一般的に、女性よりも男性の方がギャンブルが好きであると言われています。
その理由は、男性はリスクを取ることに寛容だからです。
その一方で女性は「リスク」そのものを好まない傾向にあります。
これは進化の過程で、男性は外に獲物を捕ったり、他の部族と戦わないといけなかったりしたことでリスク選好の脳になり、女性は子供を守り育てる仕事があるため、子供を守るために大きなリスクを避けるようになった・・・と考えられています。
ではFXトレーダーの男女比はどのようになっているのでしょうか。
Contents
実際に男性トレーダーの方が多いのか?
FX業者では、トレーダーの男女比についての統計を出しているところがありますので見ていきましょう。
マネーパートナーズ
データが2014年と少し古いのですが、男女比が8:2という結果です。
やはり男性の方が圧倒的に多いことが分かります。
GMOクリック証券
これは業界第1位のGMOクリック証券の2019年4月の時点のデータになります。
男女比は2014年のマネーパートナーズのデータとほぼ同じで約8:2。
2014年から2019年の間は、FXや仮想通貨などの投資ブームがありました。
その中で、女性トレーダーを呼び込もうとする動きは確かにあって、女性向けのマネー雑誌、女性を起用した証券会社やFX業者の広告が数多く見られましたが、それでもトレーダーの比率が変わっていないことに驚きです。
やはり相場において女性は少数派ですね。
私のメルマガをの読者さんを見ても、やはり多くが男性です。
また、トレーダーで最も厚い層は30台~40台であることは男女ともに変わりません。
男女関係なく30代~40代のトレーダーが過半数を占めています。
副業的にトレードしている、余剰資金を運用している、という方が多いのでしょう。
キモノトレーダーは少ない
キモノトレーダーとは、主婦のトレーダーのことを指します。
キモノトレーダーは一時有名な言葉となりましたが、上の円グラフを見る限りその数は決して多くはなさそうです。
トレード塾の生徒さんに男女比は?
私が以前やっていたトレード塾の男女比はもっと激しくて、9割が男性でした。
全体の1割しかいない女性のほとんどが30台~40台の女性でした。
多くが結婚されていてお子さんがいらっしゃって、外で働きたいけど、FXで頑張ってみたいという考えの方ばかりでした。
男性の生徒さんは「FXで大金を稼ぎたい」「FXで稼いで、いつかは専業に!」という考えの方多かったのに対し、女性の生徒さんは「生活にプラスアルファできればいいなぁ」という考えの方が多かったように思えます。
こういうことこからも、男性と女性のトレードに対する考えの違いが見て取れますね。
女性は、トレードで少額でもいいからコツコツと稼ぎたい考えの方が多いようです。
男性と女性、どっちがFXで有利?
男性と女性ではトレードに対する態度が異なります。
それぞれ解説していきます。
個人差も大きいことを留意してください。
男性はリスク選好型
男性はリスクを選好しやすい傾向にあります。
リスクを選考しやすいから、必然的に男性の方がFX口座開設数が多くなるわけですが(笑)リスク選好型は以下のようなトレードを好みます。
- 見切り発車
- ハイレバで一発大勝負
- 損切りをしない(できない)
このようなトレードをやってしまうと、大損するのが普通です。
しかし、バブル相場のように一方向に相場が動き続けるときはこのやり方で一財産作る事ができます。ここがトレードの面白いところですが、例え一財産作る事ができたとしてもその後の相場でほとんどを持って行かれることが多いです。
すこしデメリットの多い男性のトレード傾向ですが、「ここぞ!」という時にリスクを取ってトレードできるのも男性の強みかと思います。
女性はコツコツ頑張るタイプ
女性は総じてリスクを嫌います。
そのため、トレードでルールを守って、チャンスを待つことや損切りをしっかりしやすい傾向にあります。私自身も女性で大損したという話は男性よりも聞きません。
そういった意味では女性は優秀です。
しかし、女性は男性と比較すると、総じてトレードロット数が小さい傾向にあるので、利益自体は小さくなるように思えます。
また、女性は長期的な投資スタイルや、スイングトレードのように比較的長い時間軸での取引を好む傾向があるとされています。大きなリスクを取らない要因と言えるかもしれません。
男女比は今後も変わらないだろう
以上、トレーダーの男女比と男性と女性のトレードに対する傾向についての考察でした。
個人的に調べていて面白かったのが、女性トレーダーの比率に変化は無いという点です。
国家レベルで個人投資を促している昨今の中にあっても、女性は資産管理についてはかなり保守的であることが分かります。
しかし、私個人としては女性はトレードに向いていると思うことが良くあります。これから女性トレーダーの比率が上がったら、相場も面白いことになるんじゃないかな?と思っています。