私はかつてFXの塾をトレード仲間と運営していたことがあります。
その中で、塾生の募集のために頻繁に無料セミナーをやっていました
そんなある時、セミナー終了直前に一番前に座っていた男性の方から質問を受けました。
「FXは勝てないものじゃないんですか?」
無料とはいえ、わざわざセミナーに足を運ぶ方はFXに対して熱意を持つ方ばかりです。
そんな中でのこの質問。
これを上手く答えられなければ、このセミナーは無駄に終わる!
そう確信した私は、この想定外の質問に真剣に答える事にしました。
その通り!FXは勝てません!!
「FXは勝てないものじゃないのですか?」
という質問に、私はこう回答しました。
FXで継続的に利益を出せているのは2割未満と言われています。
逆にいえば、8割以上のトレーダーは負けています。
この事実を考えれば、FXは勝てないと言っても差し支えないと言えます。
FXの勝ち負けにはランダムな要素が「絶対的に」入ってきます。
だから、誰もが短期的には大勝ちできる可能性をも秘めています。
しかし、ランダムの影響を受けながらも長期的に勝ち続けるにはトレードの技術だったり、メンタルだったりが必要となるのです。
言い方を変えれば、2割未満しか勝てる技術やメンタルを身につけられないともいえますね。それだけ難しいものなのです。
・・・今の私の発言で物怖じしてしまった方は、もうトレードで利益を出すということは諦めて、他のことでお金を稼ぐ術を身につけられたほうが良いと思います。
もしかすると「これからトレードを頑張るぞ!」と意気込んでいた人は少し意気消沈したかもしれません。しかし、トレードは夢はあるものの、その反対側にはリスクがあり、逆に損失に終わるケースも多いことを知っておいて欲しかったのです。
このように回答すると、辺りは静かになりました。
解答後の反応は?
質問をされた方は、納得したようでどこか残念そうな顔をされていました。
私に「FXは勝てるんです!」と言って欲しかったようでした。
FXは勝てる!というのは誰にでも当てはまる言葉ではありません。
私がコーチをした方々の多くが、以前よりも成績が改善しました。
これは嘘偽りではなく事実です。
しかし、成績が改善したから言って、その人たち全員が勝ち組になったというわけではないのです。
それまで金をジャブジャブと相場に流していた状態から、少しずつ相場にお金を流す状態に変わっただけの人もいたということです。つまり、多少は技術が身についたとしても、負け組であることには変わらなかった人もそれなりにいたわけですね。
FXは教えてもらっても勝てるようにならない?
有名な塾の有名な講師の先生に教えてもらったら必ず東大医学部に受かるでしょうか?
そんなわけがないですよね。
FXで勝てるようになるかどうかも、結局は本人の熱意と努力次第です。
我々コーチがどんなに一生懸命伝えたとしても、受け取る側が努力してくれないと効果はありません。
どうやって努力すればいいのかまで具体的に教えているのにも関わらず、実行に移さない人も多くいました。FXは簡単に、楽に稼げるという考えがずっと頭の中にあって、努力することが面倒に感じられているのでしょう。
そういう人たちは、最初から負けているのです。
トレードで真剣に勝ちたいという思いよりも、トレードのスリルを味わいたい人たちのなのです。
FXも他の技能と同じく練習と実践の繰り返しです。
他人に頼ってばかりでは全然ダメで、自分で考えて、行動して、反省する、という流れを習慣化しないと勝ち組にはなれないのです。
ではどういう人が勝ち組になれるのか?
FXで勝ち組になれる人には特徴があります。
- トレード手法の検証を欠かさない
- トレードノートを毎日しっかりと書いている
- 定期的にトレードノートを見直して反省し、課題を立てる
- 課題を達成するにはどうすれば良いかを考える
- 確率的思考法をマスターするように努力している
上記のように、トレードで勝つためには勤勉さは欠かせません。
ギャンブル感覚でやっているだけでは何年経っても勝ち組にはなれません。
むしろ、真面目に半年取り組んだ初心者の方が、5年間ダラダラやっている人よりも技術的には上だったりすることもよくあるのです。
最後に、私がコーチをしていた中で「天才」と思った人のエピソードの記事をご紹介しておきます。
また、私が推奨するトレードノートの書き方やプロスペクトリンについてもぜひご覧ください。