今回は前回の続きとして、ZigZagのように相場の波を描くインジケーターについてまとめます。
前回はあくまでも「ZigZagをベースとしたインジケーター」だったのに対し、今回は様々なロジックで相場の波を認識するため、ZigZagとは少し違う波の描画をすることになります。
ZigZag以外の波の認識方法に興味のある方、どうもZigZagに抵抗のある方、新たな発想を得たい方は是非ご覧ください。
波の判断方法は色々とありますので、あなたのやり方を見つけてください。
Contents
- 1 R-TYPE_ZigZag
- 2 S-TYPE_ZigZag
- 3 swing zz mtf
- 4 ZigZagOnParabolic_mtf nmc
- 5 level-zz-semafor-mtf-alerts
- 6 UniZigZagChannel_v2.4 600+
- 7 High – low trend 3.01(mtf + alerts) button
- 8 ZZ NRP TR HA AA LB TT [x3]
- 9 Wave_Lines_ABCDEF
- 10 MaBased-ZigZag
- 11 RSI 4 high low zigzag
- 12 RSI channel mtf
- 13 Elliot oscillator – waves 1.02
- 14 Elliot Oscillator Waves 1.05 MTF (btn)
R-TYPE_ZigZag
相場の波を描き、その頂点や底には価格と水平線を示すインジです。
パッと見ると普通のジグザグですが、実は異なるロジックで作られており、波の描かれ方も通常のZigZagとは若干違った形になっています。
個人的にはこのインジの波の方が分かりやすくて好きですね。
S-TYPE_ZigZag
私もチャート分析時に使用している神インジです。
直近の波の状態から、現在のトレンド状況が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、レンジなのかが色で分かるようになっており、過去に相場が止まったレートには水平線が自動で引かれます。
つまり、コレ1本あれば客観性のある高精度な相場の環境認識がすぐに終わってしまうことになります。
これほどクオリティの高いインジはそう多くはありません。
ダウ理論でトレンドを判断したいけど自信が無い人、より客観的な分析がしたい人にお勧めします。
swing zz mtf
Swing ZZという通常のZigZagとは少し違った波のとらえ方をするインジです。
波が切り替わったところと波の頂点や底ドットが出現するため、意識されやすい価格帯がより分かりやすいです。
デフォルト設定では頻繁に波が切り替わりますが、パラメーターを変えることで波の大きさも変わります。
マルチタイムにも対応していますので、上位足の表示することも可能です。
ZigZagOnParabolic_mtf nmc
パラボリックSARを表示し、パラボリックの示すトレンドの頂点と底をラインで結ぶインジです。
パラボリックSARはトレンドの加速状況によって自動でパラメーターを変え、トレンド転換も分かる優れたインジで、それを利用して波を描画するのは優れたアイディアです。
このインジを使うことで客観性の高い高値と安値が分かります。
マルチタイムにも対応していますので、上位足のパラボリックと波を監視することも可能です。
level-zz-semafor-mtf-alerts
Semaforというジグザグタイプのインジです。
波の重要度によって頂点や底に表示される数字が割り振られるため、注目されやすい高値と安値がすぐに分かる特徴があります。
ロジックとしては、特定の期間内の高値と安値となる価格を②~④の数字で示しています。
これらはそれぞれ以下の意味になります。
- ②:13期間の高値・安値
- ③:34期間の高値・安値
- ④:89期間の高値・安値
ただし、89期間の高値=13期間の高値でもありますので、このインジでは過去34期間の高値もしくは安値かつ、過去89期間の高値かつ安値の時のみに④の数値が表示されます。
高値を更新し続ければジグザグと同じく数字はリペイントしますので注意しています。
また、このインジはマルチタイムにも対応していますので、上位足の数値も表示可能です。
UniZigZagChannel_v2.4 600+
ZigZagのように波を描画し、トレンドが発生して高値や安値をブレイクした所でサインの出るインジです。
所謂「1-2-3パターン」でサインを出します。
トレンドが発生すると波の色が分かりやすく切り替わりますし、ハイローバンドも一緒に表示して大まかな流れも見やすいため、エントリー判断もしやすいです。
ハイローバンドを表示し、価格がバンドにタッチしたら波が切り替わるロジックのインジです。
ハイローバンドが基準に波が切り替わるため、どのレートに達したら流れが変わるかが視覚的に分かりやすいのが特徴です。
波が切り上がっているとラインが青色、切り下がっているとラインが赤色になるため、トレンド方向もすぐに分かります。
マルチタイム機能も付いており、上位足の波も表示できますし、チャート左上のボタンをクリックすると表示のオンオフも可能です。
ZZ NRP TR HA AA LB TT [x3]
ジグザグのような波を表示しつつ、トレンド方向に応じてローソク足の色を変えて、サインも出すインジです。
波自体の描画は少し遅れるもののリペイントは無く、サインについてはリアルタイムで出現します。
サインが出た個所で足の色が変わりますので、大きなトレンド方向でサインが出たらエントリーする・・・と言った使い方もアリでしょう。
Wave_Lines_ABCDEF
自動で波を描画するタイプのインジではありませんが、自身で波を描画する際に便利なインジです。
上のGif動画にもあるように複数の波を自分で自由に動かしてチャート上に表示できます。波の大きさや期間も一緒に表示されますので、エリオット波動分析等に役立つはずです。
設定で同時に何本も波を描くラインを表示させることも可能です。
MaBased-ZigZag
2本の移動平均線のクロスから波を表示するインジです。
MAがゴールデンクロスしていた期間の最高値、デッドクロスしていた期間の最安値を頂点としますので、移動平均線を利用している方に相性が良いかと思います。
期間の変更も可能ですので、好みに合わせてカスタマイズすることをお勧めします。
RSI 4 high low zigzag
オシレーターであるRSIを利用して波を描くインジです。
ロジックとしては波の頂点や底からRSIが30以上上昇、もしくは下落した所で波が切り替わります。
例えばRSIで描かれる波の頂点が70にあれば、値が30下がった40になったところで波が切り替わることになります。
デフォルト設定ではかなり大まかな波になります。
各パラメーターの変更は可能ですので、色々と試してみると面白いです。
RSI channel mtf
同じくRSIを利用して波を描くインジです。
こちらの方はRSIを平滑化して滑らかに下「T3RSI」とそのハイローバンドを表示し、RSIがハイローバンドにタッチした所で波が切り替わる仕組みになっています。
T3RSIなのでRSI自体の動きも滑らかになっており、より方向性が見やすいです。
しかもマルチタイムに対応していますので、上位足のRSIと波を表示することも可能です。
Elliot oscillator – waves 1.02
Elliot oscillatorというオシレーターをベースに波を描くインジです。
波のロジックはシンプルで、オシレーターが上下のバンドに到達した所で波が切り替わり、その時の最高値と最安値をローソク足上に結んでいきます。
Elliot oscillatorは波の描画と相性が良く、なかなか良い波を描いてくれます。こちらも色々と検証する価値のあるインジです。
Elliot Oscillator Waves 1.05 MTF (btn)
Elliot Wave Oscillatorをベースにして波を描画するインジです。
EWOにはバンドが追加されており、ヒストグラムがバンドを抜けところで波が切り替わるようになっています。
しっかりとした波を描画するので参考になると思います。
ジグザグを使ったインジケーターについては、以下の記事でまとめていますので、こちらもぜひご覧ください。