今回の記事では、ピンバーを認識するMT4用のインジケーターについてまとめます。
ピンバーはもっとも有名なローソク足のプライスアクションパターンで、たった1本の足で構成されるパターンなのに効果が高く、特徴的な形態をしていることもあって、世界中のトレーダーから支持されています。
ピンバーはシンプルな足なので比較的簡単にインジケーターは作れます。
しかし、ピンバーについての厳密な定義付けは無く、インジケーターによって認識する「ピンバー」の足は全く違います。
具体的に言えば、
- 実体の大きさ
- ヒゲの長さ
- 実体とヒゲの比率
- 上ヒゲと下ヒゲの比率
など、ピンバーを細かく定義していくためには、様々な条件を付けていかないといけないのです。
そこで今回は、一般的なピンバーを認識するインジから、ヒゲの長さや実体の割合等を指定できるものまで幅広くご紹介していきます。
好みのものが見つかると思いますので、ぜひご覧ください。
Contents
pin-bar
最もシンプルなピンバー認識インジです。
実体が小さく、上ヒゲや下ヒゲの長い足が出現した所でサインを出し、アラートが鳴ります。
サインは陰線陽線関わらず下ヒゲが長ければロングサイン、上ヒゲが長ければショートサインとなります。
今回ご紹介するインジの中ではピンバーについての条件が一番緩く、多くのピンバーを認識しますが、設定でピンバーの条件等を変更することはできません。
pinbar-detector
ピンバーが出ると😊マークの出るインジです。
ちょっと可愛らしいサインと裏腹に、このインジでは様々な条件でピンバーを認識することができます。
例えば、実体の比率やヒゲの比率などを細かく指定できますので、「自分の定義した足だけをピンバーとして表示したい」と思う方にオススメです。
PinBarAlert v1
PinBarAlertも自分の条件付けしたピンバーを認識できるインジです。
ローソク足の実体が足全体のどれくらい上方にあればピンバーとみなすか、ヒゲが全体の何割を占めれば良いか、と言ったことを指定できます。
設定次第では「カラカサ」や「トンカチ」だけを認識することもできます。
厳選したピンバーを表示したい方にオススメです。
pin
こちらも設定で条件を絞って厳選したピンバーを表示できるインジです。
ローソク足の値幅に対する実体の割合を指定したり、足の値幅の指定(デフォルトでは20pips以上、100pips以下)ができます。
また、周囲の足の中で最高値や最安値にあるピンバーのみをサイン表示する機能も付いています。
この設定にするだけで、負けシグナルが大幅に減らせます。
mikko_pinbar
上位足がピンバーとなっている個所をレクタングルで囲むインジです。
どの時間足のピンバーを反映するかの指定は可能ですので、上位足のピンバー出現後の動きを狙いたい方や、マルチタイムでピンバーを利用したトレード手法を検証したい方に便利だと思います。
ただし、ピンバーの条件についての変更はできません。
strict pinbar
私の自作したインジです。
strict pinbarは、私が検証やネット等で得た情報を反映させ、ヒゲと実体の比率、実体の位置などの厳しい条件をクリアした本当の「ピンバー」にのみサインが出るようにしています。
ボラティリティフィルターを搭載しており、その時のボラティリティの中で大きなヒゲを伴った足のみをピンバーとしています。
その結果としてサインの頻度はかなり少なくなりましたが、その分だけ信頼性の高いサインが出ます。
Synthesized_Pinbar
2本のローソク足で構成される「合成ピンバー(隠れピンバー)」を認識する自作インジです。
具体的には以下のような足が合成ピンバーとなります。
比較的緩めの条件にしてあるため、サインの頻度は多いですが、サポレジライン等で出現すると優位性が高まります。
Synthesized_Pin_new
Synthesized_Pinbarの条件をより厳しくしたインジです。
Strict pinbarと同じようにヒゲの部分が十分に長くないとサインが出ないようになっていますので、ダマシを格段に減らすことできます。
その分だけサインの頻度は下がりますが、ピンポイントでエントリーしたい際に便利です。
PinBar All Types With Alert
ピンバーについて細かく条件を指定してサインとして表示させるインジです。
具体的には、ピンバーにおけるローソク足の実体の割合を指定できます。
例えば、実体部分の長さが足全体の1割未満の足のみにサインを出すと言ったことが可能です。
中途半端なピンバーではなく、誰が見ても「ピンバー」に思えるような明解なピンバーを求めている方にお勧めします。