今回はパラボリックSARを表示するタイプのインジケーターをまとめてご紹介します。
パラボリックSARは非常に有名なインジケーターで、現在はどんなチャートソフトにも搭載されています。
当然MT4にも最初から入っていますが、本記事でご紹介するカスタムインジケーターを利用することで、より便利に、より深くパラボリックが利用できるようになるでしょう。
Contents
- 1 パラボリックSAR(Stop and Reverse)とは
- 2 パラボリックSARを表示するMT4インジケーター
- 2.1 Parabolic Sar alerts mtf button
- 2.2 Brooky PSAR_Levels_MTF_TT (btn)
- 2.3 nik-psar-indicator
- 2.4 Parabolic SAR of KAMA 1.6 button
- 2.5 aParabolic SAR 2 histo_mtf+alerts+arrows ? nmc
- 2.6 SAR_Oscillator_MTF_Heatmap
- 2.7 Parabolic obv v1 mtf
- 2.8 ZigZagOnParabolic_mtf nmc
- 2.9 parabolic-zz-indicator
- 2.10 parabolic sar averages + zigzag
- 2.11 2x MA ( +psar + mtf + BT)
- 2.12 Rsi(ma + sar)
- 3 まとめ
パラボリックSAR(Stop and Reverse)とは
パラボリックSARは、テクニカル指標では超有名なJ.ウェイルズ・ワイルダー氏によって考案された指標です。
1978年に同氏の出版した「New Concepts in Technical Trading Systems」内で初めて公開されました。この本には、ワイルダー氏が考案したインジケーターであるRSI、ATR、ADXなども一緒に紹介されています。
パラボリックSARはトレンドを示す指標の一つで、上昇トレンドになるとローソク足の下にドットが表示され、ドットをローソク足が割るとトレンド転換となります。
シンプルな見た目で感覚的にも使いやすいパラボリックSARですが、実は当時としては先進的な考えによって生み出されています。
というのも、パラボリックSARの計算方法は、「トレンドが加速するとパラメーターが変わる」ように設計されているのです。
具体的には、上昇トレンド中であれば足が高値を更新する度にパラボリックのドットが、より敏感にローソク足に追従するようにパラメーターが変化します。
これは、相場の状況に応じて期間を変えるVidya(Variable index dynamic average)と似たコンセプトですが、vidyaは1992年に考案されたのに対し、パラボリックSARが1978年ということで、当時としては画期的なアイディアだったことが伺い知れます。
パラボリックSARを表示するMT4インジケーター
それではパラボリックSARを表示するMT4インジケーターをご紹介していきます。
MT4にデフォルトで入っているパラボリックSARの完全上位互換版です。
このインジでは上位足を表示するマルチタイム機能、スムーズド化、トレンド転換での通知、ボンタンクリックで表示のオンオフなど、様々な機能が追加されています。
これ一つあるだけでパラボリックの使い勝手が大きく向上しますので、パラボリックを使ってトレードされている方は、ぜひ利用されることをお勧めします。
Brooky PSAR_Levels_MTF_TT (btn)
こちらも通常のパラボリックの上位互換です。
このインジでは、パラボリックのトレンドの頂点や底に価格ラベルを表示し、更にはトレンド転換となったレートに水平線を引く機能が追加されています。
マルチタイム機能やボタンオンオフ、各種通知など基本的な機能も充実しています。
nik-psar-indicator
チャートの時間軸+3つ上までのパラボリックも一緒に表示します。
全部で4つの時間軸のパラボリックを表示することになるため、チャートはドットだらけにはなりますが、上位足のトレンド方向も一緒に分かるので、トレンドフォローしやすくなります。
全体としてドットが揃って見やすい状態の時ほど勝ちやすく、逆にチャートの上下にドットが入り乱れていたら負けやすいです。
下のチャートのように、上位足のパラボリック同士がバンドのように現在のレートを包み込むような状況だとレンジですので注意してください。
トレンド転換でサインが出ますので、上位足が揃っている時にサインが出たらエントリーすることで、大きな流れの中での押し目買いが可能になります。
上位足のパラボリックを参考にしている方に特にお勧めします。
パラボリックSARとパラボリックSARの値を利用したKAMA(カウフマンの適応移動平均線)を表示するインジです。
KAMAはパラボリックと同じく、相場の状況に応じてパラメーターを調整する機能が付いていますので、これもまた面白い動きをします。
aParabolic SAR 2 histo_mtf+alerts+arrows ? nmc
パラボリックのトレンド方向をサブチャート部分のバーの色で示し、トレンドが変わったタイミングでサインを出します。
マルチタイムに対応していますので上位足のトレンド方向も表示できますし、サイン点灯時にはアラートやメール送信等の通知も可能です。
パラボリックのトレンド方向だけが知りたくて、パラボリックのドットは不要だと感じる方にお勧めです。
SAR_Oscillator_MTF_Heatmap
マルチタイムでパラボリックのトレンド方向を示すインジです。
表示しているチャートの時間軸とそれよりも大きな時間軸のトレンド方向を一気に表示します。
相場環境分析に利用したり、トレンドの押し目買いや戻り売りを狙う際に役立つでしょう。
Parabolic obv v1 mtf
On balance VolumeにパラボリックSARを追加したインジです。
OBVは出来高を利用して相場の方向を示すオシレーターですが、これにパラボリックを追加することで、よりトレンド方向が分かりやすくなります。
OBVを利用している方にとっては興味深いインジになることでしょう。
マルチタイムにも対応しているので、上位足の表示も可能です。
ZigZagOnParabolic_mtf nmc
パラボリックを利用してジグザグのような波も一緒に表示するインジです。
各トレンドの最安値と最高値をラインで結んでいくことで相場の波となります。
ジグザグとは異なるロジックでの波になりますが、これはこれで理にかなった波になっており、ダウ理論を用いてトレンド判断する際にも相性が良いです。
マルチタイムにも対応していますので、上位足の波を見る際にも便利です。
parabolic-zz-indicator
パラボリックの示すトレンドの最高値と最安値をラインで結び相場の波を示し、直近の波についてはフィボナッチリトレイスメントを表示します。
これを利用することで、パラボリックのトレンドの押し目や戻りの深さが一目でわかります。
マルチタイムに対応しておらず、フィボナッチリトレイスメントの色も変えられないのがデメリットです。
parabolic sar averages + zigzag
スムーズド化したパラボリックとそれを利用した波を表示します。
パラボリックのトレンドが転換したポイントを起点にして波が描画されていきますが、必ずしもパラボリックのトレンド転換時に波が切り替わるわけではありません。
以前のパラボリックのトレンドの転換点を見ながら波が切り替わりますので、波のラインは大きな流れを示すことになります。
似たようなコンセプトである上二つのインジとは少し異なりますが、市場の大きなスイングを見る際に使えます。
2x MA ( +psar + mtf + BT)
2本の移動平均線とパラボリックを表示し両者が同じトレンド方向になったらサインを出すインジです。
パラボリックは基本的に早くトレンド転換するため、場合によっては大きな流れに対して逆張りになることもあります。
しかしこのインジを使うことで大きな流れを知った上で、その方向にエントリーできるメリットがあります。
マルチタイムにも対応していますので、幅広い用途に利用できます。
Rsi(ma + sar)
RSIにパラボリックを付けてしまったインジです。
RSIにパラボリックが付くことで流れの転換点がより視覚的に分かりやすくなります。
買われすぎや売られすぎに到達後、しっかりとパラボリックの方でも転換が見られたらエントリーすることで、より根拠あるトレードが出来るかと思います。
まとめ
パラボリックSARはトレンドフォローのエントリーをする上で非常に役立つ指標です。
特に相場に勢いが出ている時に短期的なエントリーを狙う際に重宝します。
本記事でご紹介したインジケーターは全て無料です。
気になるものがあればぜひ利用してみてください。