エクセルを使うスキャルピング専用ツールHyperTickChart 「神7」のレビュー

今回はスキャルピング専用ツールであるHyperTickChart 「神7」をご紹介します。

神7は、以前ご紹介したHyper Click Billionaire Scalping(HCBS)と同じく、MT4のデータをエクセルにエクスポートして、エクセル上で60ティックチャートやティックレベルでの通貨強弱グラフを描くことのできるツールです。

神7はHCBSの自動売買機能の付いていない廉価版ではありますが、驚くのはその価格。
何と2,980円です。

しかも購入前にお試し版を完全無料でダウンロードできますので「使ってみて気に入ったら買ってね」という大盤振舞いな販売方式です。

少し特殊で、人を選ぶツールですのでお試しできるのは本当にありがたいですし、購入後に「しまった!」と後悔することがないのが良いですね。

それでは「神7」をレビューしていきます。

HyperTickChart 「神7」の概要

使用時間足60ティックチャート(スキャルピング)
推奨通貨ペアドル円、ユーロ円、ポンド円、豪円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル
内容ボルマンスキャルを実践するためのスキャルツール
販売元Root Cause Marketing OFFICE 吉崎 佐次郎
価格2,980円

HyperTickChart 「神7」の長所

長所
  • 無料で試すことができる(購入しても安い)
  • エクセルを利用してティックチャートを生成できる
  • スキャルピング用のマニュアルもついてくる

HyperTickChart 「神7」の短所

短所
  • ツールの初期設定に手間がかかる可能性あり
  • 裁量手法のため、勝てるかどうかはトレーダー次第
  • 初心者向けの手法&ツールではない

HyperTickChart 「神7」でできること

神7は、MT4から得られたデータをエクセルに転送して、エクセル上で60ティックチャートやティックレベルでの通貨ペア強弱グラフを描画するツールです。

60ティックチャートとは、60回ティックの更新があったら足が確定するチャート表記方法で、非時系列のチャートに分類されます。

ちなみにFXでは1回レートの更新があったら1ティックとなります。
MT4を表示させると、通貨ペア一覧でピコピコをレートが動いているのがわかりますが、この動き1回が1ティックになります。

つまり60ティックチャートはこのピコピコが60回続いたら1つの足が確定することになります。

 

このトレードツールの発想のベースとなっているのがボブ・ボルマンのスキャルピング手法です。

ボルマン手法についての詳細は以前レビューした記事を見ていただければと思いますが、ティックチャートとローソク足のプライスアクションを組み合わせたスキャルピングを実践するためのツールが神7と言っていいでしょう。

そのため、ボルマンスキャルを既にやっている方やこれからやってみようと思う方には、神7を使用してみる価値はあります。(逆に言えば、ティックチャートやボルマンスキャルに興味のない人には向かないツールです)

HyperTickChart 「神7」の設定の流れについて

神7ではMT4とマイクロソフトエクセルの2つが必須になります。

MT4のブローカーはXMを推奨してあります。
また、エクセルは2002~2016のどれかが必要です。kingsoft等の表計算ソフトでは稼働しません。
(私はエクセル2019で試しましたが上手くいかず2003をサブノートパソコンにインストールしました。)

設定は少々煩雑です。
大まかには次の流れで行います。

神7の設定の流れ

  1. MT4に必要なインジやEAをセットして、データをエクセルにエクスポートできる状態にする
  2. エクセル側でMT4から受け取るデータを指定する
  3. エクセルでチャートの設定をする

まず1についてはMT4に慣れている方であれば簡単にできると思いますし、解説もわかりやすいです。

問題になってくるのが2と3のエクセル側の工程です。

神7はエクセル2002~2016にまで対応しているそうなのですが、エクセルのバージョンよってマクロやセキュリティ変更の操作方法が異なります。

しかし解説にはエクセルのバージョンごとの詳しい画像解説が入っておらず、大まかなやり方を指示するだけなので、エクセルに詳しくない人はここで躓く可能性があります。

この導入方法についてはもう少し詳しい解説が欲しかったかなと思います。

HyperTickChart 「神7」で表示されるチャート

MT4とエクセルの設定が完了すると、下の画像のようにエクセル上に複数の通貨ペアのティックチャートや通貨ペアの強弱を示すグラフが動き出します。

(クリックで拡大します)

エクセル上で動くチャートを見ると感動します。
メインとなるのが上部中央にボリバンと一緒に表示されるチャートです。これを見てトレードしていくことになります。

神7で生成される60ティックチャートとMT4の1分足チャートを比較したものが以下になります。

ほぼ同じ期間の値動きを示していますが、ローソク足の本数やボリバンの形が少々違っていることがわかります。下のチィックチャートの方がボルマンスキャルで使用するプライスアクションの効果が発揮されやすいとのことです。

また、通貨ペアの強弱グラフは以下のようになっています。

これは通貨ペアの推移を指数化したもののようです。
通貨ペア全体の動きを俯瞰して見ることができます。

  神7では設定できる項目がかなり多く、個人でカスタマイズして使用することも可能です。
詳細については無料でダウンロードできる解説書をご覧ください。

パソコンの負荷について

神7は、MT4とエクセルを同時に動かし、エクセル上でリアルタイムでティックチャートを生成させるため、パソコンの負荷が大きいように思えますが、私が使った感じではそれほどではありませんでした。

一例として、神7稼働中の私のパソコンのタスクマネージャーをご覧ください。

神7のエクセルファイルとXMのMT4のみを稼働させています。
OSはWindows10、エクセルは2003を使用しています。

使用するパソコンのスペックにもよると思いますが、見た目以上に軽いツールです。

トレード手法についても公開してある

神7ではトレードツールとしての一面が強いですが、神7を上手に使うためのトレード解説も付いています。

  試用版の解説では、以下のように重要な個所は塗りつぶされていますが、購入版ではすべて公開されています

手法としてはプライスアクションとボリバンを組み合わせたオーソドックスなやり方になります。

ボルマンの書籍を読んだことがある方でも、そうでない方でも理解できる作りになっていますし、王道的なやり方ですので、基礎的なチャートの見方を学んだ方であれば応用も効くと思います。

しかし、完全初心者向けではありません。
また、完全裁量手法ですので、練習を重ねて技術を身に着ける必要があるのは言うまでもありません。

リアルタイムで動くティックチャートを使いますので、過去の検証ができないのが痛い所でもあります。実戦で鍛えていくしかありません。

MT4でも代用は不可能ではない

神7では、MT4からエクセルへティックデータを転送して、エクセル側で60ティックチャートやティックレベルでの通貨強弱グラフを描画できるのが特徴です。

これはMT4単体ではできないからこそ、エクセルを利用するわけですが、MT4用のインジケーターを利用することで全く同じとは言えませんが近いことは可能です。

ここではMT4用の2つのインジケーターを利用して、ティックチャートや短いスパンの通貨強弱を表示させる方法をご紹介します。

tick_chart2

60ティックチャートは、わざわざMT4からエクセルにデータを転送しないとできない・・・。

しかし、MT4の無料インジケーターであるtick_chart2を使えば、60ティックチャートでも70ティックチャートでもMT4に表示させることができます。しかも、チャート下に現在のティック更新数まで表示されるため、足の切り替わるタイミングが分かりやすいです。

ただし、tick_chart2では神7のようにボリバンは表示させることができず、MAのみの表示だけとなります。(他のインジケータを表示させることはできません。)

00-fxStrength_v102

神7ではティックレベルでの通貨ペアの強弱のグラフを表示することができるのが大きな特徴です。
さすがにMT4で同じことができるインジケーターは私も知りません。

しかし、1分足レベルで通貨の強弱をグラフで示すツールは複数個あります。

「00-fxStrength_v102」はその一つで、表示させている時間足の通貨の強弱の推移をわかりやすく表示してくれます。これを1分足に表示させることで、1分足レベルの短いスパンにおいてどの通貨が強いのか・弱いのかがわかります。

HyperTickChart 「神7」がお勧めできる人

神7がオススメできる人
  • ボルマンスキャルを実践したい人
  • ティックチャートに興味のある人
  • プライスアクションを使ったスキャルピング手法を学びたい人

神7はかなり人を選ぶツールであることは間違いありません。
しかし、このツールを使わないと出来ないこともあるため、ボルマンスキャルを実践したい方には必須と言ってもいいでしょう。

ツールは2,980円とこの性能の割には非常に安いですし、完全無料の登録なしで試用することもできます。そのため、興味のある方はとりあえず試用版をダウンロードして、自分にとって必要かどうかを判断して、必要であれば購入する、そうでなければ購入しない、という選択ができます。

人を選ぶツールだからこそ、無料で試用できるのはありがたいですね。

気になる方はダウンロードすると良いでしょう。

 

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