時間決済のルールを取り入れて効率よくトレードをしよう!

FXトレーダーによく使われるローソク足チャートは、
縦軸は価格レート、横軸は時間を示しています。

価格と時間、どちらが注目されやすいかと言うと、圧倒的に縦軸である価格です。
現在のレートを見る時、水平線やフィボナッチを引く時、成行注文を入れる時、
指値・逆指値注文を入れる時、我々は常に価格に注目します。

トレーダーの目的は、値幅を取る事ですから、価格レートを中心に考えるのも当然です。

このようにチャートは縦軸ばかりが注目されやすいわけですが、横軸の示す時間についても考慮することで、トレードのパフォーマンスを上げることは可能です。

例えば、「8月は円高に進みやすい」、「セルインメイ」などのアノマリーを考慮に入れる、東京・ロンドン・ニューヨークの3大マーケットの特徴的な動きに合わせてトレード手法を組み立てる…など、その時間帯に見られる優位性を活用すれば、結果が向上するのは言うまでもありません。

そんな時間を考慮に入れたトレードの中で私がお勧めしているのが「時間決済」というルールです。私個人としてはかなり重宝しているルールで、少々上級者向けですがご紹介します。

時間決済とは?

時間決済とはポジションを持ってからローソク足が○○本進んだ時点で(エントリー後○○時間過ぎた時点で)ポジションの含み益が少ない、もしくは含み損の状態だったら強制的に決済する方法です。

何本進んだら時間決済するのかは手法にもよりますので具体的な数字は言えませんが、時間決済を取り入れることで、「利食い目標にも損切り値にも届かず時間だけが過ぎていくトレード」や「これから勝ちトレードに転ずる可能性が低いトレード」を仕切り直すことが出来るのです。

実際、エントリーするも利食い目標に届かず、長い間含み益と含み損が交互に入れ替わるポジションと言うのはストレスです。

また、他の通貨ペアでエントリーチャンスが来たのに、現在の中途半端なポジションのおかげで新規にポジションを取れない…なんてこともあるでしょう。

こういったことを避けて、出来るだけ効率よくトレードしていくのに時間決済は有効なのです。

時間決済の使い方とは?

時間決済は、いつも使っている決済ルールに付け加えるのが基本です。
手法にもよりますが、基本的に利食いでも損切でも決済注文は価格レートで決まると思います。具体的にはこんな感じですね。

「利確目標に届いたから利食おう」
「損切りの逆指値に届いたか」
「十分含み益が出たので利食った」

しかし、毎回のトレードで比較的早い段階で決済できるとは限りません。
時にはポジションを持った途端にちゃぶ付いた相場に遭遇してしまい、利食いポイントや損切りポイントから程通りところでウロウロして時間の無駄になることもあります。

ポジションを決済する目標値が決まっており、なかなかそのレートに到達しない時にポジションのタイムオーバーとして時間決済を行うのが効率の良い使い方です。

時間決済の決済時間の見つけ方

時間決済についてどんなものかわかっていただけたと思います。
ここまで読まれた方なら「具体的にどうやって決済する時間を決めるのか?」という疑問がわくと思います。

見つけ方は色々とあるのですが、私のやり方をご紹介します。

1.過去のトレードからや検証結果から、勝ちトレードと負けトレードについてエントリーから決済までの時間をまとめる

まずは自分の手法についてポジション保有時間について調べます。
損小利大型の手法なら、勝ちトレードの方がポジション保有時間が長く、負けトレードのポジション保有時間が短い傾向にあることでしょう。

このように自分のトレードの保有時間について改めて調べると、色々なことが分かります。

 

2.勝ちトレードと負けトレード1つ1つについて、ポジションを取ってから決済までのの含み損益の流れの表、もしくはグラフを作る。

ここからが結構大変な作業になるのですが、勝ちトレードと負けトレード1つ1つについてポジションを取ってから決済までの含み損益の流れの表やグラフを作っていきます。

このグラフは勝ちトレードの一例です。
ポジションを取ってから決済(目標100pips)までの間のポジションの含み損益の推移を示しています。
勝ちトレードはこのような形で利食いポイントまでの推移を描くでしょう。

 

これは負けトレードの一例です。
色々と調べていくと、勝ちトレードと負けトレードの含み損益の推移がよりクリアにイメージできるようになると思います。

 

3.勝ちトレードと負けトレードのグラフを吟味して、時間決済の条件を決めていく

ポジション保有から決済までの含み損益のグラフを作ることで、勝ちトレードと負けトレードの特徴的な流れが分かります。

それらの情報から、どれだけ時間が過ぎた時に、どれだけ含み益が出ていなかったら決済するのか?を決めていきます。

少し分かりにくいかもしれませんが、ポジションの含み損益のグラフを作っていくと、特定の時間が過ぎた時点で○○pips(RでもATRでも可)も含み益が出ていない場合、その後は損切りになる可能性が飛躍的に高まるという統計が得られることがしばしばあります。

例えば、勝ちトレードと負けトレードのポジション推移を平均したグラフが以下のものだとしましょう。


(利確100pips、損切り-50pipsのルールとする)

このグラフを見ると、ポジション保有から3時間目までは勝ちトレードも負けトレードも同じような推移をするものの、4時間目以降から明確な差が出てくることが分かります。

4時間目の時点で含み益ならその後は勝ちやすい、逆に含み益なら負けやすい、と言う傾向です。

つまりこの場合では、「ポジション保有4時間目の時点で含み損となっていれば手仕舞う」というルールを付け加えるだけで、早い損切りが可能となり、時間的にも金銭的にも節約することが出来るのです。

4.時間決済のルールが本当に有効か再度検証する

ここまでで得られた条件はまだ仮説に過ぎません。
本当に効果的か再度検証しましょう。

手法に時間の概念を加えて検証することで更に手法を深く理解できる!

以上、時間決済の解説でした。
私も今までに色々な商材を見てきていますが、時間決済について解説した商材を今までに見たことがありません。

時間決済の条件を見つけるのは時間がかかりますが、その分手法に対する理解が大幅に深まりますし、時間的な効率も、そしてトータルでの利益も向上する可能性もあります。

勝った負けただけではなく、このような検証方法も取り入れてみると、トレーダーとしての力量がアップすることでしょう。

このページの先頭へ