今回はトレンドラインを自動で描画するMT4用インジケーターをまとめてご紹介します。
トレンドライン(斜めの線)は、水平線よりも裁量判断の部分が強く、使いにくいイメージを持っている方も多いかと思います。しかし、客観性の高いインジケーターを利用すればラインを描画する際の「ブレ」が無くなります。
もちろんラインをどう判断するか?どう利用するか?についてははトレーダーの判断が必要にはなりますが、
- トレンドラインに自信が無い方
- 楽にトレンドラインを描画したい方
- トレンドラインの引き方を学びたい方
など、トレンドラインを引く際の参考になるインジケーターは多々ありますので、ぜひお試しください。
Contents
- 1 トレンドラインを描画するインジケーターの注意点
- 2 Grail-Indic
- 3 TrueTL button
- 4 WATL-Open Source button
- 5 Dadas_True_Trend_Indi_v3.4
- 6 LogicTrendline
- 7 Breakout Trendline
- 8 00-LineMan_v103
- 9 Break Arrow High Low v3.3
- 10 Trendlines_with_Breaks
- 11 Beck’s_Emblem_v1.1
- 12 Michael_S_Jenkins_-_Secret_Angle_Method_v1.21
- 13 RSI_Trendlines
- 14 TLine Alert
- 15 Alert_by_Trendline_wMsg
トレンドラインを描画するインジケーターの注意点
トレンドラインを描画するインジケーターは、基本的には最新の値動きに合わせてリペイント(表示が変わる)していきます。
これは裁量でラインを引く際に、過去のラインをブレイクしたり、相場に新たな値動きが出たらラインを引き直すのと同じことです。
「インジケーターのリペイント=悪」と考えている人もいますが、仕様的に仕方のないことですのでご理解ください。
もしこれが気に食わなければ、トレンドライン系のインジケーターを利用するのは控えたほうが良いでしょう。
また一部を除き、ほとんどのインジケーターでは、リペイント前のトレンドラインは消去されてしまいます。この点も理解された上でご利用ください。
やり方は以下の記事をご覧ください。
Grail-Indic
一定期間の高値と安値を判断する「Semafor」を利用してトレンドラインを引きます。
ピンクのラインが現在のトレンド方向と一番強いトレンドラインであることを示し、小さなラインや過去のラインは赤色や青色の破線で表示されます。
トレンドライン系のインジは、過去のラインは表示されないことが多いのですが、このインジはその中でも珍しく表示できますので、検証する際にも便利です。
トレンドラインの表示をオンオフできるインジです。
ラインが必要な時だけにワンクリックで呼び出せるので便利です。
このインジでは短中期、長期、3回以上反転したラインについて色分けされます。
パッと見ただけでラインがどんなものなのかが分かるため、判別しやすく使いやすいです。
同じくトレンドラインの表示をオンオフできるインジです。
Semaforを利用してトレンドラインを描画し、アラートも鳴ります。
様々な色のラインが表示されますが、現行のラインはピンクで、それ以外は基本的には過去のトレンドラインになります。
Dadas_True_Trend_Indi_v3.4
決めた時間足のトレンドラインを描画します。
デフォルト設定では日足のトレンドラインを描画し、チャートの時間足を変更しても同じ価格にラインが引かれます。(他のインジでは時間足を変えると、その時間足のトレンドラインを再描画します。)
そのため、特定の上位足のトレンドラインを意識してトレードしたい際に便利です。
また、目立った高値や安値には水平線も引かれるため、相場環境を見る際に役立ちます。
LogicTrendline
1本だけトレンドラインを表示して、それをブレイクしたらサインとアラートが鳴るインジです。
他にラインは表示されませんので、限りなくシンプルにトレンドラインブレイクを狙いたい方向けです。
他の指標と組み合わせるのも良いかと思います。
Breakout Trendline
三角保合いを表示し、ブレイクした所でエントリーすることをコンセプトとしたインジです。
チャートに表示すると、保合いとなる2本のトレンドラインを表示し、ラインをブレイクした所でアラートが鳴ります。
上下に表示される太い水平線は利食いターゲットで、その時の相場によってラインの位置は変わるため、リスクリワードを考えながらのトレードが出来ます。
00-LineMan_v103
フラクタルを利用してトレンドラインを描画し、ラインをブレイクしたらサインが出ます。
ラインについては短期、中期、長期の3つの期間について描画可能で、これらを利食いターゲットとして利用できます。
設定次第ではかなり複雑な描画になります。
Break Arrow High Low v3.3
非常にオリジナリティの高い方法でトレンドラインを描画して、それをブレイクしたらサインの出るインジです。
トレンドラインを引く根拠としてローソク足のプライスアクション(毛抜き天井・毛抜き底)、RSIやストキャス等が利用されます。
珍しい発想でなかなか他でお目にかかれないアイディアです。
詳しいロジックについては以下のリンクをご覧ください。
興味のある人は使ってみると良いでしょう。
Trendlines_with_Breaks
非常に多くのトレンドラインを描画して、それをブレイクするとサインが出るインジです。
ラインが多いため、その分だけサインも多くなります。
ロジックとしては、右肩上がりの青色のラインを陰線が下にブレイクすると売りサイン、右肩下がりの黄色のラインを陽線が上にブレイクすると買いサインとなります。
多くのラインがあるため取捨選択等をする必要はありますが、ブレイクを狙うためのインジとして参考になるでしょう。
Beck’s_Emblem_v1.1
相場の波に赤いラインを当ててやることで、様々な角度のトレンドラインが自動で描画できます。
使用方法は下の動画をご覧ください。
このインジを使ってトレンドラインを見ることで、トレンドの押しや戻りの深さが客観的に判断できます。
他の指標と組み合わせても面白いインジです。
Michael_S_Jenkins_-_Secret_Angle_Method_v1.21
「Secret Angle Method」という角度を意識したトレンドライン手法を手軽に再現できるようにしたインジです。
相場の波に1つのラインを当てると、それに合わせて他のラインが自動で調節されます。
このインジを利用するためには手法について理解する必要があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
RSI_Trendlines
RSIを表示し、それにトレンドラインを描画するインジです。
トレンドラインをブレイクした所でサインが出ます。
トレンドラインと言えばローソク足が通常ですが、オシレーターにトレンドラインを引くテクニックもあり、この手法で10万円を6億円にしたGFFさんというトレーダーもいます。
このインジでは自動でトレンドラインを描画し、サインが出たら各種アラートが利用できます。
RSIの期間やラインを引く間隔などはパラメーターで変更が可能です。
TLine Alert
アラートの鳴らせるトレンドラインです。
このインジでは自動でトレンドラインを描画することはできませんが、自分で引いたトレンドラインに価格が近づくとアラートが鳴ります。
ラインに何pips近づいたらアラートを鳴らすか?についても決められますので、利用の幅は広いと思います。
Alert_by_Trendline_wMsg
ラインタッチでアラートや各種通知が可能なインジです。
これも自動でトレンドラインを引くことはできませんが、ラインタッチのタイミングを知らせてくれるのでとても便利です。
さらに、ラインタッチのタイミングで自動でその時のチャート画像も保存してくれます。これは非常に役立つ機能です。
使いやすくて機能も満載なのでライントレーダーにオススメです。