今回はブレイクアウトを狙う際に参考になるMT4インジケーターをご紹介します。
一言で「ブレイクアウト」と言っても、様々なブレイクのパターンがあります。
本記事ではブレイクを以下の4つに分類してインジケーターをご紹介していきます。
- ローソク足のプライスアクションによるブレイク
- バンド&チャネルブレイク
- ダウ理論を利用したブレイク
- 保合いからのブレイク
ご紹介しているインジケーターはどれも無料ですので、気になるものがあれば是非ご利用ください。
そちらも併せてご覧ください。
ローソク足のプライスアクションで狙うブレイク
ローソク足のパターンからブレイクを狙うためのインジケーター集です。
atm-master-candle
「マスターキャンドル」というプライアクションを認識するインジです。
マスターキャンドルとは、1本の大きなローソク足と続く4本以上の足がはらまれているパターンのことを言います。
使い方としては以下のように、マスターキャンドル形成後(黄色い四角)、最初の足の高値か安値をブレイクした所でエントリーとなります。
トレンド方向が明確な際にマスターキャンドルからのブレイクを狙うと勝率が高くなります。
例えば、上昇トレンド中に大陽線が出現し、それがマスターキャンドルとなって高値をブレイクしてきたら高勝率ポイントになります。
FRThreeMethods
プライスアクションパターンである「Falling Three Methods」と「Rising Three Methods」のチャートパターンを認識するインジです。
それぞれはマスターキャンドルと考え方は似ており、大きな足が出現後、続く足3本がはらまれ、次の足でブレイクしてきたらサインが出ます。
■Rising Three Methods
■Falling Three Methods
小規模のブレイクを狙いますが、トレンド中の保合い時にサインが出ると大きなリスクリワードが期待できます。
上位足チャートに表示して、サインが出たら下位足でタイミングを計る使い方も良いと思います。
Reverse_Master
マスターキャンドルとは逆で、小さな足が4本以上出現後、それらを全部包み込む大きな足が出現したらサインの出るインジです。
何本もの足を1本で包み込むため、サインとしての精度も高めです。
また、トレンドの押し目や戻りで出現すると高勝率です。
バンド&チャネルブレイク系
ボリバンなどのバンドをブレイクした所でエントリーするためのインジケーターです。
bollinger_bands_mtfalertsarrows_nmc
ボリンジャーバンドを実体でブレイクしてきたところで順張りのサインが出るインジです。
「ボリタッチャー」のようなバンドタッチで逆張りの出るサインの出るインジとは対照的です。
バンドブレイクでサインが出るシンプルな仕様ですが、サイン点灯時にはアラートやメール送信機能が付いています。
また、マルチタイムにも対応しており、上位足のバンドブレイク時にサインを出すことも可能です。下のチャートでは1時間足チャートに4時間足のボリバンを表示しています。
有名なドンチャンブレイクアウト用のインジです。
特定の期間の高値や安値をブレイクした所でエントリーサインが出現します。
しかも過去のチャートについてはエントリー後の最大の利幅まで表示されます。(勝率も表示されますが、あくまでも0.1pipsでも順行すれば勝ちとみなされるため参考になりません)
チャート左上のボタンで表示のオンオフも可能です。
リアルトレードだけでなく、検証用としても利用できます。
ダウ理論を利用したブレイク
波の高値や安値をブレイクしてきたところで仕掛けるためのインジです。
Semafor+123Triangles
Semaforというジグザグのようなインジを利用して相場の波を定義し、第3波のブレイクを狙うインジです。
1波と2波ができるとトライアングルが表示され、2波の高値もしくは安値に水平線が描画されます。この水平線をブレイクしてきたところで仕掛けるのがこのインジの目的とするところになります。
他にも1波についてフィボナッチを表示したりと機能も充実しています。
ボタンオンオフ機能が付いたバージョンもあります。
123PatternsV7 Alerts
1-2-3パターンを狙うためのインジです。
1-2-3パターンは、前述の「Semafor+123Triangles」と同じく、第3波のブレイクで仕掛けるやり方になります。
(ロングの場合は1<3、ショートの場合は1>3になっている必要がある)
サインが少し遅れて出現することもありますが、他の指標等で大きな流れを読み取ってエントリーを厳選すると結構使えるインジになります。
support-resistance-breakout-arrows
自動でサポレジラインを描画し、ラインをブレイクしたらサインの出るインジです。
これだけでは大した特徴の無いですが、このインジはRSIとCCIを組み合わせてエントリーサインをフィルタリングすることが可能です。
CCIでサインを出すトレンド方向を決めつつ、RSIでトレンドが進みすぎている時はサインを出さない・・・といった設定ができます。
使い方次第ではかなり便利なインジになります。
ZigZag_DowT
ジグザグを利用してダウ理論によるトレンドの始まりを示し、上昇トレンド中であれば直近の波の高値をブレイク、過去トレンド中であれば直近の波の安値をブレイクした所で白色のサインを出すインジです。
このインジを利用することで、ジグザグを利用したダウ理論のトレンド判断が一目で分かるようになるだけでなく、ブレイクのエントリーポイントまで分かります。
他の指標と組み合わせて利用する際にも使える優秀なインジです。
保合いからのブレイク
相場の動きが小さくなる「保合い」を客観的に定義して、ブレイクしてきたところで仕掛ける際に参考になるインジです。
00-Mac5_v100
価格が横ばいになり、5本移動平均線の幅が小さくなったときに白いドットと矢印が出現するインジです。
サインやドットの出現は、相場が停滞していることの客観的な証明となります。
そして、価格の値動きのセオリーとして、価格の停滞後は大きなブレイクアウトが発生しやすくなります。
このインジを使えば、価格の停滞が視覚的に分かりますので、矢印とドットが消えたところで順張りエントリーすれば、大きなブレイクに乗ることが可能です。
各MAの期間やドットや矢印の出る条件は細かく決められます。
demark-trend-alert-indicator
自動でトレンドラインを描画して三角保合いを表示し、ラインをブレイクしてきたらサインの出るインジです。
トレンド中のちょっとした保合いからのブレイクを狙う際に有効です。
設定でトレンドラインだけでなくチャネルラインや水平線を表示することも可能ですが、保合いからのブレイクに特化するのであれば、デフォルトのまま利用することをお勧めします。
MA_Crossover_Breakout_Lines_All-2
2本の移動平均線を表示し、クロスした価格に水平線を引くインジです。
水平線は直近のクロスしたレートは目立つ実線で、過去のクロスしたレートは点線で描画されます。
ローソク足が直近のクロスしたレートをブレイクするとサインが出るようになっているユニークな仕様で、これが意外と良いポイントでサインが出ます。
マルチタイムにも対応していますので上位足のMAクロスやサインが表示可能で、サイン点灯時にはメール送信やプッシュ通知が可能です。