- 実際に利益が出せるノウハウで再現性はあるのか?・・・・・5点/10点
- コストパフォーマンスは?・・・・・・・・・・・・・・・・2点/5点
- サポートはどうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点/5点
- 販売者の信頼性は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2点/5点
- 売り文句と現実のギャップは?・・・・・・・・・・・・・・1点/5点
合計:14点!!(やめとこう)
先日チャートマスターのエッセンシャルFXを購入しました。
販売元は何かと問題の多いチャートマスター。
しかし、セールスレターでは情報商材としては珍しく「検証」の重要性を説いており、信用できそうな雰囲気を醸し出していました。
しかし、残念ながら実際に中を見た感想としては「期待はずれ」の一言に尽きます。
他の方のレビューを見ているとすこぶる評価も高かったのですが・・・。
手法としては、ダウ理論、チャートパターン、フィボナッチなどを使う王道的なもの。
解説は浅く、文章の構成は支離滅裂。
個性的な手法ではないため、わざわざこんなに分かりにくい商材を買って勉強する必要はないと感じました。
では詳しいレビューをご覧ください。
Contents
チャートマスターのトモヒロ氏とは?
トモヒロ氏は、チャートマスターの根崎優樹氏が代表を務めるPAトレーダージャパンの講師の一人です。
左から代表の根崎優樹氏、2021年現在ではFX系YouTuberとして有名になった笹田氏、そして中野智博氏です。
そんなトモヒロ氏は、以下のように紹介してありました。
根崎の教え子の中でも特に成長が著しい有望株。根崎を先生に迎え、2か月後には月利55%を超え、今もなお安定したトレード実績を積み上げている。1日17時間労働の激務の環境から専業へ転身した最も注目すべきトレーダーの一人。
トモヒロ氏は、元はチャートマスターの生徒さんだったのでしょうか?
1日17時間労働の激務の生活の中でFXをやるってどういう事でしょうか?
睡眠時間を3時間にしても1日に4時間しかFXに時間をさけません。
その中でトレードをやって、検証をやって・・・と頑張った結果が月利55%なのでしょうか?どうも話を盛りすぎている気がしてなりません。
さて、トモヒロ氏が講師を勤める合同会社PAトレーダージャパンですが、設立が2014年12月2日。チャートマスターの方の行政処分が終了する直前に設立されたようです。
チャートマスターの評価が著しく下がったことを考えて一部避難したのでしょうか・・・。
今回のエッセンシャルFXの販売元がチャートマスターであることを考えると、PAトレーダージャパンも実質同じ会社と考えて良いでしょう。
色々と勘ぐらされます。
安定して勝ってるのになぜ古いデータを出す?
商材のエッセンシャルFXの方ですが、作者のトモヒロさんのトレード履歴がセールスページに掲載されています。
どれも2014年の取引データばかりで古いですよね。
しかも具体的なトレード結果は掲載されていません。
FX口座にお金を入れて、ちょっとトレードしてそれをキャプチャーしただけでも簡単に作れそうな画像です。正直なところこの画像に信憑性はありません。
エッセンシャルFXの中身について
エッセンシャルFXの中身は以下の通りです。
メインPDFファイル:91ページ
動画ファイル15個:合計約110分
最近の裁量トレードを解説する商材としてはボリュームが控え目です。
セールスレターは特典が多くてボリュームたっぷりのように書かれていますが、蓋を開けてみればそうでもありません。
ボリュームが多ければ多いほど優れているとも思いませんが、チャート解説やケーススタディが多くなればなるほど必然的に量は増えます。
セールスレターにあるように、本当に4つのルールを守るだけで勝率84%月利55%を達成できるのであれば問題ありませんが・・・。
支離滅裂なPDF
FXの情報商材の価値は、そこに書かれている手法で勝てるかどうかが重要です。
そのため、あまりこういったことは書きたくないのですが、PDF読んでいて、どうしても気にになる点がありました。それが話の構成の悪さと文章力の無さです。
冒頭で「フラッグ」、「ウェッジ」というチャート用語が当然のように解説もなく出てきたかと思うと、その後にFXの基礎講座として「FXとは・・・」から始まる初心者向けの話がいきなり始まります。
「え?なにこれ?話が飛びすぎてない?順番がメチャクチャじゃない?」
私も数多くの情報商材を見てきましたが、さすがにこれには面喰いました。
情報が飛び飛び過ぎて、色々と振り回されます。
- 誰に向けて書いているのだろうか?
- 相手に分からせるつもりはあるのだろうか?
- それとも単に纏めるのが下手なのだろうか?
- なぜチャートマスターは校正をしなかったのか
そう思いながら読み進めざるを得ませんでした。
また文章の方もはっきり言って「幼さ」を感じずにはいられません。
誤字脱字も目立ちます。
正直なところ、読んでいて不安になりました。
動画の方も前もって言うことをメモしていないのか分かりませんが、端々の「えぇと」、「あのぅ」、「うーんと」という言葉が非常に気になります。これで講師をやっているなんて、実力不足と言われても仕方のないレベルです。
全体を通して、商材の完成度の低さが目立ちます。
商材全体のつくりをしっかりとしないと、手法自体も信頼性も落ちてしまうと考えていないのでしょうか?
手法は非常にオーソドックスだが・・・
エッセンシャルFXの手法は4時間足メインの順張りで、非常にオーソドックスなスイングトレードです。
トレードで使うものはダウ理論、チャートパターン、トレンド・チャネルライン、フィボナッチ、MACD、通貨の相関等を利用して仕掛けていきます。
この時点でセールスレターにある4つのルールというものが崩壊しています。(笑)
とは言え王道の順張りですから、変な手法ではありません。
逆に言えば、どこにでもあるありふれた手法です。
これといった目立った特徴もありません。
こういった王道手法の解説書は、いかにして「裁量部分を上手く解説するか」という点に情報商材の価値が出てきます。
VMA、マエストロFX、アドバンスド・ホーミング、グランドセオリー、ぷーさんなどはこれらの点を見事にクリアしているのです。だからこそ高評価にしています。
しかしエッセンシャルFXを見ると、ガバガバの穴だらけ、曖昧さだらけの商材にしか私には見えませんでした。この商材からしか学べないことは本当に少ないとも言えるのです。
肝心の検証に対する解説も非常にあっさりしており、一般的なことを述べただけにすぎません。
手法の具体的な点を挙げながら
「ここのこういった部分を中心に検証しましょう」
とアドバイスしてくれるものがあるかと思っていました。残念です。
最後に一つだけ突っ込ませて
PDF後半で、このような文章が書かれています。
「本屋に行けば、FXで何千万、何億円と稼いだという本が
本当にいっぱいあります。僕もいろいろ買って読みましたが、
はっきり言って同じことしかかいてありません。
誰でも書けます。
他の商材や本を否定するのはセールスレターだけにしておきましょう。
この商材よりも勉強になるテクニック本はパンローリング社から山ほど出ています。
「誰でも書けます?」
こんな低クオリティで下手くそな文章でPDFを作っておいて、それは無いんじゃないでしょうか?
だったらもっと上手な構成と文章で商材を作ってください。
多分、CMAのフロントエンド商材
チャートマスターは、今まで根崎氏を会社の顔として商材を販売してきました。
今年から方針を変えて笹田氏やトモヒロ氏が商材を出しているのですが、一つの会社がほぼ同時に2つの商材を出すのは変ですよね?
普通ならば、競合を避けるために時期をずらして販売を開始したいはず。
そうしないのには理由が隠れていると思われます。
これは私の単なる推測ですが、赤本FXやエッセンシャルFXの裏にあるのは、高額塾であるチャートマスターアカデミーではないでしょうか?
チャートマスターにとっての商材販売は、世間の認知を高めるためのフロントエンドでしかなく、本当の狙いは塾生を集めるためのリスト収集でしょう。
だからこそこの商材も中途半端な内容に留めているのかもしれません。
後で「もっと分かりやすく解説するセミナーをやりますから」とプッシュできますから。
いずれにしても購入する価値はありません。