FXに限らず、先物や株で儲けたという話をすると、あまり良いように受け取られない風潮が日本にはあります。
- 悪いことしてお金儲けしている
- 社会に貢献せずにお金だけを儲けている
- ギャンブルで儲けただけ
2024年になってもこのようなイメージを持っている人がいるのは否定できない事実です。
しかし、本気でFXに取り組んでいる人はこのような意見に耳を貸してはいけません。
トレーダーや投資家を否定する人たちは単なるやっかみです。
ただ、トレーダーの中にはトレードで利益を出すことを拒む心理がこころの奥底にあって、トレードで利益が出ると罪悪感を感じるケースもあるのです。そういった人たちを救うために、今回はFXでトレードする事や利益を出すことは経済的にも社会的にも貢献している、ということを解説したいと思います。
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日本で投資で儲けることが嫌われる理由
日本で(他人が)投資で儲けることが嫌われる一番の理由は、日本の中では投資はギャンブルに近いものと認識されることが多いからです。
実際に投資をギャンブルと同じように考えて取引している人もいますし、日本には合法のギャンブルが数多くありますので、これはもしかしたら仕方がないことなのかもしれません。
しかし、実はこれだけではありません。
特に年配の方の中に多い考えとして「お金は汗水たらして働いて稼ぐもの」というものがあります。
この考え生できてくると、他人が投資で儲けた話を聞けば
「投資で楽して儲けてやがる」⇒「自分の考えとは違う」⇒「いい気分はしない」
となるのです。
それに加えて嫉妬とか妬みが交じると、変なことを言われたりします。
私もトレードの世界で長く生きていますので、嫌なことを言われることもよくあります。
ちょっと例を出してみましょうか(笑)
- 全然社会貢献していないじゃないか!
- お前の仕事は誰の役にも立っていない!
- お前みたいなのがいるから相場が安定しないんだ!
- トレーダーなんて誰からも必要とされてない!
- 現実の社会で活動しろ!
などなど、相場やトレードのこと全く理解していない的はずれなことばかりです(笑)
でも実はバブル期後半に大量の資金を投入して大損してたりするんですね、こんな人たちは・・・。
こういうやっかみ半分の無駄な論議をしてくる人たちを相手にする必要はありません。
そういうことを他人から言われても、「あっそ」と突き返せば良いだけ話です。
でも、自分の深層心理の中にこの考えがあると・・・
私は投資で利益を得ることに対して後ろめたい気持ちなど一切ありません。
むしろ、投資で利益を出し続けてきていることに対して自信とプライドを持っています。一つの特殊な技能だと確信しています。
しかし、実は投資で利益を出そうと頑張っている人の中には、心の奥底に
「投資で利益を出すのは良くないことだ」
と思ってしまっている人も少なからずいるのです。
私の塾にいた50代以上の生徒さんの中には、この考えが心の中に住み着いてしまって、なかなか払拭できない方も結構いらっしゃいました。
ご本人はどうしてもFXで勝ちたいと思って努力を続けているはずなのに、トレードの調子が良くなると「何だか悪いことをしている、本当に良いんだろうか?」と不安な気分になるそうです。
すると、なぜかルールにはない無謀な逆張りを仕掛けてしまう・・・・。
このような不可解な行動には、深層心理があるのです。
今まで生きてきた中で心の中に染み付いてしまった価値観を覆すことは簡単ではありません。
不可能ではありませんが、大変です。
トレードは立派な社会的な活動だ!
FX投資やトレードに対して否定的な意見として冒頭でもご紹介しましたが、以下のようなものがあります。
- 悪いことしてお金儲けしている
- 社会に貢献せずにお金だけを儲けている
全く的を得ていない意見ですので、論破します(笑)
FXトレードも社会貢献をしている
FXトレーダーは社会貢献をしています。
まず、個人でできる最大の社会貢献活動は「納税」です。
FXで利益が出ればその利益の約2割を国と地方自治体に納めなくてはいけません。しっかりと稼いで納税するという点で言えば、他の労働と全く同じです。
また、FXで稼げなかったとしても失ったお金の一部はFX業者に、残りのお金は市場で取引している他の人たちに移り渡ります。ここで利益を出した人たちが、納税をすれば間接的に社会貢献していることになるのです。
何かの団体に所属して、特定の行為をすることだけが社会貢献ではありません。納税すること、お金を使って経済を回すことも立派な社会貢献です。
市場の流動性に貢献している
個人トレーダーがFX取引をすることで市場の流動性が上がります。
流動性とは市場の取引量のことで、流動性が上がるほどレートの動きが滑らかになり、大きな注文が入ったときの価格レートの急激な動きが和らぎます。
言ってみれば市場にとって流動性とは人間にとっての血流、自動車にとってのエンジンオイルのようなもので、それが無ければ機能がストップしてしまう点が共通しています。
市場はお金が流れるからこそ、市場として機能し、取引が産まれるのです。
個人トレーダーの取引自体は決して多くはありませんが、市場の流動性を担保している事は間違いありません。
トレーダーとしてプライドを持って取引しよう!
日本政府が国民に投資を呼びかけてはいるものの、なかなか広まっていません。
その大きな理由が、日本人のこころの奥底にある投資に対する冷ややかなイメージがあるかではないかと私は考えています。
しかし、市場で取引することは何ら悪いことではありません。
利益を出しても、損失となったとしても、市場と社会に貢献する行為であることに間違いはありません。
トレードをすること、利益を出すことをに悪びれる必要なんて1ミリもありません。
むしろトレーダーであることに誇りを持ってトレードしていくべきです。
そうすることで太い芯の通った「稼げる」トレーダーになれるのです。