今回は、マルチタイム、マルチ通貨ペアで相場の状況が分かるインジケーターをご紹介します。
一般的にインジケーターと言えば、移動平均線やオシレーターのようにチャート上にラインなどが表示されるものをイメージすることが多いと思います。
しかし、MT4のカスタムインジケーターの中には、時間足ごとや通貨ペアごとのトレンド方向や勢いを一覧で表示してくれるものもあります。
これらは「ダッシュボード」、「ヒートマップ」と呼ばれ、相場の状況が一目で分かります。相場環境を判断したり、トレードしやすい通貨ペアを客観的に選ぶ際に役立ちます。
導入すれば、それまでの半分以下の時間で相場の状況が分かるようになることもあります。トレードの負担が減らせることは間違いありません。
全部無料ですので、気になるインジがあれば是非試してみてください。
Contents
- 1 マルチタイム表示型のインジケーター
- 2 マルチタイム&マルチ通貨ペア表示型のインジケーター
- 2.1 MTF MA Multi Pair Dashboard
- 2.2 MTF Multi Signal Multi Pair HA v2
- 2.3 Stochastic Dashboard
- 2.4 Stochastic Heatmap button 1.02
- 2.5 Macd heatmap 1.1
- 2.6 Rsi heatmap 1_1
- 2.7 CCI Heatmap button
- 2.8 WPR Heatmap button
- 2.9 kumo_cloud_heatmap_mtf_window_2_2
- 2.10 _HPCS_Adv5_MT4_Indi_V01_WE
- 2.11 MT4 Market Data 2.04
- 3 part2に続きます
マルチタイム表示型のインジケーター
マルチタイムで様々な情報を表示するインジケーターをまとめました。
各時間足の方向が分かるので、大まかな流れをイメージしやすくなります。
STOCH_Bars
ストキャスティクスの状況をマルチタイムで表示します。
ストキャスティクスの値が80以上、20~80、20以下に分けて、その範囲内で上昇中か下落中かをマルチタイムで示します。
場所も取らず、コンパクトにまとめられているため、ストキャスを使った相場状況の確認で役立ちます。
使っていくことで、ストキャスティクスをベースとした時間足間のつながりが自然と見えてくるようになります。
各時間足のRSIの値を示します。
RSIの値が上限値や下限値を超えると、値の下のドットが点灯します。
左上の「RSI」と書かれたボタンをクリックすると、表示のオンオフが可能ですので、必要な時だけ見ることができて、邪魔になりません。
Multi Trend Signal Indicator
ADX、RSI、モメンタム、CCI、OsMA、MACD、パラボリック、WPR、MAの方向をマルチタイムで示します。
一目で各指標の示す方向が分かりますし、全指標を総合したトレンド方向をも示してくれます。
各指標のパラメーター設定が可能なので、カスタマイズ性も高いです。場所を取りますが、多角的に相場を見られるメリットもあります。(情報が多すぎて迷うデメリットもあります。)
MTF DashBoard v3
平均足、ストキャス、4本のMAの向きについてマルチタイムで表示します。
こちらはトレンド系の指標の方向を示すため、どの時間足でトレンドが出ているかの判断がしやすくなります。ストキャスやMAについてはパラメーター変更が可能です。
トレンドフォロー派に特にお勧めします。
Speed Candles Indicator
現在のローソク足がどのような形になっているのかをマルチタイムで示します。
足が陽線なら緑色になり、大きく上げるほどメーターが上昇し、逆に足が陰線なら赤色になり、大きく下げるほどメーターが赤色になります。
現在の相場の勢いがマルチタイムでわかりますので、ブレイクを狙う際に参考になります。
ichi360 Monitor V4
一目均衡表の状態について様々な条件から相場の方向を示します。
意味としては以下の通りです。
- PA:価格が雲よりも上か下か
- P/K:価格が基準線よりも上か下か
- T/K:転換線と基準線のクロス方向
- CS:遅行スパンが当時のレートより上か下か
- C/K:遅行スパンが基準線より上か下か
- C/C:遅行スパンが雲より上か下か
これだけで一目均衡表を使った相場環境がパッとできてしまう便利なインジです。
一目愛好家にお勧めします。
Standard_Deviation_Dashboard
マルチタイムフレームでボリバンの開き具合を示すインジです。
上矢印であればバンド幅が広がってる、下矢印であればバンド幅が狭くなっていることを意味しますので、複数の時間足を見ることでボラティリティの拡大・縮小が一目でわかります。
現在の相場のボラティリティの状況を確認する際に便利です。
マルチタイム&マルチ通貨ペア表示型のインジケーター
マルチタイム&マルチ通貨ペアで相場の状況を表示するインジケーターについてまとめました。
どれも場所を取りますが、その分だけ多くの情報を提供してくれます。
MTF MA Multi Pair Dashboard
2本のMAがゴールデンクロス中かデッドクロス中かをマルチタイム・マルチ通貨ペアで表示します。
パネルが緑色名がGC中、赤色ならDC中となります。
表示する時間足や通貨ペアは選択可能で、2本のMAのパラメーターや種類も変更できます。
MTF Multi Signal Multi Pair HA v2
マルチタイム・マルチ通貨ペアで現在の平均足が陽線か陰線かを示します。
通貨ペアや時間足の選択も可能です。
大まかに現在のトレンド方向が一目でわかりますので、どの通貨ペアでトレードするかどうかを決めたり、勢いを見る際に便利です。
Stochastic Dashboard
現在のストキャスティクスの値を一覧で表示します。
あらかじめ決めておいた上限値を超えると数字の色が赤色、下限値を割ると緑色で表示されます。
かなり場所を取るので、見やすくするためにローソク足を消す必要はありますが、ストキャスを使っている方にとっては相場全体が俯瞰できるインジになると思います。
ストキャスティクスの状況から、各通貨ペア・各時間足の方向と勢いをヒートマップで示します。
ストキャスのパラメーターや表示する通貨ペア・時間足の選択が可能です。
相場の大まかな流れや勢いを見る際に便利です。
Macd heatmap 1.1
Stochastic HeatmapのMACD版です。
MACDの状況から通貨ペア・時間足毎の勢いを5色で示します。パラメーター変更や通貨ペア・時間足の選択が可能です。
MACDを使っている方に特にお勧めします。
Rsi heatmap 1_1
RSI版のヒートマップです。
RSIの値がどのレンジにあるかによってパネルの色が変わります。パラメーター変更や通貨ペア・時間足の選択が可能です。
RSIが上限や下限にある通貨ペア&時間足がパッと見ただけで分かります。
CCI版のヒートマップです。
CCIの値が大きくなるほどパネルが濃い緑になり、逆に値が小さくなるほど濃い橙色で表示されます。パラメーター変更や通貨ペア・時間足の選択が可能です。
チャート左上の「CCI」のボタンをクリックすると、表示のオンオフが可能です。
WRP(Williams Percent Range)のヒートマップ版です。
CCI Heatmapと同じく、WPRの値が大きくなるほどパネルが濃い緑色になり、逆に値が小さくなるほど濃い橙色で表示されます。パラメーター変更や通貨ペア・時間足の選択が可能です。
チャート左上の「WPR」のボタンをクリックすると、表示のオンオフが可能です。
kumo_cloud_heatmap_mtf_window_2_2
現在の価格と一目均衡表の雲の位置関係を示します。
各通貨ペア&時間足において、価格が雲よりも上にあればパネルが緑色、価格が雲よりも下にあればパネルは赤色、価格が雲の中にあればパネルは灰色で表示されます。
価格と雲の位置関係が一目でわかりますので、「雲より価格が上なら上昇トレンド、雲より価格が下なら下降トレンド」といった感じでトレンド判断をしている方には最高に役立つはずです。
_HPCS_Adv5_MT4_Indi_V01_WE
マルチタイムでRSIとストキャスの値を表で示すインジです。
このインジをチャートにセットすると、ローソク足が非表示になり、代わりに各時間足のRSIとストキャスの値を表で示すようになります。
白いボックスの値をクリックして数値を変更することで、パラメーターも変えられます。
RSIとストキャスを監視している方にお勧めします。
MT4 Market Data 2.04
MT4のデータをエクセルに転送して、エクセル上で様々な情報を表示させるインジです。
エクセルのタブをクリックすると、各通貨ペアの価格や勢いなどが一覧で表示されます。
MT4ではなくエクセル表示のため、MT4への負荷が少なく、しかもMT4のチャートを占有しないのが強みです。
part2に続きます
以上、相場の状況を一目で俯瞰できるインジケーターまとめpart1でした。
どれもチャート分析が簡略化できることに貢献するインジケーターばかりです。
特定のインジケーターの値や向きを見るためだけに複数の上位足チャートを表示させている・・・・といった方には、今回ご紹介したインジ1つを表示させるだけで全部まかなえるかもしれませんね。
興味があるものを使ってみてください。きっと役に立ちます。
次回のpart2では、通貨の強弱、相関などを示すインジケーターを中心にご紹介していきます。
こちらもの方も併せてご覧ください。