トレテンワールドFXについて、「4時間足では使えるの?」といった趣旨のご質問を複数の方から頂きました。
取引時間の都合もあって、公式には1時間足のみで利用することが推奨されているトレテンワールドですが、意外にも4時間足で使ってみたいと思われる方も多いようです。
そんなわけで今回はトレテンワールドFXのEA(期間限定配布)を利用して4時間足ではどのようなパフォーマンスを発揮するのかも検証してみました。
結論から言いますと、「4時間足でも勝てるけど、チャンスが少ない!」です。
それでは以下をご覧ください。
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検証方法について
今回の検証は以下の通りに行いました。
検証通貨ペア:ドル円、ユーロドル、ユーロ円
検証時間軸:4時間足
検証期間:2010年1月~2017年11月27日
取引ロット:固定
トレードの時間帯:15時~20時
取引する時間帯は変更できますが、今回は一番トレンド転換が起こりやすいとされるデフォルト設定(15時~20時)で検証しました。
トレテンワールドFX4時間足の検証結果
ドル円
15時~20時の間に確定した4時間足でエントリーするため、非常にトレード回数が少ないですね。
2010年から現在までの期間でトレード回数が51回と非常に少ないのですが、結果としてはプラスで推移しており、プロフィットファクターは1.74です。悪くない数字ですね。
ユーロドル
ユーロドルはドル円よりは取引回数は多く更には右肩上がりの結果となりました。プロフィットファクターは1.93と非常に高いです。
ユーロ円
ユーロ円も途中までは順調に上げていたのですが、途中で大きなマイナスがあり、一時期はマイナス圏に入りました。
しかし、その後は持ち直して何とかプラマイゼロ付近まで戻しています。
確かにトータルでは勝てる
トレテンの推奨時間足ではない4時間足であっても、トータルするとプラスになることがわかりました。
しかし、取引回数は約8年間で合計184回。
月に約2回程度しかトレードチャンスが来ない計算になります。
これはスイングトレードでも結構チャンスが少ないですね。
毎日15時~20時の間で4時間足が確定する時間にチャートを見るだけですので、正真正銘「楽」なトレードが出来ますが、チャンスが少なすぎるように思えます。
資産運用の一環としては悪くないかもしれませんが・・・。
ショートトレードで勝ちやすい?
上記の取引結果を見ると、どの通貨ぺアの結果でもショートの勝率がやたらと高いことが分かります。特にユーロドルとユーロ円では勝率が66%オーバーとなっています。
トレテンワールドFXのセールスレター内の検証結果でも、ロングとショートではショートの方が勝率が高めです。
もしかすると、ロジック的にショートエントリーの方が勝ちやすい傾向にあるのかもしれません。
そこで、「ショートエントリーだけしたらどんな結果になるのか」についても検証しました。
ドル円ショートのみ
ユーロドルショートのみ
ユーロ円ショートのみ
どれもトレード回数は少ないですが、結果としてはプラスです。
特にユーロ円はロング込みの結果と全く違いますね。
結果だけ見れば、ショートの方が期待値が高いことが分かります。
しかし、約8年分のデータで3通の通貨ペア合計でトレード回数97回。
1ヶ月に1回トレードチャンスがある計算になりますが、ちょっとチャンスが少なすぎますね。
他の時間帯でも検証してみたが・・・
デフォルトの設定で4時間足を検証すると、取引回数が少なくなるため、取引時間帯を伸ばしたり変えたりもしたのですが、一番結果が良かったのが「デフォルト設定」でした。
やはり公式で推奨されている時間帯が一番良いようです。
4時間足で運用される場合は、トレード回数が少ないため、数年スパンで考えてトレードするべきでしょう。
結論
今回の検証の結論としましては、冒頭でも書いた通り、「4時間足でも勝てるけど、チャンスが少ない!」になると思います。
元々トレテンワールドFXは1時間足を使って利益を出すことを目的に作られた手法ですので、当然と言えば当然です。
しかし、今回の検証で4時間足でも機能することが分かりましたので、手法の「堅牢性」が高いことは明らかになったのではないかと思います。どの時間軸でも通用すると言うことは、それだけ強いロジックとも言えるのです。
トレテンワールドFXの4時間足運用を考えている方の参考になれば幸いです。