先日、Twitterにて海外のフォーラムで見つけた優位性のあるチャートパターンをツイートした所、そこそこ多くのインプレッションがあったので、今回はそのパターンについて深掘りします。
海外のフォーラムサイトで見つけたパターンだけど、コレは結構効く。 pic.twitter.com/Mk4L5ft05T
— 正太郎 (@shotaro_forex) November 6, 2020
元ネタはForex Factory内のUP and under price pattern、というスレッドで公開されているパターンになります。このパターンは2013年に考案者が公開後、多くのトレーダーの支持もあって現在は3300以上の書き込みがあります。
複数の波から構成されるため少し複雑ですが、慣れくるとチャート上に頻繁にみられることに気づきます。他のチャートパターンと同様に、通貨ペアや時間足を選ばず機能しますので、頭の中に入れておいて損は無いでしょう。
パターン形成の流れから、実際のエントリー&エグジットまで詳しく解説しますので是非ご覧ください。
本パターンはSMCで利用する「機能するオーダーブロック」と非常に似ています。
以下の記事も参考にしてみてください。
Contents
チャートパターンの解説
それではチャートパターンについて解説します。
最初にショートパターン、次にロングパターンについて解説していきます。
ショートパターン
ショートパターンの概要
ショートパターンは以下のような値動きになります。
流れは以下の通りです。
- 上昇のN字パターンを形成
- N字の3波目は1波目の高値を少し越えたところで上昇が止まり、そこから一気に1波目の安値を割る
- 再度N字の1波目の高値まで上げてきたところでショート
最初の上昇トレンドを全戻しして、再度上昇して往って来いになったところでショートを仕掛けるやり方になります。
ショートパターンが出来るまでの過程
図だけでは少しわかりにくいですので、実際のチャートでパターンが出来るまでの過程を見ていきましょう。
まずは高値と安値を切り上げるN字パターンを見つけます。
3波目は1波目の高値を大きくブレイクしすぎない方が勝率が高まります。
3波目がそれほど伸びずに、今度は逆行してN字の1波目の安値を割ります。
この下げが明確で力強いほど勝率が高まります。
安値を割った後、再度上昇し、N字の1波目(2番目の高値)まで上げてきたところでショートします。
利食い目標は、上げる途中で止まったラインを目標にします。
チャートパターンが綺麗なほど勝率が高まります。
N字から下落、もしくは下落から再上昇して2番目の高値に到達するまでに異様に時間がかかる場合は優位性が薄まりますのでご注意ください。
ショートパターンの例
ショートパターンの例をご覧ください。
全体としてダイナミックな波の上下がある時に発生しやすいパターンですね。
波が明確なほど優位性が増します。
ロングパターン
ロングパターンの概要
ロングパターンは以下のような値動きになります。(ショートパターンを上下反転したものになります)
- 下降のN字パターンを形成
- N字の3波目は1波目の安値を少し割ったところで下落が止まり、そこから一気に1波目の高値を越える
- 再度N字の1波目の安値まで上げてきたところでロング
ロングパターンが出来るまでの過程
それではパターンが出来るまでの過程を見ていきましょう。
まずは安値と高値を切り下げるN字を見つけます。
安値を更新後、それほど伸びずに、今度は逆行してN字の1波目の高値を越えます。
そこからN字1波目の安値まで再度下げたところでロングエントリーします。
下げる途中で一度と留まったところを利食い目標にします。
ロングパターンも、ショートパターンと同じく明確で分かりやすいほど優位性が高まります。
ロングパターンの例
ロングパターンの例をご覧ください。
ロングとショートのパターンを見つけるのが難しい場合
今回のような複数の波を伴う複雑なパターンは、ショートパターンを理解しても、すぐに反対のロングパターンを見つけられるほど簡単ではありません。
そこでお勧めしたいのがチャートを上下反転させるインジケーターです。
このインジケーターを使って反転させたチャートでショートパターンを見つければ、元のチャートではロングパターンになっていることになります。混乱せずに済みますので、このパターンに限らず特定のチャートパターンを検証する際にお勧めのやり方です。
パターンを最小化する
今回ご紹介したUP and under price patternは、複数の波を見てパターンを認識しますが、最小化すると、下のように4本のローソク足で構成されていることが分かります。
そこで、ローソク足のパターンを認識するインジケーターを作成しました。以下のようなところでサインが出ます。
サインが出現した後のチャートを見ると、結構高確率で多少なりとも反発していることが分かります。
ローソク足4本のパターンですので、次の足のほんの少しだけでもサインの方向に動けば十分に優位性があることになります。
このインジケーターを使用して、例えば4時間足でサインが出たら、15分足でパターンをチェックしてエントリーする・・・といったやり方も良さそうです。
様々な応用が効く面白いパターンだと思います。
興味のある方は検証用にご利用ください。