ICT Judas Swingを使ったトレード手法を解説!

今回はICT Judas Swing(ジューダス・スイング)とそのトレード方法について解説します。

Judas Swingとは特定の時間帯に現れる「ダマシ」のスイング(波)です。

Judas Swingの後に価格は一気に逆方向に向かいますので、今回の手法はJudas Swingを見極めて反転していく方向に仕掛ける高リスクリワード戦略になります。

以前ご紹介したSilver Bulletと同じくトレードする時間帯が決まっており、考え方も似ています。

SMCのトレードの幅が広がりますので是非ご覧ください。

超注意

本記事ではJudas Swingについて解説していますが、Judas Swingについても様々な解釈・考えの違いがあります。

Judas SwingのオリジナルはICTですが、解説時期によって定義が異なっていたりして曖昧な点も多くあります。

その結果、Judas Swingについて発信するトレーダー達の理解・解釈にも大きな違いが生じているのが現状です。

今回の記事では、その中でも一番メジャーだと思われるやり方をご紹介します。

 

Judas Swingについて

Judas Swingとは、本当の値動きの前にスマートマネーによって仕掛けられる「ダマシのスイング」のことです。

スマートマネーが作り出したJudas Swingによってliquidityが生じ、そこから本当のトレンド方向に動きだすとされています。

例えば日足で陽線があったとします。
「陽線」は最終的には価格が上昇したローソク足ですが、下ヒゲがあるものも多く観察できます。

下の図は陽線が確定するまでの価格推移のモデルです。

陽線形成過程の中で安値を作るまでのスイングは、結果として「ダマシ」となります。

これをSMCではスマートマネーが価格を操作して作った値動き(manipulation:マニピュレーション)と呼びます。

manipulationによって相場の流動性を得た後に、ようやくスマートマネーが仕掛けたかった方向へ一気に動き出すのが特徴です。

Judas Swingもmanipulationの一種で、特定の時間帯で生じたダマシのスイングのことを指します。

Judasとは?

Judas(ジューダス)は日本語では「ユダ」と呼ばれます。

ユダと言えば、イエス・キリストの十二弟子の一人でしたが、最終的にイエスをユダヤ人に銀貨30枚で売って裏切ったことで有名です。

このことからユダは裏切者の代名詞として利用されます。

レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な「最後の晩餐」でもユダが描かれています。

少しわかりにくいですが、ユダの右手には銀貨30枚が入った袋があります。

Judas Swingでは裏切者のユダをダマシとなる値動きに例えているわけですね。

Judas Swingの特定とエントリー方法

Judas Swingを利用したトレードでは値動きの基準となる時間帯とトレードできる時間帯が決まっています。

以下は夏時間の時間帯です。

  • 値動きの基準となる時間帯:日本時間で13時~21時30分(NY時間の0時~8時30分)
  • トレードできる時間帯:日本時間で21時30分~24時(NY時間の8時30分~11時)

実際にエントリーできるのは21時半以降ですので、その少し前から分析を始めれば大丈夫です。
ニューヨーク時間メインで取引している方に向いている手法と言えます。

推奨通貨ペアはユーロドル、ポンドドルなどのドルストレートです。

トレードの流れは以下の通りです。

エントリーまでの流れ
  1. 日本時間13時~21時半のレンジの高値と安値を見つける
  2. 21時半以降にレンジをブレイクするまで待つ
  3. ブレイク後、それがダマシとなって反転してきたころでエントリー

それぞれについて見ていきましょう。

 

日本時間13時~21時半のレンジの高値と安値を見つける

まずは日本時間13時~21時半(NY時間の0時~8時半)の時間帯をレンジとして上限と下限のレートを求めます。

執行時間足は1分足となりますが、この時点では全体の流れが分かりやすくなるように15分足を利用することをお勧めします。

赤い点線が高値と安値になります。

 この期間のレンジ上限と下限以外にも目立った高値や安値を利用する解説もありますが、今回はシンプルさを一番に考えてレンジの上限と下限のみとします。

 

21時半以降にレンジをブレイクするまで待つ

トレード開始時間(21時半)に入ったら、とりあえずレンジの上限か下限のどちらかをブレイクしてくるまで待ちます。

ブレイクしてきたら、その値動きがJudas Swingになる可能性を疑います。

トレード終了時間である24時を過ぎるまでにレンジをブレイクしなければエントリー無しとなります。

 

ブレイク後、ダマシとなって反転してきたころでエントリー

ブレイクした後、反転してきたところでショートエントリーを仕掛けます。
(反転するポイントとしては、どこからのオーダーブロックが理想的です。)

具体的には、ブレイクした所で1分足に切り替えて、トレンド転換のCHOCH後にFVGまで戻してきたところで入ります。

  1. ブレイク後1分足レベルで勢いよく反転する(レンジの方へ戻ってくる)
  2. その反転の過程ではしっかりとFVGが生じる
  3. トレンド転換のCHOCHとなる
  4. FVGに戻ってきたところでエントリー

このエントリー方法はICT Silver Bulletと同じです。

実際のエントリーの流れ

では実際のチャートでエントリーポイントを確認してみましょう。

レンジの高値と安値の確認

(チャートは1ポンドドル5分足です)

まずは日本時間13時~21時半までの時間帯の高値と安値をチェックします。
MT4の時間(UTC+3)の場合、7時~15時半になります。

この時の1分足を見ると以下のようになっていました。

直近の足がレンジ上限になっているので、すぐにレンジをブレイクする可能性が高いと考えられます。

レンジをブレイクしたら1分足でCHOCHするのを待つ

その後、勢いよくブレイクしてきました。

ブレイクしたら次は反転してCHOCH(Change of Character)するのを待ちます。
上のチャートの場合、白いラインまで下げてきたところがCHOCHになりそうです。


その後は、少し下落しましたがCHOCHとはならずに再度上昇して高値を更新しました。

これに伴って、CHOCHとなるラインも切り替えます。


しばらくしてようやく反転してCHOCHしました。

CHOCHとなるまでの下げの中には、FVGを伴う足がしっかりとあります。
これで条件が揃いました。

FVGまで戻して来たらエントリー

条件がそろったら、あとはFVGまで戻してきた所でエントリーします。

ここで注意しておくべきことは、エントリー時間が日本時間の24時を過ぎていないことです。
24時を過ぎていたらエントリー出来ません。

損切りは直近の高値において、利食いはリスクリワード2.5以上を目標にします。
15分足レベルで強そうなオーダーブロックがあれば、そこまでをターゲットにしても大丈夫です。

その後の値動きです。

勢いよく下落して利食いターゲットに到達しました。

以上がJudas Swingを利用したトレードの解説でした。

チャンスはそれほど多くは無いけどやってみよう!

今回はICT Judas Swingを利用した手法を解説しました。

簡単に言えば、東京時間後半~ロンドン時間の前半&ニューヨーク時間初動の値動きをレンジとして、それをブレイクした所で逆張りをする手法です。

基本的には良く動く時間帯ですので、日によってはレンジ幅が大きくて、そもそもブレイクすることすら起きないこともあります。

しかし、複数の通貨ペアで監視すればそれなりにチャンスはやってくるかなと思います。

考え方としてもそれほど複雑ではありませんし、トレードの負荷も少なく、高勝率・高リワードですので、現在の手法に追加してみるのも良いと思います。

 

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