- 実際に利益が出せるノウハウで再現性はあるのか?・・・・・3点/10点
- コストパフォーマンスは?・・・・・・・・・・・・・・・・1点/5点
- サポートはどうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3点/5点
- 販売者の信頼性は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2点/5点
- 売り文句と現実のギャップは?・・・・・・・・・・・・・・1点/5点
合計:10点!!(やめとこう)
今回はトレーダー相良の3Wトレードという商材のレビューです。
FXの情報商材にしては珍しい「週足」のみを利用するスイングトレードの手法です。
週足では、月に4本しか足が確定しないわけですが、セールスレターによると毎月様々な通貨ペアでトレードチャンスがあり、ちょっと不思議です。
また、レター中に誇大表現が目立ちますし、色々と勘違いしているような記述が多く見られます。
先に書いておくと、全くお勧めはできる商材ではありません。
その理由につきましては以下のレビューをお読みください。
Contents
本当にトレードを知ってる?
セールスレターを見てみると、まず目に入ってくるのが
という記述です。
勝ちトレードの期待値が99%?
どういう意味でしょうか?
読み進めていくと、こう書いてあります。
1回あたりのトレードが勝ちトレードになる可能性、つまり期待値が99%以上もあるトレード手法というのが大きな特徴です。確率で言うと単純に100回トレードすればそのうち99回以上が勝ちトレードになるトレード手法、という事になります。
うーん、回りくどい!!
トレードにおける「期待値」というものは、1回のトレードにおいて何円、もしくは何pipsの利益が得られるのか?という意味でつかわれます。
しかし、このセールスレターでは「期待値=勝率」の意味として記述しており、本当にトレードを知ってるのか?と疑いたくなります。
訂正するのであれば、「勝率99%を超える至高のトレード戦略」になります。
こうやって書くと一気に胡散臭さが増すのは気のせいでしょうか?
え?これで約3万円?高い・・・
トレーダー相良の3Wトレードの中身は以下の通りです。
・ナンピン管理票
・MT4用インジケーター
この商材は約3万円と一般的なFX情報商材の平均的な価格ですが、中身は非常にあっさりとしています。
勿論商材のボリュームが全てではありませんが、PDF38ページなら、決して多くの事が書かれているわけではないことはご理解頂けるでしょう。
手法は典型的なトレンドフォロー
この商材は週足のみを利用するスイングで、エントリーポイントとしては、典型的なトレンドフォローの手法です。
この手法でトレードするのに付属のインジケーターは必ずしも必要ではないとのことですが、チャートに設定するとこのようになります。
このインジケーターは、ボリンジャーバンドとATRを組み合わせることでトレンドとレンジを判定し、バンドの色が変わるようになっています。
意味合いとしては以下の通りです
・黄色:レンジ
・青色:上昇トレンド
・赤色:下降トレンド
これを利用することで視覚的にエントリーシグナルがすぐにわかるようになります。
確かにトレンドを判定して機械的に仕掛けるには使えそうなインジです。
勝率99%の根拠とは?
この手法はボリンジャーバンドを利用してトレンド方向へ狙う手法です。
基本的にトレンドフォローというのは損小利大で勝率が低いものですが、この商材の売りである勝率99%というのはどういうところからきているのでしょうか?
その理由は損切りにあります。
この手法では、エントリーした方向とは逆の3σ(ロングなら-3σ、ショートなら+3σ)に損切りを設定するのです。
上のチャートの場合では、矢印のついた足が確定した時点でロングするわけですが、損切りの逆指値は、エントリーポイントの-3σのレートに入れておきます。
時間が過ぎても損切りポイントは変わりません。
ストップ幅が広くなればなるほど勝率は上がりますが、この手法の勝率が99%である根拠は、「ボリンジャーバンドの±3σにレートが到達する可能性は99.73%無い」ということだそうです。
まぁ、色々と間違っています。
長くなりますので、この部分に関しては以下の記事をご覧ください。
超損大利小のナンピントレード
この手法はナンピンを使います。
エントリー後、逆方向に進んでいった場合はナンピンを計画的に仕掛けるために、許容損失額はかなり大きくなります。
商材の中ではトータルで口座資金の約3割をリスクに晒すように書かれています。
しかし利益確定は「口座資金が1%増えた時点」となっていますから、かなりの損大利小です。
売り文句の通り、本当に勝率99%ならばごく稀に訪れる3割の損失でも十分許容できるかと思いますが、そんなに甘いものではありません。
実際に検証してみると、レンジで仕掛けてしまう、トレンド終盤で仕掛けてしまう・・・ということも結構ありました。
しかし、こういったポイントの避け方のテクニックについては一切書かれていません。
実際のところ、99%という高勝率は期待できないでしょう。
もし95%で勝てたとしても、100回トレードした場合は5回の負けでトータルでマイナスになってしまいます。
ナンピンを使う手法にエッジは期待できない
私も色々とナンピン手法を見てきましたが、それらの多くがエントリーとエグジットに優位性が無い、もしくは大したことのないものばかりです。
逆に考えれば、ナンピンでカバーしないと使い物にならない手法と言ってもいいでしょう。
ナンピンを使うことで高勝率に見せかけることは可能ですが、その分、潜在的なリスクも増えることになります。
以上の事から、私はこの商材がお勧めできません。
もっと良い手法を解説した商材は沢山ありますので。