今月よりプロフェッショナル・トリガーFX(プロトリFX)の検証を始めたいと思います。
プロトリFXは、基本的には裁量が必要のないシグナルツールです。
エントリーもエグジットも明確です。
しかし、損切り幅も広めで、利益確定のシグナルがなかなか出ない事も多いために、ポジション保有時間がかなり長く日を跨ぐこともあります。
また、3種類ある決済シグナルについても、第1決済ポイントでホールドしても第2決済ポイントが出らず、そのまま反転して含み益を大きく減らして建値決済・・・という事もそれなりにあります。
そこで、私なりにルールを少々アレンジして検証ルールとしています。
詳しくは以下の検証ルールをご覧ください。
Contents
プロトリFXの検証方法について
検証ルールは以下の通りです。
■時間帯
日本時間で15:00~24:00まで
■検証通貨ペア
ドル円、ユーロ円、ポンド円
■検証ルール
裁量の入らないビギナーモードと追撃ブーストモードで検証します。
ビギナーモードはマニュアル通りに検証し、建値決済ルールやトレイリングストップ等も入れていきます。
追撃ブーストはビギナーモードの積み増し用として用いることも出来ますが、本検証では追撃ブーストのシグナルはビギナーモードとは関係のない独立したエントリーポイントとして検証していきます。
追撃ブーストは、ビギナーモードと同じく建値決済ルールを入れますが、3つのうちのどの決済シグナルが出ても決済します(利食いを伸ばさずにコツコツ取る)。
簡単に言えば、ビギナーモードでは利食いを伸ばす、追撃ブーストモードでは利食いは早めに行う、というルールにしています。
また、損切りやトレイリング条件に当たっていなくても、トレンドが切り替わればポジションは決済します。
8月1日~10日までの検証結果
8月スタート時は7月の流れで低ボラの流れとなりましたが、2週目よりユーロやポンドが大きく動きました。
結果的にはトレンドフォロー型の手法にとっては都合の良い相場になりましたが、プロトリFXはどのようなパフォーマンスを発揮したのでしょうか?
USD/JPN | EUR/JPN | GBP/JPN | Total | |
---|---|---|---|---|
獲得pips | -122.1pips | 127.9pips | 120.4pips | 126.2pips |
トレード回数 | 10 | 10 | 11 | 31 |
勝率(%) | 20.0% | 80.0% | 81.8% | 61.3% |
(建値決済となったエントリーは勝ちトレードとして勝率を計算しています。)
8月1日~10日までの動きで、レンジ的な動きが目立ったドル円がマイナス、よく動いたユーロ円やポンド円はプラスというトレンドフォローらしい結果となりました。
やはりロジック的にもトレンド相場が得意なのは明確ですが、レンジ相場で如何に損失を出さないか?というのが課題になってくる感じですね。
検証で感じた事
検証で感じた事についてまとめていきます。
ビギナーモードのエントリーチャンスが少なすぎる
ビギナーモードはプロトリ初心者用のロジックですが、私が見た感じではエントリー条件が揃うことは決して多くはありません。
8月1日~10日の15時~24時の検証時間の中で、各通貨ペアあたり1~2回程度のチャンスでした。そのため、追撃ブーストのシグナルは、ビギナーモードの積み増しだけでなく通常のエントリーとして利用した方が良いかと思います。
追撃ブーストはビギナーモードの積み増し用のシグナルですが、ビギナーモードのチャンスが少なすぎますので、積み増し出来るチャンスはかなり少ないでしょう。
トレンド相場が続くと勝率が高い
8月上旬のユーロ円とポンド円は下落が続きました。
この期間はショートしていれば利益が出せたと言えます。
しかし、タイトな損切りを入れる損小利大型のルールでは、下落相場でショートしても損切りが続いて負ける事があります。
その理由は、タイトなストップロスを入れるために、ちょっとした反転で損切りに合ってしまうからなのですが、プロトリFXはストップ幅を広めに取りますので、しっかりとトレンドに乗ることが出来るようです。
これまでのグローバル・ロイズ社のシグナルツールと比較すると少しクセが強い感じもしますが、今後も検証を続けてその優位性を確認したいと思います。
8月13日~17日までの検証結果
この週はトルコリラショック後ということで、8月にしてはボラは高めではありましたが、大きな動きはありませんでした。
その中でどんな結果となったのでしょうか?
USD/JPN | EUR/JPN | GBP/JPN | Total | |
---|---|---|---|---|
獲得pips | -11.1pips | 128.2pips | -38.2pips | 78.9pips |
トレード回数 | 6 | 6 | 4 | 16 |
勝率(%) | 66.7% | 83.3% | 50.0% | 68.8% |
(建値決済となったエントリーは勝ちトレードとして勝率を計算しています。)
ユーロ円のみがプラスでした。
しかし、ドル円やポンド円のマイナス以上に獲得pipsは多かったのでトータルではプラスです。
プロトリFXは、やはりレンジ相場が得意ではありませんね。
損切り幅が広いので、5分足レベルのでレンジ相場ならまだ大丈夫なのですが、1時間足や4時間足レベルのレンジにハマると結構厳しいです。
とは言っても現状ではプラスで推移していますので、優位性は認められるかと思います。
8月20日~24日までの検証結果
トルコリラショックによってユーロ円やポンド円は大きく下落しましたが、ようやく目立った反発を見せました。
その中でトレンドフォローが得意なモントレはどのような結果となったのでしょうか?
USD/JPN | EUR/JPN | GBP/JPN | Total | |
---|---|---|---|---|
獲得pips | 32.3pips | 449.3pips | 22.4pips | 504.4pips |
トレード回数 | 7 | 10 | 9 | 26 |
勝率(%) | 71.4% | 90.0% | 44.4% | 69.2% |
全通貨ペアでプラス。特にユーロ円が凄いことになっています。
ユーロ円が爆益となった理由は当然「上げ続けたから」です。
プロトリはかなり長くポジションを持つルールのため、日足レベルでのトレンドが出ると、かなりの利益を狙う事が出来ます。今回はそれが証明された形ですね。
また、検証ルールでは「追撃エントリー」の特徴を活かすために、既にポジションを持っていても、シグナルが出れば新規にポジションを取るルールにしています。これも獲得pipsが大幅に伸びた要因の一つです。
「一度食いついたら離さない」
そんなイメージのシグナルツールだと思います。
8月27日~31日までの検証結果
8月最終週は相場に大きな動きはなく、レンジ感の強い動きでした。
トレンド相場には強いプロトリですが、このような相場では度のようなったのでしょうか。
USD/JPN | EUR/JPN | GBP/JPN | Total | |
---|---|---|---|---|
獲得pips | 9.2pips | 85.8pips | 270.3pips | 365.3pips |
トレード回数 | 4 | 7 | 11 | 22 |
勝率(%) | 75.0% | 71.4% | 54.5% | 63.6% |
意外なことに好成績でした。
特にEU問題で大きな動きを見せたポンド円は270pipsもの利益です。
一方で最も動きの小さかったドル円はエントリーチャンスも少なく、結果も伴いませんでした。しかし、レンジ感の強い相場の中でもしっかりと結果を残せるのは優秀かと思います。
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