FXトレードで必須のものといえば、ネット回線。
ネットには常時接続が基本のトレーダーにとっては、ネット回線の安定性は死活問題とも言えます。しかし、機器の不調や回線の不調は突然現れるもので、それがトレード中だとかなり困った状況に追い込まれます。
実は先日私もこのようなトラブルが発生し、戸惑ってしまいました。
その時、私はスマホのテザリング機能を使って何とか乗り越えたのですが、一つ疑問が生じました。
私の場合、常にMT4を起動させていますので通常使用している光回線が使えなくなった時に、テザリングだけでどれだけ凌げるか気になったのです。
そこでいてもたってもいられなくなり、調査してみました。
MT4の通信量を測定!
今回のMT4の通信量の測定に利用したのがNetWorxというソフトです。
これはパソコンのネット通信量を測定するフリーソフトで、日別、時間帯別、アプリケーション別ででどれだけ通信をしたのかを調べられる便利ツールです。
他にも、通信状況をリアルタイムグラフで示す機能などがあり、なかなか面白いです。
意外なところで通信をしているんだなぁ・・・と感じさせてくれます。
無料なのに高機能ですね。
測定日と測定時間
今回はこのアプリを利用して、以下の条件でMT4の通信量の測定を行いまいsた。
- 測定日:2015年4月30日(木)
- 時間:21:00~22:00
- 表示通貨ペア数:6つ
(EUR/USD、USD/JPN、EUR/JPN、AUD/USD、AUD/JPN、GBP/JPN)
4月30日のこの時間帯は重要指標発表もあり、非常によく動きました。
下のチャートはユーロドルの1分足チャートですが、この1時間だけでも90pips弱の値幅があります。
レートがよく動くということは、それだけ為替レートの更新が頻繁にあったという意味になりますので、この時間帯のデータ通信量は通常よりも多いと解釈できます。
通信量の結果は?
上記の条件で調査した結果、1時間で4.54メガバイトの通信量でした。
この通信量なら1日で約110MB、1ヶ月で2.5GB未満というところになります。
しかし、今回の測定の時間帯が1日の中でも一番よくレートが更新されやすい時間帯ですので、毎日つけっぱなしにしていても、月に2GBを超えることはないと思います。
例えば同じ条件で朝7時~8時に測定した場合の通信量は950kBでした。
MT4の通信量はティックデータの更新量に依存しますね。
出来れば光回線が理想だが、いざとなればテザリングでも対応できる
以上の結果から、スマホのテザリング機能でも十分にMT4が動かせることがわかりました。
1日にせいぜい100MBなら、毎日使ったとしても通信速度の制限に引っかかることも無いかと思います。
しかし、単にMT4を動かすだけならこれで十分ですが、これに加えてエントリー&エグジットを繰り返す場合は、約定力のためにもネットの通信速度も重要になってきます。
そのため、やはりFXは高速で常時接続タイプの回線で取引するのが基本でしょう。
ただし、メイン回線のちょっとしたトラブル中にはテザリングで十分対応できるとは思います。
FXトレーダーにとってネット回線は必須ですから、あらかじめ対応できるように準備しておきましょう。