今回はダウ理論が分かりやすくなるMT4用の無料インジケーターをご紹介します。
ダウ理論は相場の方向を見つけるための非常に優れた相場分析方法で、裁量トレーダーから絶大な支持を集めています。しかし波のとらえ方に個人差があるため、結果として解釈にも大きな違いが生じるのがデメリットです。
それでも自動で波を描画するインジケーターを利用すれば、より客観的なダウ理論に基づいた相場分析が可能になります。
ここでご紹介するインジケーターは
- 波の見つけ方が分からない
- ダウ理論を使ったトレード中に迷いが生じてしまう
- できるだけ客観的にチャート分析をしたい
といった方にオススメします。
相場の波を客観視したい方に重宝するでしょう。
本ページでご紹介するのはどれも無料ですので、是非ご覧ください。
ジグザグをベースとしたインジケーター
波を描画するインジケーターと言えばジグザグです。
ジグザグはMT4に最初から入っているインジケーターで、非常に優れていますが、ここではジグザグを更に分かりやすくしたものをご紹介します。
ZigZag line v4_4.1b_2
ジグザグを表示し、直近の波の高値と安値に水平線を引くインジです。
意識されやすかったり注文が入っている可能性の高い価格が自動でわかりますし、波の状況を捉えやすくなります。
価格がラインに到達した際にはアラートが鳴る機能も付いています。ジグザグを意識している方にオススメします。
ZigZag_DowT
ジグザグの波からダウ理論のトレンドの始まったところ(高値と安値の切り上げ、高値と安値の切り下げ)でサインの出るインジです。
これがあれば、完全無裁量でダウ理論における上昇トレンドや下降トレンドの始まりが分かります。
更にトレンド中に直近の高値や安値をブレイクした所でサイン(白い矢印)が出ますので、トレンドフォロワーにお勧めです。
同時に4本のジグザグを表示するインジです。
4本のジグザグは現在の時間足+3つ上の時間足までとなり、相場の大きな波から小さな波までを俯瞰できます。
上位足の波の中に現在の足の波がどの辺にあるのか?などマルチタイムで波を意識したい方にオススメです。
チャート左上のボタンをクリックすると表示をオンオフする機能も付いていますので、他の指標と一緒に併用することも可能です。
road_map_v01
ジグザグをベースとして様々な情報を表示するインジです。
まず、波については、高値と安値の切り上げ、もしくは切り下げでラインの色が変わりますので、トレンド方向が分かりやすいです。
波の頂点や底には数字が振られて、どれだけトレンドが続いているかも認識できるようになっています。
更にはトレンドの一番最初の波にフィボナッチが描画されますので、トレンドがどこまで続くか?等の検討もつけやすくなります。
表示が独特で、ジグザグのパラメーターやラインの太さの調節ができませんが、便利なインジです。
mtf_zigzag_separate_nmc
サブチャート部分にジグザグの波を表示する少し珍しいインジです。
ローソク足と一緒に表示されない分、波の頂点や底などの意識されやすい価格が分かりにくいデメリットがありますが、その分だけ波の推移は非常にクリアに見えます。
マルチタイムにも対応しており、上位足のジグザグも表示できますので、波の推移を見て現状がトレンド中かノントレンド中かを確認したい方向けです。
ZigZag_HH-HL-LH-LL-Button
ジグザグの波の高値や安値をHH、HL、LH、LLの4種類に分類するインジです。
それぞれの意味合いは以下の通りです。
- HH:Highter High=高値を切り上げているところでの高値
- HL:Higher Low=高値を切り上げているところでの安値
- LH:Lower High=安値を切り下げているところでの高値
- LL:Lower Low=安値を切り下げているところでの安値
特に意識されやすい価格であるHHやLLについては水平線が引かれ、価格がタッチするとアラートが鳴る機能も付いています。更にはチャート上部のボタンをクリックすると表示のオンオフも可能です。
直近の波の意味合いが客観的に理解できますし、意識されやすい価格も自動で分かります。
ダウ理論のトレンドを読み解く際に重宝するインジとなるでしょう。
ジグザグを使ったインジは他にも色々とご紹介しています。オリジナルの理論で波を描くインジケーター
ジグザグとは違ったロジックで波を描画するインジケーターをご紹介します。
Swing_ZZ_w_toggle
SwingZZというジグザグとは少し違う挙動を示す波認識型のインジです。
私が見た限りではジグザグよりもダマシ的な動きは少ないかなと感じます。
通常のジグザグと一緒に表示したのが下のチャートです。(赤が通常のジグザグ)
ジグザグの頂点や底は必ず高値や安値にあるのに対して、Swingzzの方は必ずしもそうならない点が大きな違いです。
チャート左上のボタンをクリックすると表示のオンオフができるので便利です。
S-TYPE_ZigZag
ジグザグとは少し違ったロジックで波を描き、トレンド方向で色の変わるインジです。
- 青色:上昇トレンド
- 赤色:下降トレンド
- 黄色:ノントレンド
3色で色分けされるため、トレンドが一目でわかってしまいます。
しかも波の頂点や底から水平線が引かれ、直近の値動きについてはチャネルラインも描画されますので、コレ一つで相場環境分析ができてしまいます。
今回ご紹介するインジの中でも、個人的にかなりお勧めです。
ZigZagOnParabolic_mtf nmc
パラボリックの示すトレンドに合わせて波を描くインジです。
これを使って
- 高値と安値を切り上げているところで、パラボリックのトレンドが上昇に切り替わったらロング
- 高値と安値を切り下げているところで、パラボリックのトレンドが下落に切り替わったらショート
とすることで、上手にトレンドの押し目や戻りが取れます。
しかもマルチタイムにも対応していますので、上位足のパラボリック&波を表示することも可能です。
orex-glaz_v8
独自のロジックで相場の波を示し、スイングレンジ(波の上限と下限)を塗りつぶして表示するインジです。
その他にも様々な情報が表示されますが、設定で表示・非表示が可能です。
ある程度慣れた向けではあるものの、全体としての性能は高く有料級と言っても良いレべルです。
一定期間の高値安値をバンドにして表示するハイローバンド(ドンチャンチャネル)をベースとして波を描画するインジです。
このインジでは、直近〇期間の高値をブレイクしたら波が上向きに変わり、逆に〇期間の安値をブレイクしたら波が下向きに切り替わります。
波の向きによってラインの色が変わるためトレンド方向が分かりやすいですし、どこまで逆方向に進んだら波が切り替わるかも明確です。
更にはマルチタイムに対応しており、上位足の表示可能で、チャート左上のボタンをクリックしたら表示のオンオフもできます。
サブチャート表示板もあります。
ジグザグとは違うロジックで波を描くインジケーターについては、以下の記事で多く特集しています。
有料だともっとすごいツールがある
以上、無料で使えるダウ理論の認識に役立つインジケーターのご紹介でした。
無料でも素晴らしいインジはありますが、有料になるともっと凄くて強力なツールがあります。それがMarketing FXです。
Marketing FXでは通貨の強弱を示し、ダウ理論に沿った形でほぼ無裁量でトレードが出来るツールです。
更には自動決済ツールも付いているため、トレードの負担が大きく減らせます。
シグナルに従ってトレードすることから始めて、徐々にトレードスキルを高めるための養成ツールとしてお勧めしています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。