トレードの本質【評価とレビュー】

「トレードの本質」という商材をレビューします。
これは、「アドバンスド・ホーミングFX」の作者である千草明氏が2021年に出した新商材です。

アドバンスド・ホーミングFXは10年以上にリリースされた商材ですが、今でもインフォカートのFX商材売上トップにある不動のベストセラーで、当ブログでも非常に高い評価としています。

10年以上前の商材で今でも売れ続けている商材は非常にまれです。
ほとんどの商材が時代の流れとともに消えている中で、長く売れ続ける商材は、キラリと光る優位性と分かりやすさ、実践のしやすさがあるのだと思います。

そんな千草氏が2021年に満を持して発表したのが「トレードの本質」。

この商材は少し特殊で、テクニカル分析やエントリーとエグジットなどをメインとした前著と異なり、具体的なお金の増やし方やリスク管理、ポジション保有中の対応力やメンタルなどにフォーカスした内容となっています。

解説する手法自体はアドバンスド・ホーミングFXとほとんど同じながらも、少し違う視点でトレードを解説した教材と言う感じでしょうか。

そのため、正直なところ評価が難しいです。

アドバンスド・ホーミングFXの内容を知っている私としては素晴らしい教材だと思うのですが、持っていない人にとっては「？？？」と感じる点があるかもしれません。

ただ、本当に実績のあるトレード「職人」のリアルな技術や考えを学べる数少ない教材なのは間違いありません。

それではレビューをご覧ください。

トレードの本質の概要

トレードの本質では主にポジション保有中に損切りを早めたり、利食いを伸ばした入りする「対応力」のテクニックが学べる教材です。

通常はエントリーポイントばかり注目してしまいますが、エントリー～決済の間の時間に上手くポジションをコントロールすることで、利益を最大化しつつ損失を最小限に食い止めることが出来ます。

トレードの本質の長所

トレードの本質の短所

トレードの本質の中身

「トレードの本質」はPDFと動画で構成されています。
それぞれのボリュームは以下の通りです。

ページ数や動画の時間を見ただけではボリュームは普通に見えますが、千草氏の商材ですので中身が濃いです。

PDFでは以下の画像のようにギッシリと文字が詰まっています。

誰もが知っているようなFXの基礎的な話は一切なく、千草氏の経験と考えに基づく文章ばかりです。内容も濃く、理解しながら読んでいくと必然的にかなり時間がかかります。期待を裏切らない内容です。

また、4本の動画では主にトレード動画となっています。
メインは千草氏が10万円を2倍の20万円にまで増やすトレードです。

PDFでトレードの考え方や手法やポジション管理、メンタルを学び、動画で「PDFで学んだことを如何にして実践レベルまで落とし込むか？」を学習します。

PDFも濃いですが、それ以上にトレード動画で気づかされること、学ぶことが多いです。

トレードの本質とは？

教材であるトレードの本質の中で語られる「トレードの本質」とは以下の3つの力になります。

リスク管理力とは資金管理のことです。

予測力とは相場分析力や手法の優位性のことです。
FXにおける情報商材のほとんどが「予測力」にフォーカスしたもと言えます。

対応力とはポジション保有中に相場の状況に合わせて、損切や利食い幅を適切に調整する技術のことです。
上手く伸びない時は切る、伸びる時は伸ばす、と言ったことを上手に行う技術のことで、「相場の本質」の動画内では、この対応の仕方についての解説がメインです。

メンタルは、トレードを実行するための考え方です。
メンタルだけでトレードで勝つことはできませんが、メンタルが無ければ他の3つについてルールを守ってトレードを続けることが出来ません。

「トレードの本質」では、勝てるトレーダーは4つの力の全て兼ねそろえている必要があり、一部だけが突出していても勝てないとしています。

経験のあるトレーダーであれば、これについては納得が行くのではないでしょうか？

手法や相場予測能力が高いだけでは勝てません。
なぜなら、ポジション保有中のメンタルや対応力無ければ優位性のあるトレードは続けられません。

これらすべてを兼ねそろえていないと利益を出すのは難しいのです。

相場の本質の内容

相場の本質のPDF内では、4つの力それぞれについて多角的に解説しています。

もちろんチャートの見方やその背景にあるトレーダーの心理、エントリーポイントなどもしっかりと解説していますが、メインとなるのが「対応力」です。

対応力とは前述の通り「ポジション保有中に相場の状況に合わせて、損切や利食い幅を適切に調整する技術」のことで、「具体的にどうやって損切り幅を調節するか、どうなったら利食いを伸ばすか？」を相場に合わせて上手にコントロールして、損切りは小さく、利食いは大きくするテクニックです。

PDF内では対応力、特にストップを小さくしていく技術についてこう述べてあります。

このストップを詰めていくことができるかどうか？ これがトレードで勝つために必要なことの５割を占めているといっても過言ではありません。

ストップを縮めて負けを少なくするというのは、エントリーを吟味する予測作業よりも重要なことなのです。

エントリーポイントばかり求めている人にとっては「え？」と思われるかもしれません。
しかし、トレード動画を見たら優れた対応力を持つトレーダーがいかに強いのかが分かります。

凄すぎるトレードテクニック

4本の動画の内訳は以下の通りです。

一般的な商材のトレード動画は1回1回のトレードはぶつ切りですが、相場の本質の動画では、1日内で連続するトレードをそのまま収録しています。

ですので、<単にエントリーポイントだけでなく、移り変わる相場の中でどのようにして対応するか？どれくらい頻繁に考え方を変えているのか？などもしっかりと学ぶことが出来ます。

トレードで使用している時間足は1分足と5分足。
5分足を上位足として1分足でエントリーではなく、どちらの時間足でもチャンスがあればエントリーするという柔軟なスタイルのトレードが続きます。

トレード動画では相場環境からエントリールールについてもしっかりと言及されていますが、特に重視されているのが対応力についてです。

エントリー後に、どのように損切り幅小さくして、利食い幅を伸ばすか、それとも利食うかなどをフローチャートを利用しながら細かく解説しながらトレードが進んできます。

ポジション保有中に千草氏の語る雑談的な経験則や思考法なども非常に参考になります。トレードで思うように勝てない人が見たら、きっと考え方が変わるんじゃないかと思います。

動画から千草氏のトレード技術と経験がどれだけ凄いモノか手に取るように分かります。

私も動画視聴中にこんなつぶやきをしてしまいました。

千草さんのトレード動画を視聴中。

テキトーにエントリーしているように見えるけど、ポジション保有中の凄まじい対応力でトータルでプラスに持っていく様はマジで職人技。

やっぱすげぇわ、この人。

— 正太郎 (@shotaro_forex) February 22, 2021

実際は適当なエントリーではありませんが、対応力が凄いため、適当なところで入っても勝てるような印象を受けます。

あまりにも簡単そうにやっているので、「自分でもすぐにできるんじゃ？」と思えるレベルです。（もちろん千草氏の技術と経験があってのものです）

サンプル動画がありますのでご覧ください。

1本目の動画で感動しました

私が特に感銘を受けたのが1本目の動画です。

2日間分のトレードを収録した動画で、千草氏のポジション対応力の高さに驚かされました。

を淡々と粛々と行っていきます。

しかし、一連のトレードで順調に証拠金を増やす中で、なんと10連敗してしまいます。
短時間で10連敗すれば、通常なら落ち込むかイライラするところですが、「10連敗くらいありますよね」と意にも介さない様子。（10連敗ですが、損切り幅は非常に小さいです）

それでもしっかりと損小利大で取るところでは取って、トータルでプラスに持っていき、2日間で勝率約5割、4%の利益となりました。

短期間で10連敗しても全くブレず淡々とトレードする様子や、その後も利大に持って行けるメンタルと技術力は誰が見ても驚くはずです。

サポートは一切ない

通常、情報商材では少なくとも購入後数か月のメールサポート等が付きます。

しかし、相場の本質ではそのような質疑応答のサポートは一切ありません。

商材の買い切りで終了です。

これについては、「教材の情報から勝ち組になるためのエッセンスを抽出して、トレードで勝てるようになるためのヒントとして利用して『自立したトレーダー』になってほしい」という考えとのこと。

少し突き放したように見えますので、賛同できない方や、購入後にメールサポートなどを期待する方は購入しない方が良いでしょう。

あくまでも自主的に何かを学び取ってやろうとする方向けの教材です。初心者にもお勧めできません。

アドバンスド・ホーミングFXとの比較

アドバンスド・ホーミングFXを持っている方や気になっている方は、相場の本質がアドバンスド・ホーミングFXとどう違うのか？が気になるところだと思います。

この二つの違いについてまとめます。

解説してある手法の違い

解説している手法自体はどちらも同じです。
ボリバン、移動平均線、RSIなどを使用してトレードしています。

ただし、チャートの見方や使用するインジケーター、エントリーやエグジットなどの解説については圧倒的にアドバンスド・ホーミングFXの方が詳しいです。これはセールスレター内にもアドバンスド・ホーミングFXは「テクニカルによる予測技術に重きを置いた」と書いてある通りです。

その一方で、相場の本質は対応力に重きを置いているため、チャートの見方やエントリールールそのものなどはあっさりとした解説に留まっています。

ある程度トレード経験がある方なら、相場の本質のPDFや動画だけでも見ればどんなところで狙っていっているのかはわかると思いますが、より詳しく手法について知りたい場合はアドバンスド・ホーミングFXを参考にした方が良いでしょう。

手法以外の解説の違い

相場の本質では手法のルール自体の解説はあっさりとしていますが、その分だけ資金の増やし方、ポジションの対応方法、メンタル管理方法、トレードの見直し方などのテクニックが充実しています。

私が見た感じとしては、アドバンスド・ホーミングFXを補完する内容だと感じました。

セールスレター内で

なお、「アドバンスド・ホーミングＦＸ」購入せずとも、本書だけで勝つために何が必要かを学ぶことはできます。

と書かれており、確かに本当に勝ち続けているトレーダーの技術や考えを見られるという意味では価値のある教材と言えます。

しかし、やはりアドバンスド・ホーミングFXを持っていた方が、より得られるものは多いとは思います。

対象者の違い

セールスレター内で「アドバンスド・ホーミングFXは中級者に向けた教材」と書かれています。

確かにその通りで、私もしっかりと基本を学んだ方が更に技術を高めるための教材としてアドバンスド・ホーミングFXを推奨しています。

では、トレードの本質はどうかと言うと、やはり中級者以上に向けた教材となります。

初心者向けのコンテンツはほとんどありませんし、初心者に「対応力」の重要性を説いても理解してもらえないでしょう。ある程度トレード経験があって、利食いや損切りについてもっと上手くなりたいと思う方向けです。

アドバンスド・ホーミングFXを持っている人にお勧めしたい

トレードの本質をお勧めしたいのは、「アドバンスド・ホーミングFX」を持っている方です。

トレードの本質を学べば、ポジション対応力がいかに重要で、それだけでトレードで勝てるようになることが分かるんじゃないかと思います。

もちろんアドバンスド・ホーミングFXを持っていない方にも学べることは非常に多い教材です。とりあえずトレードの本質を購入して、その後にアドバンスド・ホーミングFXを購入するのもアリだと思います。

少々お高めで人を選ぶ点は否めませんが、本当に勝ち続けるトレーダーのリアルが見える価値ある商材です。

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