本記事では、ダウ理論とタートルブレイクを組み合わせた手法とインジケーターをご紹介します。
ブレイクアウトシステムながらも勝率が高く、使いやすい手法になります。
どんな手法?
この手法のコンセプトは「ダウ理論によるトレンド転換後のブレイクを狙っていく」というものになります。
ダウ理論のトレンド転換の認識に利用するのがロンドさんが作成された「ZigZag DowT」。
これはジグザグをベースとしながらも、ダウ理論によるトレンド方向をシグナルとして表示してくれる非常に優れたインジです。ジグザグなのでライン自体はリペイントしてしまいますが、シグナル自体はリペイントしません。
そして実際のエントリーに使用するのが、あるシグナルインジです。
このインジ単体でも良い感じのブレイクシグナルを出してくれます。
しかし、この二つを組み合わせる事で更に効率の高いルールが出来上がりました。
チャートは以下のようになります。
手法の詳細について
推奨時間軸:4時間足(できれば大きい時間軸が良い)
トレンド転換後の勢いがあるうちにブレイクを狙っていく手法ですので、トレンドが出やすい通貨ペアが望ましいです。
また、時間軸は大きい方がダマシが少ないです。最低でも15分足以上の利用をお勧めします。
エントリーについては無裁量で決まります。
損切りは基本的には無裁量ですが、ルールがあります。
利食いは損切り幅の2倍になるポイントに置きます。(リスクリワード2.0)
エントリー後はOCO注文を入れてほったらかしも可能です。
手法のパフォーマンスは?
ユーロ円とポンド円の4時間足で検証した結果を表にしてまとめました。
期間は2011年1月~2018年5月31日まで(約6年半です)
獲得pips | トレード回数 | 勝率 | PF | |
---|---|---|---|---|
ユーロ円 | 4392.4pips | 51回 | 54.9% | 3.50 |
ポンド円 | 4738.8pips | 51回 | 52.9% | 2.80 |
ユーロ円もポンド円もかなり良好な数字です。
特筆すべき点としてはトレード回数が非常に少ない事が挙げられます。
6年半の検証でユーロ円もポンド円もトレード回数が50回程度、1年あたり8回未満のエントリーチャンスです。
これは私ができる限りダマシを減らすためにフィルタリングを厳しくした結果ですが、そのおかげでリスクリワード2.0のルールで勝率50%オーバー、PFも良好な数字となっています。
積極的に攻める手法ではないものの、効率の良いトレードが出来るルールだと思います。
4時間足メインで使う場合は資産運用の一つとしても効果的でしょう。
手法について詳しく知りたい方は・・・・
元々この手法は自分用に考えついた手法なのですが、前回の記事でも書きましたように私の運営する会員制のサイトであるForex Standard Clubで公開したいと思います。
FSCにつきましては以下をご覧ください。
手法については、上記の検証を行ったルールに加えて、私が検証中に気づいた「勝ちやすいポイント」と「負けやすいポイント」についてもチャートを使って解説しています。
この手法をデイトレで使いたい方や裁量を入れたい方にはきっと役立つと思います。
ついでに凄いEAを見つけたので・・・
今回の手法について色々と調べるために海外のフォーラムを見ていたら、たまたま凄いEAを見つけました。ASCTrend系のEAで、複数の通貨ペアや時間軸でプロフィットファクター1.0以上を示し、特にドル円では良好な結果となりました。
■ドル円1時間足(2013年4月~2018年6月)
■ドル円15分足(2015年11月~2018年6月)
残念なことにエントリーチャンスが極端に少ないのです。
しかし、このEAが発表されてたのが2015年で、それ以降の期間で複数の通貨ペアや時間軸で明らかな優位性を見せている点を考えると、やはり優秀なEAだと思います。
せっかく見つけた優秀なEAですので、こちらもFSCとFSCエントリー版でご紹介したいと思います。