今回は私が実際に行っているSMCにおけるエントリー方法や流れについてご紹介します。
現在、ICTでは様々な考え方やエントリー方法が紹介してありますが、私自身は本記事で解説するやり方が一番オーソドックスで気に入っています。
チャンス自体は決して多くはありませんが、「相場の流れをしっかりと読んで、その押し目や戻りをピンポイントで仕掛ける」というシンプルながらも深い手法です。
実際にチャートを見ると複雑に思えますが、手順を踏んで解釈していけば決して難しいものではありませんし、上手く行くと高いリスクリワードレシオのトレードが可能になります。
ぜひご覧ください。
Contents
トレードポイントの解説
まずはエントリーまでの流れについて図で解説していきます。
まずチャートとしては4時間足、15分足、1分足を利用します。
4時間足は大きな流れを掴むため(長期)、15分足はエントリーするスイングを決めるため(上位足)、そして1分足でピンポイントのエントリーをするため(下位足)に利用します。
エントリーポイントとしては、15分足レベルのトレンドの押し目買い・戻り売りになります。
ロングエントリーの流れ
まずは4時間足で大きなトレンド方向や反発する可能性がある価格帯等を確認します。できることなら、15分足と同じトレンド方向であることが望ましいです。
次に15分足で現在のトレンド方向が上昇トレンドになっていることを確認します。
太い青いラインが15分足のトレンド方向で、このケースでは上昇トレンド中であることを示しています。
細い水色のラインが1分足の流れで、15分足レベルのの押し目の流れを細かく示しています。
15分足レベルの押し目だと、1分足レベルでは下降トレンドになります。その流れの中で、15分足のエントリーを考慮したいオーダーブロックまで下げてくるのを待ちます。
その後、1分足レベルでトレンドが転換して上昇トレンドに変わったら、その時に生じた1分足のオーダーブロックまで押してきた所でエントリーします。
ショートエントリーの流れ
ショートエントリーでも考え方は同じです。
まずは4時間足で大きなトレンド方向や反発する可能性がある価格帯等を確認します。できることなら、15分足と同じトレンド方向であることが望ましいです。
次に15分足で現在のトレンド方向が下降トレンドになっていることを確認します。
ロングエントリーの時と同じく、太い青いラインが15分足のトレンド方向で、このケースでは下降トレンド中であることを示しています。
15分足レベルの戻りだと、1分足レベルでは上昇トレンドになることが多いです。その流れの中で、15分足のオーダーブロックまで上げてくるのを待ちます。
その後、1分足レベルでトレンドが転換して下降トレンドに変わったら、その時に生じた1分足レベルのオーダーブロックまで押してきた所でエントリーします。
ロングエントリーの例
では実際にロングエントリーの例をチャートでご紹介していきます。
このポイントについては、かなり条件が良かったのでエントリー直前に呟いていました。
ドル円15分足
上昇トレンドに切り替わってOBまで下げてきた。さて、ロングを狙おうかな pic.twitter.com/ySJBldxLwD
— 正太郎@FX専業トレーダー (@shotaro_forex) December 5, 2024
まずは4時間足をチェック
4時間足チャートは以下のようになっていました。
長く下げが続いた後に反発して、現在は以前の高値を上抜けて(Choch)上昇トレンドに切り替わったところです。
まだ不安定に見えるところですが、向きとしては上と判断しています。
15分足をチェック
15分足では下降トレンドから上昇トレンドに切り替わった後に、押し目を作っている状況です。
現状のスイングレンジは青いラインで示したスイングローとスイングハイに挟まれた価格になります。
このスイングレンジを、フィボナッチ・リトレイスメントを利用してプレミアムとディスカウントで分割します。
フィボナッチは、0、50、100%のみを表示する様にしています。
この値幅の中で、上半分の価格帯がプレミアム(割高)、下半分がディスカウント(割安)になります。
現状は上昇トレンド中ですので、その押し目買いとしてエントリーするのであれば、50%よりも下の価格帯である「ディスカウント」が理想になります。どうせ買うなら安い方が良いのです。
つまり、これまでの押し目はまだ浅く、もっと下げてからエントリーしたほうが望ましいことになります。
現在よりも下にあるレートの中で、反発しやすい価格帯(オーダーブロック)と考えられるものとして、以下の3つがありました。
価格がこれらのオーダーブロックに到達した後に、1分足に切り替えてピンポイントでロングを狙っていくことになります。
15分足でOBに入ってくる
その後、価格は下落して上から2番目のオーダーブロックまで下げてきました。
15分足で前に少し反発した安値も明確に割ってliquidityを取りながら下げています。
条件的には悪くありません。
ここで1分足に切り替えます。
1分足をチェック
1分足では以下のように下降トレンドになっていました。
15分足のオーダーブロックに入った後は、所々で反発しながらも再度安値を更新していく流れの下降トレンドです。
1分足でエントリー条件を満たすために必要なのは、1分足レベルで下降トレンドが終わることです。そのためには、チャート上に引いた赤い「Chochライン」を上にブレイクする必要があります。
その後の動きです。
(見やすくするために、上の方のオーダーブロックは非表示にしています)
Chochラインをブレイクして1分足レベルでも上昇トレンドに転じました。つまり、15分足と1分足の両方で上昇トレンドになりました。
これに伴って、15分足のオーダーブロック中に1分足レベルのオーダーブロック(オレンジ色)も出来ましたので、価格が再度ここまで下げてきたらエントリーします。
上の画像では、1分足のオーダーブロックの上部に買いの指値注文、そして15分足のオーダーブロックの少し下に損切り注文を入れています。
その後、勢いよく下げて指値エントリーの価格に到達しました。
1分足のオーダーブロックに到達する前に、一度止まってliquidityを作って再度下げており、条件としても悪くありません。
結果
その後、以下のような結果となりました。
1分足
15分足
利食いターゲットは、15分足の勢いよく下げる前の価格に置いていました。
4時間足も上とは言え、少し不安定な状況だと判断したからです。
結果的には、利食いのポイント辺りから再度下げていきました。
ショートエントリーの例
次は以下のようにつぶやいたショートエントリーポイントをご紹介します。
ドル円15分足
149円割り&4時間足のOB割り。
今日の値動きは正に予定通りで、最高に美味しい思いが出来た。リスクリワード20以上。 pic.twitter.com/CgKfrRlrEl— 正太郎@FX専業トレーダー (@shotaro_forex) December 3, 2024
まずは4時間足をチェック
4時間足チャートは以下のようになっていました。
長く下げが続いている状況。当然ながら下降トレンド中です。
まだ安値を更新しそうな流れですね。
15分足をチェック
15分足では直近で強い下落によって下降トレンドに転じており、現状は戻してきているところです。
現在のスイングについてフィボナッチ・リトレイスメントを当ててプレミアムとディアスカウントを表示したのが以下のチャートです。
ショートするのであれば、割高の価格帯である「プレミアム」まで上げてからが理想なので、もっと強い戻りが必要な状況です。
このスイングについて、オーダーブロックになりそうな価格帯は以下のポイントになると判断しました。
50%よりも上の価格帯で、勢いよく下げ始めたポイント辺りですね。
オーダーブロックの上部はスイング全体の61.8%戻りよりも少し上位で、狙うのに悪くありません。
このあたりまで戻して来たらショートエントリーを検討します。
オーダーブロックの下限まで戻すが・・・
その後、価格が50%のラインを少し上抜けてオーダーブロックに少し入ってきました。
一応当たってはいるけど・・・というポイントですね。
このレートはちょうどスイングの半値である50%のラインになりますので、ちょっとした反発が生じることがあります。
そのため、ここから下げてきたとしてもInducement(ダマシ)の可能性が高いと判断して、更に上げるのを待つことにしました。
15分足のOBの上部まで入り込む
それから少し時間が過ぎて、15分足のオーダーブロックの上の方まで上げてきました。
丁度61.8%戻りあたりの価格です。
ここまで来たら、ショートしても低リスクなエントリーが出来そうです。
1分足のChoch後にエントリー
ここで1分足に切り替えて、1分足レベルでChochして下降トレンドに転じるのを待ちます。
このチャートはChoch直後のものです。
これで条件を満たしましたので、1分足レベルのオーダーブロックにショートエントリー注文を入れます。
損切りは15分足のオーダーブロックの少し上に置きます。
それから少しして、エントリー注文が入りました。
結果
エントリー後は、価格は上下しながらも大きく下げました。
1分足
15分足
4時間足レベルでまだ安値を更新しそうだったこともあって、15分足のスイング安値で決済となりました。
まとめ
今回は私なりのSMCトレードの流れと方法について解説しました。
短期間のうちに良好なトレードが連続したので記事にしましたが、当然負けることもあります。
しかし、高いリスクリワードが見込める上に、様々な銘柄でも対応できるので、慣れると本当に良い手法だと感じると思います。
もちろん手法を採用するにあたって、前提条件として決めておかないといけないことは沢山ありますが、検証と実戦を繰り返して、自分にとって一番やりやすいやり方を追求していくと良いでしょう。