロスリテイリング社がそれまで取り扱ってきたFX手法を解説する教材からは少し離れてきているように思えます。
まぁセールスレターに「億稼げる」と書いてあるのは相変わらずですが・・・。
今後はFX商材販売で培ったノウハウを元に、様々な投資商品に関する商材を売り出していくのかもしれませんね。
そんなわけで今回は、新商材である池田式・サヤ取り投資マスター塾についてレビューしていきたいと思います。
講師の池田純氏とは
池田式・サヤ取り投資マスター塾の講師を勤めるのが、池田純氏。
セールスレター中には書かれていませんが、池田氏はシェパリー株式会社の代表取締役を務めており、自身の会社で後述する「さや取り達人」というソフトを販売しています。
動画を拝見すると確かに投資に対して造詣が深そうですし、「結構喋り慣れているなぁ」と言う感想を持ちました。
セールスレター中に取引履歴の画像は多少掲載されているのですが、基本はそれまでの運用成績を表にしたものだけですね。どうも理論値のような気もします。
サヤ取りとは?
商材の内容について触れる前に、サヤ取りについて簡単にご説明します。
サヤ取りをするには、まず相関性が高く連動しやすい動きをする2つの銘柄が必要です。
これらは基本的には同じような動きをするわけですが、時として価格差が大きく開くことがあります。
サヤ取り投資家にとっては、この価格差が開いた時がチャンス。
下の画像にあるように価格差が開いた時に安くなった銘柄を買い、高くなった銘柄を売ります。そしてしばらくして価格差が収束した時に買いと売りのポジションの両方を決済します。
こうすることで片方のポジションでは損切りになることが多い一方で、もう片方でそれ以上の利益を出すことが出来ます。
2つの銘柄間の価格の差を「差也(サヤ)」と呼び、差也が開いた時に積極的に仕掛けていくので「サヤ取り」と呼ばれます。
サヤ取りのメリットとしましては、セールスレターにもあるように「勝率が高く低リスク」であることが挙げられます。
相関の高い銘柄は、開いたサヤも高確率で収束しやすいからです。
しかしデメリットとしてロングとショートの両方のポジションを取らないといけないために、ある程度の資金が必要なこと、そして売買コストがかかることが挙げられます。
更に、サヤ取りトレーダーが考えておかなくてはいけない最大のリスクが、戻るはずのサヤが戻らなくなる可能性もあるということです。
上の画像のように「2つの銘柄のサヤ取りをしたけども、サヤが戻らなくて広がるばっかり・・・」なんてこともあるのがサヤ取りの怖いところです。
また、セールスレター中ではサヤ取りこそがユダヤ人の富の源泉と思わせるような文言ありますが、レター中で実際に名前を挙げているユダヤ人の中にサヤ取りで莫大な利益を出した人が出ていないのが不思議です。
他にも、Googleの創業者、ラリー・ページとセルゲイ・ブリン、スターバックスのハワード・シュルツ、シェル石油、DELL、リーバイス、トイザらスを創業したのもユダヤ人。
あと有名どころとしては、アインシュタインや、経済学者のミルトン・フリードマン、ジェセフ・スティグリッツ、ダニエル・カーネマンなどノーベル賞受賞者のうち20%がユダヤ人と言われています。
我々の持っているユダヤ≒金持ちというイメージを利用しただけに過ぎないように思えます。
そもそもユダヤの大富豪はサヤ取りなんてチマチマしたことはやりません。
金融システムを利用する側ではなく、システムを作る側にいるのですから・・・。
池田式・サヤ取り投資マスター塾とは?
池田式・サヤ取り投資マスター塾は一定の期間をかけて池田純氏のサヤ取り手法を学んでいくスタイルになっています。
レターを見た限りでは、高額塾なだけあってサポートも充実しているように見えます。
その中でも特に目玉となるのが「サヤ取り達人」と言うツールです。
解説を見た感じだとかなり優秀なツールで、東証一部に上場されている銘柄の中でサヤ取りに適したペアを抽出してくれるそうです。
サヤ取りで一番大変なのが連動する2つの銘柄を探し出すことですから、このツールがあれば相当楽に、そして優位に投資できるのは間違いなさそうです。
池田式・サヤ取り投資マスター塾の目標は、このツールを上手に使ってサヤ取りをして利益を出していく事になるでしょう。
サヤ取り達人は1年間の利用権のみ
前述の通り、本塾の目玉は高機能ツールである「サヤ取り達人」になりますが、このツールは買きりではなく「1年間のツール使用権」と言う形で利用できるだけになります。
ですから、ツールを使って利益を出せたとしても1年後に再びツール使用料が発生します。
その価格についてはセールスレター中には明記されていませんが、池田氏が代表取締役を務めるシェパリー株式会社のさや取り達人お申込みフォームによると、月額19,800円、年額218,000円となっています。
本塾の塾生も同じ金額になるのかは分かりませんが、この金額から近いものになるとは予測できます。
株式でサヤ取りを始めたい人には良いのかもしれない
池田式・サヤ取り投資マスター塾はツールありきの塾だと考えられますが、これから本気でサヤ取りを学びたいと考える人には悪くないのかなと思います。
クロス社、シェパリー社の両者としても末永くツールを使ってもらいたいと思っているはずですから(使用料を稼ぎたいはずですから)全く稼げない手法解説ということではないでしょう。