本記事では「通貨間の相関」や「通貨の強弱」といったFX市場全体の流れや関係性が一目で俯瞰できるMT4用のインジケーターを一気にまとめてご紹介します。
- FX市場全体がどんな感じになっているのか?
- どの通貨が強くてどの通貨が弱いのか?
- どの通貨ペアが良く動いているのか?
- どの通貨ペアでトレードするのが一番勝ちやすいのか?
などを知るには、それなりのチャート分析力が必要です。これらはとても重要ですが、初心者の方にとってはなかなかハードルが高いのは間違いありません。
しかし、インジケーターを使えば、非常に高い客観性と再現性のもとで、一目見るだけで簡単にそれが分かるメリットがあります。
チャート分析を全部自分でやる必要はありません。
インジに頼れるものがあれば頼った方が楽ですし、時間効率も上がり、負担も減らせます。
どれも無料ですので、気に入ったものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
トレードがより楽になると思います。
Contents
相場全体の動きを監視できるMT4インジケーター
相場の方向や大まかな値幅などを示すインジケーターです。
PairsPercentChange
通貨ごとにそれぞれのペアが当日の値幅が前日比で何パーセント動いているかの変動率を一覧で示します。
例えばポンドであれば、クロスポンドの通貨を1くくりにして上昇している通貨ペア、下落している通貨ペアが一目でわかるので、どの通貨に対して強いか、弱いかも分かります。
これを使えば、現在上げている通貨ペアや下げている通貨ペアが一目でわかりますし、「どれくらい動いているのか?」も把握できます。
トレードをする前に見て、平均的な変動率と照らし合わせて、既に動きすぎているかどうかを確認する際に使えます。
Dashboard_Multi Bar Pips
マルチタイム&マルチ通貨ペアで現在の値幅が分かるインジです。
表に示される数字は各時間足の現在の足の値幅(高値-安値)を示します。
パネルが緑色だと上昇中、ピンク色だと下降中を示しますので、市場全体のボラティリティだけでなく方向も見ることができます。
前日の高値や安値をブレイクしているかどうかを一覧で示します。
各通貨ペアの前日の高値(一番左)と安値(一番右)を一覧で示し、高値か安値のどちらかをブレイクしたら、表の真ん中のマス(現在のレート)の色が変わります。
前日の高値安値のブレイクを狙う際や、上げているのか下げているのかを監視する際に使えます。
MTF_MCP_Price_MA_Difference
マルチタイム&マルチ通貨ペアで特定の移動平均線との距離や位置関係を示します。
MAよりも現在のレートが上なら値がプラスとなり、緑色の文字で表示されます。逆にMAよりも現在のレートが下なら値がマイナスとなり、赤色の文字で表示されます。
MAをエントリーフィルターとして使う場合なら、パッと見ただけでロング狙いかショート狙いかが分かって便利です。
他にも乖離幅を見て逆張りのシナリオを考えたりする際にも便利でしょう。
12 Major Pairs MA-Angle XX
移動平均線の角度から、勢いのある通貨ペアをマルチタイムでランキング形式で示します。
値がプラスなら数字が大きいほどMAの角度が上向きで上昇の勢いが強く、値がマイナスで数字が大きいほどMAの角度が下向きで下落の勢いが強いことを意味します。
絶対値の値が0に近いほどMAの値は横ばいになるので、相場のトレンド方向と勢いを見る際に役立ちます。
シンプルな移動平均線を利用しているだけに、ロジックが明快で使いやすいです。
通貨ペア間の相関関係を表示するインジケーター
通貨ペアごとの相関関係を分かりやすく表示するインジケーターです。
ninety47_CorrelationTable_v1.2.5
表示させている通貨ペアと他の通貨ペアの相関をマルチタイムで示します。
値動きが近いほど値は1.0に近づき、真逆の動きをしていると-1.0に近づきます。全く関係のない無相関であれば、0に近づきます。
似た値動きをしている通貨ペアが一目でわかりますので、トレードする際のリスク分散やポートフォリオを組む際の参考として使えます。
multi_pairs_correlation_piramida_v2.01_eng
通貨ペアごとの相関を一覧で示します。
ninety47_CorrelationTable_v1.2.5 のようにマルチタイムで相関を表示してくれませんが、どの通貨ペアとどの通貨ペアに相関があるのかを見る際にはこちらの方が使いやすいと思います。
意外な通貨ペア同士で相関があったりしてなかなか勉強になります。
通貨の強弱を示すインジケーター
通貨ペアや通貨ごとの強弱を示すインジです。
完全無裁量でどの通貨が強くて、どの通貨が弱いのかがこれだけで分かります。
トレード前に相場の状況を知る際に便利です。
BT CS Indicator
各通貨ペアのデータからトレンドの強弱を求めて、強い通貨から順番に並べて表示します。
また、相関のある通貨ペアやロングやショートを狙っていくべき通貨ペアまで表示されますので、トレード前の相場環境認識の一つとして利用できます。
具体的に強さが数値化されているので使いやすいと思います。
currency-meter-indicator
同じく通貨ペアの強弱と通貨の強弱を表示します。
通貨ペアや通貨の強弱を数値化して、強い順からランキング形式で表示します。
これを見ればロングを狙うべき通貨ペアやショートを狙うべき通貨ペアが一目でわかってしまいます。
FFx-Universal-Strength-Meter-Indicator
チャート右下に通貨の強弱をメーターで示します。
パッと見ただけではあまり個性を感じられませんが、このインジは通貨の強弱を求める際に使用するインジケーター自由に選択することが出来ます。
通貨ペアや通貨の強弱を示すインジはどのような指標を用いて強弱を判断しているのかが不明なものも多いのですが、このインジを使えば好みの指標やパラメーターを選択して通貨の強弱を求められます。
計算方法にこだわりを持っている方にお勧めします。
MADdash
チャートを最大化にしないと全体が見えないくらい多くの情報を表示します。
MADdashは、「Moving Average Distance DashBoard」の略称で、その名前の通り価格とMAの距離をベースにして通貨や通貨ペアの強弱をマルチタイムで示します。
チャート左半分では、各通貨ペアでのMAと価格の距離をマルチタイムで数値化します。
右半分では、MAと価格の距離関係から各時間足の通貨の強弱(右上)や通貨ペアの強弱(右下)を示します。
海外サイトのForex Factory内で開発されたため、おそらく今回ご紹介しているインジの中ではMADdashが一番有名で利用者も多いです。
RSICurrencyStrength_v1.0
名前の通りRSIを利用して通貨の強弱を求めます。
一番右には、現状で強い通貨から順番に上から通貨を示すパネルが並びます。
このインジでは現在だけでなく過去の通貨の強弱も見られます。それまでの通貨の力関係も見ておきたい方にお勧めします。
00-fxStrength_v102
同じく通貨の強弱を示し、それまでの流れまでも表示してくれるインジです。
各通貨ペアのグラフが1.0より大きければ強い通貨、1.0よりも小さければ弱い通貨と判断します。
このインジではマルチタイム表示が可能なので、上位足の通貨強弱の流れも表示することが可能です。
CCFp_v1.0.2cvert
同じく通貨強弱とそれまでの流れを示すインジです。
このインジでは移動平均線を利用して通貨の強弱を求めています。
MAのパラメーターや種類の選択が可能ですので、カスタマイズ性も高いです。
MT4 Market Data 2.04
MT4の価格データをエクセルに送信して相場の状況を分析するツール(エクセルファイル)です。
これを利用することで、エクセル上でFX市場全体の分析が可能になります。
具体的には、各通貨ペアのレート、レンジ、高値安値、スプレッド等を一覧で表示します。
相場全体を見られるインジを環境認識に役立てよう!
以上、相場の状況を一目で俯瞰できるインジケーターまとめpart2でした。
「凄いインジケーターがあるもんだなぁ・・・」と思われたのではないでしょうか?
今回ご紹介したインジケーターは、どれも相場全体を監視したり把握したりする際に非常に役立ちます。気に入ったものを一つでも導入してみると、相場をより客観的に、そして楽に分析できるようになるのではないかと思います。
最後に、有料ではありますが、マルチタイム&マルチ通貨ペアで強弱を求め、自動でダウ理論に基づいてラインを引いてエントリーサインまで出してくれる超高機能商材をご紹介します。
それがマーケティングFXです。
「通貨の強弱は分かったけど、その情報どうやって上手く使えばいいか分からない・・・」「通貨強弱の情報を最大限に活用したい」という方にお勧めします。価格は安いですが、非常に多くの機能が備わっています。
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