- 実際に利益が出せるノウハウで再現性はあるのか?・・・・・5点/10点
- コストパフォーマンスは?・・・・・・・・・・・・・・・・3点/5点
- サポートはどうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3点/5点
- 販売者の信頼性は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3点/5点
- 売り文句と現実のギャップは?・・・・・・・・・・・・・・2点/5点
合計:16点!!(まあまあ)
ツールなのかシステムなのか判定に少し困る商材をご紹介します。
その名もオートスイッチFX。少し前の2014年販売が開始されました。
これはMT4を利用するシステムチックなスキャルピングを可能とさせるツールです。
販売元はトレードサイクロン。
投資に関するツールおよびシステムを制作・販売する会社で、以前はショットガントレーダーと言う商材を当ブログでもご紹介しました。
販売は終了しました。
Contents
オートスイッチFXの概要
使用時間足 | 5分足 | ||
---|---|---|---|
推奨通貨ペア | ドル円、ユーロドル | ||
内容 | トレンドかレンジを判別して、その動きにあったシグナルでトレードするシステムツール | ||
販売元 | トレードサイクロン株式会社 | ||
価格 | 34,800円 |
オートスイッチFXの長所
- トレンド用とレンジ用のシグナルツールが手に入る
- トレンド相場とレンジ相場が分かりやすく表示される
オートスイッチFXの短所
- シグナルに優位性が無い
- トレンドとレンジの判断はインジケーター一つのみでしか決められない
- 結局は使用者のパラメータ設定次第
凄そうに見えるシグナルツール
オートスイッチFXの販売サイトを見ると、このような記述が目に入ります。
オートスイッチFXでは、相場をリアルタイムでレンジかトレンドかを判断し、 レンジ相場ならレンジ逆張り、トレンド相場ならトレンドフォローのシグナルを 自動的に表示してくれるとのこと。
こう見るととてつもなく凄いツールに見えますが、生ものである相場を完璧にトレンドかレンジかを分類することは不可能と言っていいでしょう。
トレンドなのかレンジなのかは後になってからしか分かりませんし、見る時間軸によっても現在はトレンドかレンジなのかの判別は変わります。
最初から否定的な目線で書いてしまいましたが、実際にどれくらいのフィルターの精度を持つのでしょうか?またシグナルの精度も気になります。
オートスイッチFXの中身は?
オートスイッチFXを購入すると、購入者サイトにアクセスできるようになります。
このサイトで必要なインジケーターやテンプレート、そして解説PDFや動画をダウンロードします。
以上に加えて盛りだくさんの特典もありますが、これらはオマケと考えてよいでしょう。
オートスイッチFXってどんなツール?
オートスイッチFXを説明書通りにMT4にセットしてチャートを表示させると、下の様な画面になります。(クリックして拡大)
チャートは左右両方ともドル円の5分足で、左側のチャートがレンジ相場用、右側のチャートがトレンド相場用のチャートになっています。
レンジ相場用とトレンド相場用のシグナルに違いがあるのが分かるでしょうか?
上のチャートでは左側のレンジ相場用のチャートの背景が黒くなっていて非常に見えにくくなっています。
この理由は、オートスイッチFXが現状はトレンド相場だと判断して、レンジ相場用のチャートを見えにくくして、逆にトレンド相場用のチャートの方を見えやすく表示しているからです。
そしてトレンド相場の時はトレンド相場用のシグナルに従って仕掛ける、逆にレンジ相場の時はレンジ相場用のシグナルに従って仕掛けると言う風にトレードしていくのです。
相場がトレンドがレンジなのかがビジュアル的に分かりやすく、どっちのシグナルに従って仕掛ければいいのかも一目でわかるのは良いですね。
しばらくして相場がレンジに切り替わったと判断すると、下のチャートのようにレンジ相場用のチャートの方が見やすい背景に切り替わります。
今度はレンジ逆張りモードでトレードしていく事になります。
インディケーターが自動でレンジ相場かトレンド相場かを判断して自動的にチャートの背景をスイッチングしてくれる。これがオートスイッチFXの名前の所以でしょう。
トレンドとレンジはどうやって判断しているの?
同じチャートを2枚同時に表示させ、現状がトレンド相場かレンジ相場かを判断して、見えやすく表示してくれるのがオートスイッチの一番の特徴です。
では、どういう理屈でトレンドとレンジを判別しているのかと言いますと、チャート下にある5つのバーの様なインディケーターを利用してスイッチングしています。
特殊なインディケーターですので一見しただけでは何を意味しているのかさっぱりわかりませんが、実は一つ一つが違うインディケーターを参考にしてトレンドかレンジかを判別しているのです。
具体的には以下のインディケーターよりトレンドかレンジかを判別しています。
一番上のバーから順番に、
2番:移動平均線のクロス
3番:MACD
4番:ADX5分足
5番:ADX15分足
を参考にしています。
緑色のバーならばトレンド相場、黄色ならばレンジ相場です。
ではこれらの5つの情報から総合的にトレンドかレンジかを判別しているかと言うとそういうわけではなく、5つのうち1つだけを任意で選ぶだけに過ぎません。
相場に合わせてフィルターを選べる・・・と言うと聞こえはいいですが、逆に5つも設定があれば迷ってしまいそうですね。
更に、これら5種類のバーインディケーター自体にも細かくパラメーターの設定をすることが可能なのです。
これも解釈次第ですが、私としては
「オートスイッチを使って好き勝手いじってやってくれ」
と言っているように感じられて、どうも釈然としません。
セールスレターでは「的確にトレンドとレンジを見分けられる」、「勝てる」ことを重点的に書いているのにも関わらず、フィルターの設定次第ですべてが変わるわけですから。
手法として売り出すなら「設定をいじらないでください」と言ってくれた方が使う側は楽なのですが・・・。やはりツールとして考えるべきなのかもしれません。
肝心のオートスイッチFXのシグナルの優位性は?
オートスイッチFXでは、トレンド相場用、レンジ相場用チャートで、それぞれ違ったタイミングでシグナルが出ます。
シグナルの数はどちらとも多く、5分足ならばセールスレターに書かれているように1日で40回くらいはシグナルが出そうです。
私が見た感じでは、しっかりとフィルタリングが出来ていればトータルでは勝てるようにも見えるのですが、そのフィルタリングの設定には裁量が必要です。
そういった意味で考えると、シグナル系なのに再現性が低いという、ある意味矛盾した結果を招きかねません。
使いどころが難しいと私は感じます。
ツールとしてとらえるか、それとも手法としてとらえるかで評価が変わる商材
結論として言えば、オートスイッチFXはツールとしてとらえるか、手法としてとらえるかで評価が大きく変わるかと思います。
これをツールと割り切って、任意のパラメーターセッティングを施して適切なフィルタリングがしたいと思える方には使える商材になるでしょう。
しかし一方でこれを手法としてとらえて、全部シグナルに頼って勝ちたいと考えるえる方にとっては「使えない」という気持ちになることでしょう。
少なくとも初心者の方にはお勧めできない商材かなとは思います。
販売は終了しました。