【全部無料】一目均衡表を表示するMT4インジケーター14個をご紹介!

今回は一目均衡表及び一目均衡表に関連するMT4インジケーターについてまとめます。

一目均衡表は一目山人氏によって考案された日本産のテクニカル指標です。

多くのラインが表示されるため、一見すると複雑ながらも、非常に示唆に富んだ情報を与えてくれることから、現在では日本のみならず世界中で使用されています。特に先行スパン1と先行スパン2から成る抵抗帯「」は英語でも「kumo」と表記され、雲関連のインジケーターが数多く考案されています。

MT4でもかなりの数の一目均衡表関係のインジがありますが、今回はその中でも一目均衡表が使いやすくなる、理解しやすくなるインジをまとめました。

 本記事でご紹介するインジは全て無料ですので、気に入ったものがあればご利用ください。

一目均衡表とは

一目均衡表とは、一目山人氏(本名:細田吾一氏)が数多くの学生を動員して過去相場を検証し、そこから導き出された情報と、東洋と西洋の哲学、そして「時間の理論」を合わせて組み立てられた指標です。

昭和10年(1935年)には完成しており、当初は「新東転換線」として発表されました。

それから長らく計算方法や作図方法は秘密にされていましたが、約35年後の昭和44年(1969年)に「一目均衡表」として一般に公開。全7部作の『原著』が出版されています。(現在では激レアです)

一目均衡表は、『時間論』『波動論』『値幅観測論』の三大骨子から成り立つ「学問」です。

三大骨子を理解するの非常に難解で、一目山人氏も生前「一目均衡表を完全に理解しているのは自分を含めて数人しかいない」と言っていたほどです。

実は私も一目均衡表の魅力にハマってテクニカル分析を本格的に学び始めた一人です。

残念ながら結果としては、一目均衡表の挫折組になってしまいましたが(笑)、一目均衡表を完全に理解できずとも、基準線、転換線、遅行スパン、雲といった一目均衡表の構成要素を見ることで相場の方向や勢い、抵抗帯等を見て、エッジを得ることは可能です。

特にチャートソフトの進化した現在では、一目均衡表の構成要素の一部だけを利用する手法や、スーパーボリンジャーやスパンモデルなど一目均衡表を応用した指標も生まれています。

一目均衡表を表示するタイプのインジケーター

それでは一目均衡表関連のMT4インジケーターをご紹介していきます。

MT4にはデフォルトで一目均衡表が入っていますが、まずは更に高性能なものをご紹介していきます。

Ichimoku mtf alerts.5 Buttons

一目均衡表を表示する多機能なインジです。
チャートの下にあるボタンをクリックすると、均衡表全体や基準線だけ、雲だけなど、均衡表のラインそれぞれの表示をオンオフすることができます。

マルチタイム表示も可能なので、上位足の均衡表も表示できます。

さらに、

  • 転換と基準のクロス
  • 価格が雲を抜けたところ
  • 価格と基準線とのクロス
  • 遅行線と転換線のクロス
  • 先行スパンAと先行スパンBのクロス

でアラートを鳴らし、メール送信することもできます。
一目均衡表を使っている人であれば、ぜひとも導入してもらいたい優れたインジです。有料級ですが無料です。

 

Ichimoku mtf kumo cross alerts + arrows nmc

一目均衡表の雲をメインにしたインジです。
デフォルトでは雲表示だけですが、設定で基準線、転換線、遅行スパンについてもそれぞれ表示・非表示の選択できます。

他にもローソク足が雲をブレイクした所でサインが出る機能が付いており、雲ブレイクの検証にも使えます。

FXでは雲だけを利用する人も多いです。
雲メインでチャートを見たい方にお勧めです。

FFx_IchimokuKinkoHyo

チャート下にマルチタイムの一目均衡表を表示するインジです。

表示する時間足の選択が可能なので、必要なものだけを監視することが出来ます。

こちらも雲のクロス、転換と基準のクロス、などでアラームが鳴り、メール送信も可能になっています。

 

ローソク足反映型

一目均衡表の状況によってローソク足の色が変わるタイプのインジです。

kijun sen candles alerts

(基準線は表示されません)

基準線より価格が上か下かでローソク足の色分けがされるインジです。
基準線は現在のトレンド方向を見る際に利用できますので、このインジを使えば相場の流れが視覚的によりわかりやすくなります。

価格と基準線がクロスした際にはアラートやメール送信をしてくれる機能も付いています。

 

tenkan_sen-kijun_sen_candles_nmc & histo


(基準線や転換線は表示されません)

基準線と転換線がゴールデンクロス中かデッドクロス中かでローソク足の色の変わるインジです。

マルチタイム表示も可能で、上位足の基準線と転換線のクロス具合をローソク足の色に反映させることもできます。

クロス時にはアラートやメール送信が可能です。

 

ZB-CloudCandles


(雲は表示されません)

レートが雲より上にあるか、下にあるか、雲の中にあるかでローソク足を変えるインジです。

デフォルトでは雲より上なら緑色、下なら赤色、雲の中にあれば灰色で表示されます。

一目均衡表の雲は抵抗帯だけでなく、雲より上か下かでトレンド方向を把握するための手段として使われます。また、雲の中にレートがあれば少しわかりにくい挙動をすることが多くあります。

手法によっては価格が雲よりも上か下かでトレンド方向を判別するものもありますね。

雲とローソク足の関係性が一発でわかるので便利です。

 

Kumo Cloud Zones (alerts)

一目均衡表の陽転・陰転をチャートの背景の色で知らせてくれるインジです。
デフォルトでは陽転は薄緑、陰転は薄ピンクで表示されます。

一目均衡表の陽転と陰転のチェックはちょっと目を凝らさないと分かりにくいことがありますが、このインジを使えばパッと見ただけで判断ができます。

加えて、雲だけの表示・非表示も設定で変更可能です。
各種アラートも付いていますので、意外にも使い勝手は良いです。

 

サインタイプ

Ichimoku_Heikinashi

一目均衡表とサインを一緒に表示するインジです。

サインの条件は以下の通りです。

  • 雲が陽転かつ価格が雲よりも上にある状態で平均足が陽線となる。
  • 雲が陰転かつ価格が雲よりも下にある状態で平均足が陰線となる。

 

トレンドフォローの参考になると思います。

 

#Soho_Ichimoku_System_v10.01

雲でサインを出します。

雲と言えば先にシフトして表示するのが普通ですが、このインジではシフトゼロの雲のクロスでサインを出します。

サインが出たらエントリーと言うわけでなく、サインが出たら相場の流れが変わった・・・程度に考えるのが良いでしょう。

 

バータイプ

一目均衡表の特定の状況についてチャート下にバーで表示するタイプのインジです。

price_crossing_kijun-sen_histo_mtf__alerts


(基準線は表示されません)

価格が基準線より上か下かでバーの色が変わるインジです。
前出の「kijun sen candles alerts」と機能的には全く同じです。

しかし、こちらの方は足の色が変わらないため、ローソク足の陽線や陰線を意識したい方にお勧めしています。

マルチタイム対応なので、上位足の状況を表示することが出来ますし、バーの色が変わった際はアラートやメール送信も可能です。

 

Kumo_Breakout_Histo nmc


(雲は表示されません)

価格と雲の位置関係をバーで示すインジです。

機能的には「ZB-CloudCandles」と全く同じで、足が雲より上にあるか、下にあるか、雲の中にあるかで色分けされます。

しかしこちらはマルチタイム対応なので、上位足の価格と雲の状況が分かるので便利です。特に上位足が雲の中にある際は、下位足では上下に大きく振れたりすることもありますので、要注意な価格帯にあるかどうかが分かるもメリットの一つです。

 

Chinkou span histogram


(遅行スパンは表示されません)

遅行スパンと当時のレートが上か下かでバーの色が変わるインジです。

遅行スパンは現在の価格を26本分後ろにずらしたものですので、現在の価格が26本前の価格より上か下かを比較するインジケーターになります。

遅行スパンと当時の足の比較は少し見にくいですが、このインジを使えば明解です。

 

SpanA – SpanB cross Histo nmc 2


(雲は表示されません)

雲を構成する先行スパンAと先行スパンBのクロスをバーの色で示すインジです。

雲はローソク足との位置関係が重視されることも多いですが、雲の「ねじれ」自体も良く注目されます。「Kumo_Breakout_Histo nmc」と一緒に使うと、雲ついてより客観的な検証ができるかと思います。

このインジもマルチタイムに対応しており、雲がねじれた際はアラートやメール送信をしてくれます。

 

相場状況表示タイプ

一目均衡表をベースとして様々な情報を表示してくれるインジをご紹介します。

ichi360 Monitor V4

マルチタイムで一目均衡表の状況を詳しく示してくれるインジです。
表示の意味合いは以下の通りです。

  • PA:価格が雲よりも上か下か
  • P/K:価格が基準線よりも上か下か
  • T/K:転換線と基準線のクロス方向
  • CS:遅行スパンが当時のレートより上か下か
  • C/K:遅行スパンが基準線より上か下か
  • C/C遅行スパンが雲より上か下か

一目均衡表を通してマルチタイムで相場を分析したい場合に非常に便利です。

 

kumo_cloud_heatmap_mtf_window_2_2

マルチタイム&マルチ通貨ペアでローソク足と雲の位置関係を示すインジです。

緑色のパネルは価格が雲よりも上、赤色のパネルは価格が雲よりも下、灰色のパネルは価格が雲の中にあることを示します。

雲と価格の位置関係だけでもマルチタイムで大雑把なトレンド確認が可能ですので、相場環境をチェックする際に役立ちます。

 

一目均衡表を活用しよう

以上、一目均衡表タイプのインジケーターまとめでした。

一目均衡表は考案されて85年、世に公開されて60年経過しています。
しかし、それでもなお日本のみならず世界中のトレーダーから愛される素晴らしい指標です。

同じくダウ理論も長い期間トレーダーから愛されていますが、ダウ理論よりも圧倒的に具体的で、パラメーターも明確、そしてパラメーターを変えずにここまで続いているのは、一目均衡表がそれだけ機能し続けてきた証ともいえるでしょう。

現在ではその人気は海を越えて、外国のトレーダーも一目均衡表の深さを理解して、実際に利用しています。

今回ご紹介したインジケーターが一目均衡表の理解を深め、さらに発展させるきっかけになれば幸いです。

 

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