国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」

つい最近インフォトップ売れ筋ランキングで1位を獲得した商材『国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」』をレビューします。

この商材は名前の通りMT4で稼働させる自動売買用のEAです。
驚くのがそのお値段。228,000円!

「え?」と思うくらい高い割りにはインフォトップ売上げ1位という不思議な状態です。

売上げが多い理由やEAの詳細つきましては、後で考察していきますが、とりあえず言っておくと、このEAは買うべきではありません。

FXをしたことがない情報弱者を対象に、販売者の販売網を利用して超高額のナンピン&マーチン型のEAを販売している・・・と言えば分かってもらえるでしょう。

それではレビューをご覧ください。

Desireの概要

使用時間足1分足
推奨通貨ペアドル円、ユーロドル
内容マーチンゲールを利用するEA
販売元株式会社オタケン
価格228,000円

販売者について

大田賢二氏について

大田賢二氏は元お笑い芸人で、芸人を辞めた後はネットビジネスを中心に活動しています。

ある程度ネットビジネスをやったことがある人であれば、「オタケン」氏の顔と名前を見たことがあるのではないでしょうか?

オタケン氏はこれまでにアフィリエイトやYouTube関連の「稼ぐ系」の情報商材を販売する「インフォプレナー」でした。しかし、今回FXの情報商材に足を踏み入れたのは意外でした。

というのも、セールスレターを読む限りでは、オタケン氏はトレーダーではありません。
実際にこのEAを利用しているかどうかもアヤシイところです。

恐らく、EA開発者が、オタケン氏のこれまでのネットビジネスで得たコネや販売網を利用してタッグを組んでいるのではないかと推測します。

EA開発者について

EAの開発者は某有名国立大学の博士号を持つ有名国立大学の現役教授とのことです。

とても凄いようにも見えますが、全く具体的ではありません。
具体的な大学名は出せなくても、どの学問を専攻して大学院修士後期課程を修了したのか、そして現在はどのような学問を研究をしているのか程度なら書けるはずですし、「教授」を売りにするのであれば書いておくべき事項です。
しかし、そのような情報は一切書かれていません。

単に何度も「某有名国立大学の博士号を持つ現役教授」という言葉が連続するだけです。

このような言葉を連続するのは、EA開発者とEA自体について権威付けをするためのものだと考えられますが、開発者が本当に大学教授なのか、本当に稼いでいるのか不明です。

 国立大学の教授は、基本的には国立私立問わず有名大学で博士号の学位を取得していることがほとんどです。(Fラン大学の教授も超有名大学卒なのが普通です)ですから、『某有名国立大学の博士号を持つ有名国立大学の現役教授』という無駄に改まった言い方に違和感を感じます。

ここまで主張すると開発者は大卒かも知れませんが、現役教授ではないように感じます。

異様なほどの情弱ホイホイなセールスレター

Desireのセールスレターを見ると、明らかにFXをしたことがない人がターゲットである事が分かります。

などなど、本気で頑張っているトレーダーが見たら「トレードを馬鹿にするな!」と怒りたくなるハズです。

しかし、この商材はそういった人を相手にはしていません。
あくまでも対象はFXをやったことがない人だからです。

普通のEAの相場を知っている人がビックリ仰天しそうな値段(228,000円)でも、信じて購入してしまう人をターゲットにしているのです。

つまりこのブログを読んでいるような人はターゲットではありません。
おそらくオタケン氏のネットビジネスで仕入れた情弱リストに仕掛けるためのEAと言っていいでしょう。

1分足を使ったスキャル型

それではEAについて見ていきたいと思います。
セールスレター内でEAのバックテスト結果が掲載されています。



プロフィットファクターが3.78と非常に良好です。

勝率は75.77%、リスクリワードも平均で1以上と素晴らしいです。

しかし気になるのが最大ドローダウン(62.13%)と相対ドローダウン(97.50%)です。
勝率もリスクリワードも良好なのに、このような異様なドローダウンが起きることに違和感を感じます。

そこで資金曲線のグラフを見ようとしましたが、なぜか表示されないようになっています。
どうも恣意的なものを感じましたので、バックテストデータを見ると、ナンピン&マーチン型である事が分かりました。

上がバックテストの一部ですが、2018年12月17日から24日にかけて、ドル円のレートが下がる毎にロットを上げてロングポジションを増やしていることが分かります。ナンピンとマーチンゲールを組み合わせています。

ロット数を見ると、1回目は0.04ロットでしたが、8回目は10.20ロットとかなり増えていますね。

そして12月26日に全部決済してあります。
これで何とか一連の取引はトータルでプラスとなりましたが、これだけナンピン&マーチンをするのは怖いのではないでしょうか?

また、セールスレター中にはEAのロジックについては一切書かれていません。
超初心者向けとは言え、口座破綻が起きる可能性の高いナンピン&マーチンについて一切説明していないのもいかがなものかと思います。

ナンピンのロットが相場に合わせて変わるタイプ?

先ほどの取引を再度ご覧ください。
ナンピンのロットが以下のように推移しています。

1回目:0.04
2回目:0.06
3回目:0.12
4回目:0.22
5回目:0.45
6回目:0.88
7回目:1.74
8回目:10.20

8回目のロットが異様に上がっています。
他のケースではどうかな?と思って見てみると、他の場合は下のようになっていました。

1回目:0.04
2回目:0.06
3回目:0.12
4回目:0.22
5回目:0.45
6回目:0.88
7回目:1.74
8回目:3.43
9回目:6.76

8回目のロットが3.43と下がり、9回目でも6.76です。倍倍と増えているのが分かります。
先ほどとはロットの増え方が大きく違っています。

相場の状況によってナンピンのロットが違うシステムなのでしょうか?
もしかすると都合の悪い部分だけ削除した可能性もあります。

2年間の検証結果のみ

Desireのバックテスト期間は2年間です。

1分足を利用するため、十分過ぎるほどのサンプル数は得られているとは思いますが、ナンピン&マーチン型のため、この2年間だけ何とか生き残れた可能性も払拭できません。

個人的にはむしろ、2年間だけ何とか生き残れるようにフィッティングさせたようにも感じます。

2017年後半から現在にかけてドル円の動きは非常に限定的です。

上の月足を見てもらえば分かると思いますが、この期間で勝てるように設計されたロジックであれば、寿命は長くないことは明らかです。

ナンピン&マーチン型は利益が出しやすく売りやすい

セールスレター内で実際の利用者で多くの利益を出していることがアピールされています。

ナンピン&マーチン型のEAの大きな特徴は、「値幅の小さなレンジ相場では利益を出しやすい」という点が挙げられます。

ここ数年のドル円相場のように、105円~110円程度を上下するようなレンジ相場では利益を出しやすいのは事実です。しかし、突然何らかのショックで一時的に大きく相場が動いた際に、口座資金が全部吹っ飛ぶ可能性も否定出来ないのがナンピン&マーチン型の怖いところです。

販売者も、ナンピンとマーチンで救われている間は「勝ちまくっています!」と主張しますが、いざ大ドローダウンが発生した時には姿を消しているのがオチです。

というよりは、悪評が出てくる前に早いうちに売っておきたい・・・というのが販売者の意図するところではないでしょうか。

こんなものを20万円近くで買う?

私が見た感じでは、このEAはせいぜい1万円~2万円程度だと思います。

実際FX-ONでは似たようなEAが沢山売られています。
しかし、このEAの開発者はオタケン氏とタッグを組み、オタケン氏の販売網と販売力を利用し、情報弱者をターゲットに売り込んでいくことで、ぼったくり価格でも売上げを増やすことができたのでしょう。

恐らく利益は開発者とオタケン氏で折半する事になると推測します。
しかし、それでも普通なら見向きもされないであろう平凡なEAがインフォトップで1位を取れたわけですから、十分利益は出ているのではないでしょうか?

オタケン氏のマーケティング力が最大限に活かされた事は間違いありません。
「売れた」という意味では正解だったのでしょう。

しかし、私はこのEAは絶対に買うべきではないと断言します。
インフォトップでは定期的にこのようなFX未経験者を対象としたナンピン&マーチン型のEAが販売されて、売上げ一位になることがありますが、世の中にはそれだけダマされやすい人が多いと言うことなんでしょうね。

 

基礎から学べる商材

応用的な裁量商材

トレードの神髄をメルマガでこっそりお伝えします

現在3500人以上が購読中!

購読特典として将来の価格の値動きを予測するツールウォルフ波動の詳細な解説とウォルフ波動を認識する本当に使えるインジケーターをプレゼントします。このメルマガで、あなたが「勝ち組」に変わります。

Twitterのフォローお願いします。

おすすめの記事