OBIMからの反発に特化した手法の結果【2022年11月】

2022年12月13日 2024年3月22日

以前、OBIMからの反発に特化した優位性についてという記事で、私が自作したOBIM（オーダーブロック・インバランス）を利用した手法の優位性について検証しました。

この結果がかなり良くて、多くの方にSMCについて興味を持っていただくきっかけとなりました。（ただし厳密に言えば、手法自体はSMCの原理的な考えとは少し離れています）

そんな中で、

「一時的に勝てるだけじゃないの？」
「他の時期はどうなの？」

といった質問も頂いておりますので、今回は、2022年11月分のエントリーポイント全てをチャートと一緒にご紹介していきたいと思います。

OBIMを利用したルールについて

本手法では、私が開発した「OBIM候補でサインを出すインジケーター」を利用します。

手法は以下の通りです。

15分足のドットが点灯する
ドット点灯後、15分足で直近の高値や安値をブレイクして、ドットの足の価格帯がオーダーブロックになる
オーダーブロックの価格帯まで戻したところで、1分足の方でドットが点灯したらエントリー

エントリーポイント1（ロングの場合）

トレンドに乗ったエントリーポイントです。

15分足でインジケーターのドットが点灯したら、直近の高値をブレイクするのを待ちます。（ブレイクしなければエントリー条件を満たしません）

ブレイクしたらドットの点灯した価格帯がオーダーブロックになりますので、そこまで戻して来たら1分足に切り替えます。

1分足で15分足のオーダーブロックにタッチして反発し、1分足の方でもドットが点灯したらエントリーします。

ドットが点灯しなければエントリーしません。
また、15分足レベルで実体がオーダーブロックを逆方向に完全にブレイクした時点でエントリーはできないと判断します。

エントリーポイント2（ロングの場合）

トレンドの反転を狙うエントリーです。

15分足でインジケーターのドットが点灯したら、直近の高値をブレイク（CHOCH）するのを待ちます。（ブレイクしなければエントリー条件を満たしません）

ブレイクしたらドットの点灯した価格帯がオーダーブロックになりますので、そこまで戻して来たら1分足に切り替えます。

1分足で15分足のオーダーブロックにタッチして、反発し、1分足の方でもドットが点灯したらエントリーします。

反発したとしても、ドットが点灯しなければエントリーしません。
また、15分足レベルで実体がオーダーブロックを逆方向に完全にブレイクした時点でエントリーはできないと判断します。

このインジケーターの入手方法については以下の記事をご覧ください。

OBIM候補でサインを出す「OBIM」

今回の検証ルール

OBIMからの反発に特化した手法について、上記の基本ルールに加えて、より具体的な利食い・損切りルールを加えてその優位性を検証しました。

条件は以下の通りです。

検証ルール

通貨ペア：ユーロドル、ポンドドル
検証期間：11月1日～11月31日
損切り：エントリー直近の安値（ロングの場合、ショートはその逆）
利食い：リスクリワードが2となるところで利食い
15分足オーダーブロックの期限は24時間とする

このルールで検証した結果は以下の通りとなりました。

	ユーロドル	ポンドドル
トータル（pips）	218.7pips	177.6pips
トレード回数	22回	28回
勝率	63.6%	53.6%
プロフィットファクター	5.72	2.88

リスクリワード2を利食いターゲットにして、両者とも勝率5割以上と非常に優秀でした。
チャンス自体は少なめでしたが、それでも好成績な結果と言えます。

では、全エントリーポイントをご覧ください。

ユーロドル

11月2日

■15分足

15分足の黄色い矢印は、大雑把なエントリーポイントになります。
（1分足チャートの方に正確なエントリーポイントを示しています）

■1分足

黄色い矢印がエントリーポイントです。

結果

-4.8pips
10.2pips

11月4日

■15分足

■1分足

結果

59.8pips

11月8日

■15分足

■1分足

結果

19.2pips

11月9日

■15分足

■1分足

結果

17.2pips

11月9日

■15分足

■1分足

結果

49.0pips

11月10日

■15分足

■1分足

結果

-2.4pips
5.6pips
9.6pips

11月14日

■15分足

■1分足

結果

-12.4pips
-6.3pips
-3.6pips
11.2pips

11月16日

■15分足

■1分足

結果

41.6pips

11月17日

■15分足

■1分足

結果

-5.8pips
-7.3pips

11月18日

■15分足

■1分足

結果

7.4pips

結果

7.2pips

11月18日

■15分足

■1分足

結果

-3.7pips
9.6pips

結果

12.0pips

11月25日

■15分足

■1分足

結果

5.4pips

-8.1pips

まとめ

改めて11月分の結果をご覧ください。

	ユーロドル	ポンドドル
トータル（pips）	218.7pips	177.6pips
トレード回数	22回	28回
勝率	63.6%	53.6%
プロフィットファクター	5.72	2.88

両者とも勝ち越し、リスクリワード2で利食いして勝率5割以上と好調でした。

15分足のオーダーブロックから地味に反発したおかげで損切りが連発することがありましたが、トータルではしっかりとプラスになるルールです。

私が過去検証した限りでも、しっかりと利益を積み上げられますので、今後もフォワード結果を記事にしていきたいと思います。

本手法で利用するインジケーターの入手方法については以下の記事をご覧ください。

OBIM候補でサインを出す「OBIM」