準大手の証券会社である岡三証券による詐欺とも言えるニュースが入ってきました。
準大手証券会社の岡三証券仙台支店(仙台市青葉区)が、海外株を買った仙台市泉区の無職男性(68)に実際より高いうその株価を約1年間教え続け、損失を膨らませていた疑いがあることが13日、分かった。金融商品取引法に違反する可能性が高いとして、男性は証券・金融商品あっせん相談センター(ADR、東京)に和解の仲介を申し立てている。
ソース記事
記事によると、1000万円分の外国株を購入した男性に対して、本当の損失額は310万円なのも関わらず、56万円の損失と嘘の損益を伝えていたとのことです。
顧客を逃さないように嘘をついたのでしょうか?
理由はどうであれ、これは明らかに金融商品取引法違反ですね。
このケースでは企業に2億円以下の罰金、担当者にも1年以下の懲役や300万円以下の罰金を課すことになっているそうです。
これに加え、岡三証券の評判もかなり下がることでしょう。
とある筋と知り合いと偽り、投資の話を持ちかけてお金を預かり、嘘の損益を伝える。
という詐欺事件はよく見られるのですが、証券会社がこれをやるのは反則過ぎです。
インターネットが発展した現在では、外国株であってもすぐに価格を調べられるわけですが、被害者男性は高齢で、少々難しかったのかもしれません。
証券マンであっても完全に信用してはいけない
投資経験が一切無い人は、証券マンの話を鵜呑みにする傾向があります。
証券会社によっては、インターネットで取引ができるにもかかわらず、少し多めの手数料を取って、どの銘柄がいいか相談に乗ってくれるコースもあり、高齢者を中心に人気が高いようです。
しかし、証券会社の人=投資のエキスパートだと勘違いしてはいけません。
彼らは、証券の仲介をして儲けたいのであって、客が儲けようが損しようがどうだっていいのです。
彼らにとって大事なことは、客を逃がさずに、沢山取引させることなのです。
このことについては、「実践 生き残りのディーリング 」でも書かれています。
特に個人相手の証券マンは、顧客にナンピン買いをさせることが都合が良いようです。
その理由がこのブログで、上手にまとめてあったので引用させていただきたいと思います。
株のセールスマン、特に個人相手のセールスマンはナンピン買い(をさせること)が好きなようです。
その理由は・・・・・1.客に損切らせたら、顧客が損をした気分になって印象が悪くなる。
⇒次に注文してくれなくなる。2.ナンピンすると勝つ確率は格段に高くなる。
⇒10のうち1人破産しても、9人残れば問題ない。
全員損切りさせるよりも、ナンピンさせたほうが今後注文してくれる客が残る可能性が高い。3.ナンピンさせて客と一緒に長く苦しむことで、顧客とセールスマンとの絆が深まる。
⇒顧客に信頼されて次の注文が取れる。4.度重なるナンピンによって客の懐具合がわかる。
⇒次からどれくらい買わせるかの戦略に結びつく。
ブローカーと我々は、相容れないところもあるということを
しっかりと知っておくべきです。
自分の資金を守るのは自分だけ!
相場、相場の周りには様々な魑魅魍魎が存在し、あなたの資金を狙っています。
これらの誘惑や甘い囁きに乗らないためにも、自分自身で判断できる知識と
技術は、投資をする上で絶対に必要なものとなってきます。
自分の資金は自分で守る。誰も助けてはくれない。
これだけは肝に銘じて取引していかないと、生き残るのは厳しいでしょう。
なんと、まだまだあったようだ!
岡三証券の仙台支店の不祥事はまだあったようです。
準大手証券の岡三証券仙台支店(仙台市青葉区)の営業担当者が顧客にうその株価を報告し、損失を膨らませていた可能性が出ている問題で、別の担当者が交通事故で判断力が低下した仙台市太白区の無職女性(80)に金融商品の取引を持ち掛け、十分な説明をせず売買を繰り返していた疑いがあることが14日、分かった。
ソース記事
こちらのケースでは、交通事故で判断力が低下した高齢の女性に株取引を勧めて売買を繰り返させていたとのことです。
もう言い逃れはできないでしょうが、
岡三証券グループは「個別事案につき、回答できない」(広報部)とコメントしている。
と口をつぐんでいるようです。
素早い対応をしないと信用問題に発展します。
今後の流れを見守りたいと思います。