先日、クロスリテイリング社よりFXプラチナファンド・パーフェクトコピーという新商材が販売されました。
私個人としましてはコピートレード自体にあまり興味が無く、記事にするのもスルーしようかなと考えていたのですが、読者の方数名から「正太郎さんはどう思いますか?」と言う質問を貰いましたので軽く触れておきたいと思います。
購入者からの集団訴訟を受けそうな勢いとなっています。
被害総額としては47,500,000円とのこと。
これが本当なら酷いものがありますね。
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FXプラチナファンド・パーフェクトコピー とは?
この商材はヘッジファンドが資産の運用に活用するEAと同じタイミングで取引を可能とする「コピートレード」です。
今回、コピートレードの提供を引き受けたのがシンガポールを拠点にヘッジファンドを運営しているライアン氏。
ファンドの都合上、顔を出すことが出来ないのでサングラスを着用しての出演です。
私はてっきりシンガポール人かと思っていたのですが、流暢な日本語を話しているので日本人のようですね。
彼のファンドでは、複数のEAを相場に合わせて切り替えていくというスタイルで顧客の資金を運用し、利益を出し続けているそうです。
私の知り合いにも相場に合わせてEA群を組み替えていくやり方で財を成した人がいます。
その人は、週足チャートを10種類のパターンに分類し、各パターンにおいてもっとも相性の良いEAを組み合わせてトレードしています。
確か彼も100個以上のEAを自作してきたと言っていました。
EAを使った自動売買で継続的に利益を出し続けるためには、複数のEAを上手に組み合わせる必要があります。ライアン氏も独自のやり方を持っているのでしょう。
確かに本当の意味で完全ほったらかしだが・・・
FXプラチナファンド・パーフェクトコピーでは、VPSを利用して24時間365日ライアン氏のシグナルを受け取ることが可能ですから、本当の意味で「ほったらかし」が可能です。
やるべきことと言えば、最初のVPSの設定位のものでしょう。
後はライアン氏を信じるだけ・・・です。
とはいっても、ファンド投資とは違ってトレード自体は自分の口座で行いますから、ファンドにお金を持ち逃げされることもありませんし、最悪の場合は自動売買を中止することも可能です。
そういった意味では、それなりに自由度もあります。
7年間利益を出し続けているのは信頼にはなりますが、セールスレターで掲載しているのは数か月分の結果のみ。もっとデータが欲しいところではあります。
FXプラチナ・パーフェクトコピーのリスクを考えてみよう
FXプラチナ・パーフェクトコピーに最大のメリットは、ほったらかしの自動売買でファンドと同じトレードが出来るという事にあります。
ライアン氏のファンドが今まで同じように利益を出し続けるのであれば、利用者は楽して簡単に稼げるわけですが、以下に挙げるリスクもあります。
参加費以上の利益が出せないリスク
FXプラチナムファンド・パーフェクトコピーの金額は以下の通りです。
年払い:213,840円
決して安い金額ではありません。
この商材を購入する場合は、最低でもこれ以上の金額を稼ぐ必要があります。
例えば100万円を投資した場合は、最低でも年間で約20%に相当する金額以上は回収しなくてはなりません。
もちろんセールスレターにあるように月利5%を安定して稼いでくれれば決して高くはありませんが、月利5%で参加費をペイできるようにするためにも、最低でも50万円以上は投資資金として必要かと思います。
更に、コピートレードが出来てもファンドの調子が悪ければ同じく損失を被ります。
ある程度の損失が出ることは想定しておくべきでしょう。
突然サービスが終了するリスク
販売元のクロスリテイリング、もしくはライアン氏のファンドの都合で、コピートレードのサービスが急に終了する可能性も否定できません。
この手のサービスは利用者のトレードスキルを向上させるものではありませんので、サービス終了後に残るのは資金だけです。
もちろん元々の口座資金+サービス料以上の資金が残っていれば十分「成功した」と言えるでしょうが、マイナスのまま終了されると辛いものがありますね。
ブローカーリスク
FXプラチナファンド・パーフェクトコピーではMT4が使える業者の口座が必要です。
基本的にはOANDA JAPAN以外ならどこでも良いそうですが、スキャルピングEAを使用するという事で取引回数が多くなり過ぎると口座を凍結される可能性も否定できません。
そのため、スプレッドが狭くて信頼できる業者を選ぶ必要があるでしょう。
特典の中にライアン氏の使用している口座開設マニュアルがついていますので、それを参考にするといいのかもしれません。
また、国内業者と海外業者では税制が異なります。
どちらにしてもFXプラチナ・パーフェクトコピーは「経費」に認められると思いますが、利益から経費を引いた金額に掛かる税率は異なりますので、その辺もしっかりと考えておきましょう。
クロスリテイリングが大きな勝負に出てきたか?
今回の「コピートレードサービス」の販売は、一般的なトレードノウハウについて説明する情報商材とは異なり、投資助言代理業の資格が必要です。
もちろんクロスリテイリングは投資助言代理業として金融庁からの認可を受けていますので販売については何ら問題はありません。
しかし、このような「誰が使っても同じ結果になるサービス」は販売元のクロスリテイリングも大きなリスクを取っているように思えます。
もし顧客が大損した場合はネットで悪く書かれるでしょうし、損害賠償を求められる可能性もあります。そうなった場合、クロスリテイリング側は大きなダメージを被ることでしょう。
そんなリスクを取ってまで販売するという事は、クロスリテイリング側もライアン氏に大きな期待と信頼を寄せているのかなと思えますね。
私は積極的にお勧めすることはしませんが、今後の成り行きについては注視しておきたいと思っています。
しかし、何事も無かったかのように現在も営業を続けています。
その後は勝てないEAを30万円程度で乱発し、初心者トレーダーを刈り取りまくっています。