2018年5月29日にブルームバーグにて「金融庁のFX規制、証拠金倍率10倍への引き下げ見送りへ」という記事が出ました!
金融庁は外国為替証拠金取引(FX)規制の一環で検討していた証拠金倍率(レバレッジ)を現行の25倍に据え置く方針を固めた。まずは業者任せになっているストレステストの精緻化などで決済リスクの監視を強化することを優先する。
事情に詳しい複数の関係者が非公開情報だとして匿名を条件に明らかにした。FX規制強化について検討している金融庁の有識者会議は6月中に報告書をまとめる意向。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-29/P9GXCI6JIJUS01
ほかにもロイター通信からも10倍規制案の見送りのニュースが出ています。
[東京 30日 ロイター] – 金融庁は30日の「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」(座長=池尾和人立正大学教授)で、最大25倍となっている現在の店頭FX(外国為替証拠金取引)の証拠金倍率について、10倍への引き下げを見送ることを正式に伝え、了承された。急激な市場変動が金融システム不安に発展するリスクを抑えるため、業者への規制・監督を強化する方針。
昨年の9月にレバレッジ10倍規制案が出たときは「ギョッ」としましたが、日本全国のトレーダー達からの猛反発のあったおかげか、何とか見送りになりそうです。
ロイターの記事に書かれていますが、本日5月30日に第5回目の「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」が行われ、そこでもレバレッジ10倍規制については見送る流れとなったようです。
詳しくは実際に傍聴されたスノーキーさんの動画をご覧ください。
レバレッジ10倍規制を推し進めたくて仕方がなかった方もいたようですが、事前に決着がついていたのか、いきなり10倍にするという事ではなく、今後はFX業者のストレステストの強化、自己資本の強化をしていくということで話はまとまったようです。
ただし、動画の中でスノーキーさんが言っておられますが、今後はFX業者の負担が大きくなりそうですので、もしかすると負担分を補うためにスプレッドが広くなったりする可能性も否定できないかなと思います。
とはいえ、とりあえず一安心ですね。