本当に機能しやすいオーダーブロックを解説!

今回は効果のあるオーダーブロックの見分け方について解説します。

以前にオーダーブロックについて解説しましたが、ここで解説したものはあくまでも基本です。

価格の値動きによっては、機能しやすいオーダーブロック、逆にそれほど重要ではないオーダーブロックがあります。

これらを上手に見分けて、機能するものだけを選んでトレードしていけば、必然的に勝率を上げて、より効率的なトレードをすることが可能になります。

「上手に見分ける」と言っても、難しい裁量判断は必要ありません。
コツを掴んで慣れていけば、パッと見ただけで分かるようになります。

今回の記事は、以下の記事を理解されている方向けになります。

まだ読まれていない方は上のリンクをクリックして記事をご覧になられた上で、本記事をご覧ください。

BOS、もしくはCHOCHを伴うオーダーブロック

  1. 相場のスイングの高値(安値)を見つける
  2. スイング中の最高値(最安値)を付けた足を見つける
  3. 最高値を付けた足全体(高値~安値)をオーダーブロックとする

と言うのがオーダーブロックの基本です。

さらに上記の条件を満たした後、直近のスイングの高値や安値をブレイク(Break of Structure もしくはChange of Charactor)することで、よりオーダーブロックとしての価値が高まります。

例えば下のチャートをご覧ください。

チャート右端では、最安値を付けてから勢いよく反発してきています。

この状況でも最安値を付けた下ヒゲの長い陰線をオーダーブロックとしたくなりますが、点線を引いた「安値を付ける前の高値」をブレイクするまで待つことで、オーダーブロックとしての価値が高まります。

下の画像がブレイク後のチャートです。

今回のケースでは、高値をブレイクしたことで下降トレンド終了(Change of Charactor)となり、最安値を付ける前の足辺りが機能するオーダーブロックとなりました。

BOS、CHOCHを伴うオーダーブロックは、本ページで解説する「機能するオーダーブロック」の中でも最も重要です。

頂点や底付近から勢いよく反転してきたポイント

オーダーブロックとして機能しやすい価格帯の特徴として、「天井や底付近から勢いのある反発がある」があります。

「勢いのある反発」とは

  • 底付近で大陽線が出現して上昇する
  • 天井付近で大陰線が出現して下落する

ということになりますが、これらは大口が仕込んでいる可能性が高いです。
そのため、再度価格帯にまで戻ってきた時に強いリアクションを見込むことができます。

基本的には、V字反転のような勢いのある動きが該当します。
下げのチャートの例は以下のようになります。

このタイプのオーダーブロックの中でも、特に有効なものがあります。
それがオーダーブロックインバランス(OrderBlock Imbarance、OBIM)です。

オーダーブロックインバランス(OBIM)とは

オーダーブロックインバランス(OBIM)とは、相場の波の頂点や底付近でFVG(フェアバリューギャップ)が発生したオーダーブロックです。

FVGは「インバランス」とも呼ばれるため、FVGが下や上にあるオーダーブロックがオーダーブロックインバランスとなります。

FVGが発生した個所は、相場の需給が不安定だった価格帯です。
そのため、後の動きとして価格がFVGに吸い込まれるように戻して埋めてくる性質があります。

しかし、FVGが埋まってしまうと、今度は逆に反転する性質も持ち合わせています。

この2つの性質を上手く利用したのがOBIMです。
FVGより上、もしくは下の価格帯をオーダーブロックとすることで、価格が到達しやすく、それでいて反発する可能性の高い所を狙うことができます。

下のチャートは買いのOBIMです。

天井や底付近からFVGを伴う反発があると言うことは、それだけ大口がポジションを取っていることが考えられます。

そのもととなる価格帯まで戻ってきた場合は、反発する可能性が非常に高いのです。

特に指標発表等で生じたFVGは、大口が取引していたことが明白なので、その近辺のオーダーブロックについては、より狙っていきたいポイントになります。

キリ番を跨ぐオーダーブロック

キリ番を跨ぐオーダーブロックも機能しやすいです。

ランドナンバー、ダブルオーやトリプルオーとも呼ばれるキリ番は、、価格としてキリが良いため、多くのトレーダーのエントリーやストップ値&利食いのポイントになっています。

これは一般的なトレーダーだけでなく、大口のトレーダーにとっても同じことです。

そのため、キリ番を跨ぐオーダーブロックは再度戻ってきた際に機能する可能性が高いです。

リクイディティグラブ(Liquidity Grab)を伴うオーダーブロック

リクイディティグラブ(Liquidity Grab)とは、「流動性を掴む」という意味です。
これを簡単に言えば、大口によるストップ狩りの値動きです。

過去に何度か反発したラインを一気にブレイクさせて、他の市場参加者のストップを狩り、大きな流動性が発生した所で新規にポジションを取るのが「リクイディティグラブ」となります。

本当にリクイディティグラブであれば、その後、市場は大きく反転します。
その際のリクイディティグラブの発生した価格帯は非常に強いオーダーブロックとして機能します。

大口によるストップ狩りについては以下の動画をご覧ください。

同じ内容の記事もあります。

スマートマネーコンセプト

今回は機能しやすいオーダーブロックについてまとめました。

気づいている方も多いと思いますが、本記事内で何度も「大口」という文言を出しました。

オーダーブロックとは、一般トレーダー(大衆)ではなく、ヘッジファンドや機関投資家などの大口のポジションや流動性を読み取るものです。

この考えはよく言われている「世界中のトレーダーが注目する」とは一線を画すものです。

市場のトレンドを作るのは多くのポジションを取れる大口です。
大口は市場参加者の一部ではありますが、動かせるお金は膨大です。

そんな大口(スマートマネー)の挙動を理解し、大口の作るトレンドに従ってトレードしていくやり方こそがスマートマネーコンセプト(SMC)です。

オーダーブロック、流動性、ストップ狩り、大陽線・大陰線、FVG、フラクタル構造などは、SMCを構成する重要な要素です。

これらをしっかりと理解すると、3段階ほど進化したレベルのチャート分析力が身に付きます。

トレードの総合力を上げたい方は、ぜひSMCを取り入れてみてください。

もう少し応用的なオーダーブロックの見分け方については以下の記事をご覧ください。

 

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