- 実際に利益が出せるノウハウで再現性はあるのか?・・・・・6点/10点
- コストパフォーマンスは?・・・・・・・・・・・・・・・・4点/5点
- サポートはどうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5点/5点
- 販売者の信頼性は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3点/5点
- 売り文句と現実のギャップは?・・・・・・・・・・・・・・1点/5点
合計:19点!!(まあまあ)
Infotopで殿堂入りしたFX商材の恋スキャFXビクトリーDX完全をレビューします。
(ビクトリーDX完全版という名前は余計な気もしますね)
恋スキャは非常に優秀な商材です。
何が優秀かと言えば、その販売方法です。
綿密に計算されつくされています。
さすが、クロスリテイリング社をFX情報商材業界のトップにのし上げた商材と言っていいでしょう。
そんな恋スキャですが、ネットの掲示板を見ると賛否両論ですね。
「勝てない!!」とヤケになって否定する意見もあれば、「使える」という意見も見られます。
3つのロジックで様々な市場に対応できるメリットもあります。
しかし、広告通りの結果を期待して購入したなら悪い評価を付けたくなる気持ちもわかります。本当に夜の数時間取引するだけで毎日「セレブタイム」になると信じて購入したのであれば、裏切られた気持ちになるでしょう。
では詳しくレビューしていきます。
Contents
恋スキャFXの概要
使用時間足 | 5分足(スキャル~デイトレ) | ||
---|---|---|---|
推奨通貨ペア | 特になし(どれでも可能) | ||
内容 | 5分足を使った裁量トレード手法 | ||
販売元 | クロスリテイリング株式会社 | ||
価格 | 32,184円 |
恋スキャFXビクトリーDX完全版の長所
- 相場に合わせて様々なエントリーポイントが学べる
- チャート分析の基礎から応用まで学べる
- 多くの動画コンテンツで実際のエントリー&エグジットを学べる
- 優位性のあるエントリーポイントが分かる
ト恋スキャFXビクトリーDX完全版の短所
- セールスレターの文言を真に受けたら失望する
- 裁量手法のため、すぐに勝てるようになるとは限らない
やりすぎなセールスページ
恋スキャのセールスレターは、「これでもか!」と言う程の甘い言葉で読み手の心をくすぐります。
冒頭のセールスレターを引用します。
レンジとトレンドの境界線を簡単に把握し、
相場の7割を占める”だらだらと動くレンジ相場”から
何度も往復してポンポンと楽しく
安定して利益をもぎ取る!暇な時間を、一瞬にして
「稼ぎ出すセレブタイム」に変えてしまう。
他にも
「トレードチャンスが1時間に20回以上で勝率88.7%」
「FX初心者にでもぱぱっと楽しく稼ぐことができるスキャルピングプロジェクトです。」
と、かなり押してきます。
情報商材のセールスレターを見慣れていないFX初心者の方なら「マジか!」とウキウキしながらセールスレターを読み進めてしまうでしょう。
そして後半にはたくさんの購入者のレビュー。
さすが売り方の上手いクロスリテイリングだなと感心します。
トレーダーの悩みを見事に解決するような書き方、誰でも絶対に勝てると勘違いさせる演出、そして煌びやかなデザイン・・・。セールスレターを書く機会があればお手本にさせていただきたいです。
販売者のFX-Jin氏の実績の信憑性は?
セールスレター内に、2019年4月1日から1ヶ月感、20時~23時の間にトレードした結果が示してあります。
この数字には何の裏付けも証拠もありません。
実際に取引したのでれば、本物の取引履歴を出すのが当然ですから、この数字を信じろと言う方が難しいでしょう。
また、FX-Jin氏は過去に約1年間のシグナル配信で1万pips以上を獲得して会員資産を10倍にした、という輝かしい経歴がありますが、これも信憑性がありません。
また、FX-Jin氏はこの商材販売からしばらくして脱税で起訴されています。
ロジック自体は実にシンプルかつ客観的
恋スキャFXビクトリーDX完全版は購入者専用サイトの中にある動画を見てトレード手法を勉強して行くことになります。動画のボリューム量は十分にありますし、動画の内容をまとめたPDFもありますので、利便性も高いです。
恋スキャFXビクトリーDX完全版は3つのロジックで成り立っています。
- レンジ対応ロジック
- トレンド感知ロジック
- 高速スキャルロジック
どのロジックでもボリンジャーバンド、RSI、MACDを利用して適切なエントリーを仕掛けていきます。それぞれについて詳しくご紹介していきます。
レンジ対応ロジック
レンジ対応ロジックは、ボリバンの±2σからの逆張りです。
ただこれだけではトレンド相場で損切りが連続しますので、恋スキャではRSIとMACDでボリバンで反発しやすいレンジ相場を見極めて、その時だけエントリーするルールになっています。
これが「恋スキャ」で最も有名な手法になります。
利食いは早めですし、チャンスも多いのが特徴です。
トレンド感知ロジック
トレンド感知ロジックは、これからトレンドが始まりそうな状況を見極めて、少し長めのホールドをする手法です。そのため、取れるときは大きく取れる特徴があります。
使用するインジケーターレンジ対応ロジックと同じで、トレンドの始まりをRSIとMACDで把握します。
高速スキャルロジック
レンジ対応ロジックとトレンド感知ロジックは1つの時間足だけでエントリー&エグジット判断ができるロジックでしたが、高速スキャルロジックは1時間足、15分足でトレンド方向と勢いを見て、5分足で仕掛けるロジックになります。
「高速」の名前の通り、上手く行けばすぐに含み益になるルールですが、1時間足と15分足が揃わないといけないため、日によってはチャンスが無いこともあります。
逆にトレンド相場ではチャンスが多くてトレードが忙しくなることもあります。
キモはRSIとボリバン、そして裁量
恋スキャのキモとなるは、RSIとボリンジャーバンドです。
これら二つを組み合わせる事で、市場の動きがトレンドなのかレンジなのかを読み取っていきます。
一応マニュアルでは○○であればレンジ、▲▲であればトレンドと定義していますが、実際の市場はその通りの動きにはなりません。
そのため、トレードで勝っていくためには、マニュアルに従って機械的にトレードするのではなく、市場の環境を読んでトレードしていかなくてはいけません。
この辺りに「裁量」が必要になるかと思います。
セールスレターではあまり「裁量」について触れてはいませんが、恋スキャで利益が出せるかどうかを決める決定的なファクターは「裁量」です。
恋スキャは勝てない?
恋スキャFXは3つのロジックを駆使することで、様々な相場に対応できるようになっています。
しかも、ロジック自体は決して悪いものではありません。
エントリーとエグジットはハッキリとしているので迷いはありませんし、うまく使ってやればセールスレターほどではないものの、勝てそうな手法です。
しかし、「恋スキャは勝てない」という意見も多く見られます。
その理由は大きく二つあると思います。
1.セールスレターが誇大過ぎる
私が2011年に恋スキャFXのセールスレターを見た時に衝撃を受けたことは今でも忘れられません。
長州小力が初めてキレた!というキャッチコピーで芸能人を起用して超簡単に勝てることをアピール・・・。
(現在のセールスレターでは長州小力氏は出演していません)
今でも珍しいと思いますが、このようなセールスレターは斬新でした。
確かに複数通貨ペアでトレードすればチャンスは多いものの、毎日必ず勝てるわけでもありません。3つのロジックを相場によって使いこなすためにはそれなりの技量と慣れが必要なこともって、「簡単に勝てる」と信じた人にとってはダマされた気持ちになることは否めません。
また、勝率8割を超えるためには相当な技量が必要です。
2.勝つには裁量が必要
恋スキャFXの3つのロジックはどれも明解なルールがあります。
しかし、そのルール通りに機械的に従ってトレードしても思うように勝てないのが現実です。
なぜなら、このロジックで勝つためには「裁量が必要」だからです。
恋スキャFXで必要な裁量というのは、その時の相場の状況を読んで、エントリーチャンスが来ても見送ったり、利食いを早めたり、伸ばしたりする技術の事です。
トレーダーにとって「裁量」の技術は重要です。
しかし、恋スキャは「ロジック」が先行しすぎて、裁量の考え方についての解説が少し弱いように思います。機械的にトレードしても勝てると思って購入した人は、きっと残念な気持ちになるでしょう。
一応裁量解説も豊富にありますが、どうしても経験と技術が必要になりますので、習得するには努力が必要です。
しっかりと検証する気があるのなら悪い商材ではない
恋スキャFXビクトリーDX完全版は安定した利益を出せるようになるためには裁量が必要となるものの、悪いロジックではありません。ちゃんと3つのロジックを理解すれば、相場の流れが自然に分かるようになるでしょうし、トレードの幅も広がることは間違いありません。
しかしそのためにはしっかりと検証することが大切です。
セールスレターを真に受けて、購入直後にすぐに実践しようとする事だけはやめてください。
また、サポート動画も現在はかなり多くありますので、トレードを始めたばかりの初心者やスキルアップを目指す方には役立つ商材になるでしょう。
少し批判的な内容が多くなりましたが、セールスレターに誇大な表現がなければもう少し高い評価を付けても良い商材です。