今回は、FXで利益を出すために必要不可欠な検証ツールについて分類してまとめます。
当サイトではこれまでに様々な検証ツールをご紹介していますが、ツールによって利用するプラットフォーム、特性や機能が異なります。
FXの初心者の方にとっては、色々な種類があるせいで混乱しがちだと思います。そこで本記事では利用するプラットフォームごとに分けて、出来る限り分かりやすくご紹介していきます。
動画の方では検証ツールを動かしながらご紹介しています。
Contents
FXの検証ツールとは?
FXの検証ツールとは、過去の値動きをリアルタイムのように再現して動かし、その中で仮想売買できるツールのことです。
検証ツールを使うことで、以下のように過去の相場でトレードの練習が何回でも気が済むまで行えます。
ここでトレード手法の優位性をチェックしたり、勝ちやすいポイント、負けやすいポイントを事前に知っておけば、リアルトレード時に落ち着いて取引ができます。
値動きの速度も変更できるので、1日の値動きも数分程度しかかかりません(使う時間足や速度による)
また、検証で負けたとしても、現実には一切の損失はありません。
ですから、とりあえず検証でトレード手法を試しておくことは、無駄な損失を出さずに経験を積めるという意味でも重要です。
トレード技術を磨くためにも検証ツールは必要不可欠な存在と言えるでしょう。
検証ツールの分類
FXの検証ツールは色々とありますが、プラットフォーム別に大きく以下のように分類できます。
まずはMT4を使うか使わないかで大きく2つに分けられます。
MT4を使う検証ツールは、更に「ストラテジーテスターを使うもの」と「ストラテジーテスターを使わないもの」の2つに分けられます。どちらとも検証用のEAを利用します。
検証ツールとしてはストラテジーテスターを使うものが一番種類が多く、無料のものから有料のものまで様々です。
MT4を使わない検証ツールは、MT4ではない他のプラットフォームを利用して検証します。
トレードの発注ツールとしてMT4を利用している方にとっては、使い勝手が違ったり、新たにPCへインストールする必要があるため、操作性についてやりにくさを感じるかもしれませんが、しっかりとした機能が備わっているものも多いです。
それではそれぞれについて詳しく解説していきます。
MT4のストラテジーテスターを使う検証ツール
MT4のバックテスト機能である「ストラテジーテスター」を利用して、過去のチャートを動かしながらトレードの練習ができるツールです。
(画像はManual_Backtest)
MT4は世界中で普及していて無料で利用できる上に、ストラテジーテスターで利用する検証用のEAについても無料のものもありますので、使うためのハードルが低く、一番利用者が多いと思われます。
機能としてもストラテジーテスターをベースとするため、検証後に詳細のレポートを作成出来たり、チャートの動く速度を調整出来たり、MT4用のインジが使えたり・・・と機能も十分備わっています。
しかし、複数の時間足チャートを同時に動かすのが難しかったり、機能的にチャートの巻き戻しが出来ないなどのデメリットもあります。
それでも完全無料、もしくは比較的安価で過去検証してトレード経験を積めるのは大きな魅力です。
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■無料で使える検証ツール(EA)
■有料でお勧めの検証ツール(EA)
MT4のストラテジーテスターを使わない検証ツール
最近人気が出ているのが、MT4は利用するものの、ストラテジーテスターを使わない検証ツールです。
(画像はTradeTrainer)
ストラテジーテスターを使う場合、どうしても「途中で中断できない」「チャートを巻き戻せない」という制限が出てきます。
しかし、ストラテジーテスターを使わない検証ツールはこれらをすべて解消しており、言ってみればストラテジーテスターを使う検証ツールの上位互換版とも言えます。
そのほかにも、その時の経済指標を発表出来たり、マルチタイム&他のチャートで動かせたりなど、MT4と後述するForex Testerとのいいとこどりをしたような特徴を持っています。
しかし、その分だけ価格は高めですが、満足度は高いです。
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■ストラテジーテスターを使わない検証ツール
Forex Tester
MT4を使わない検証ツールとして最初にご紹介するのがForex Testerです。
Forex Tester自体は10年以上前から存在する検証用のソフトで、数年おきにバージョンアップして使いやすさと機能を改善しています。
検証専用に特化したソフトと言うことで、本ページでご紹介する検証ツールの中でも一番の機能を持っています。
しかしその一方でMT4のインジケーターが使えない、ソフト本体に加えて価格データが有料、バージョンアップする度にお金がかかるなど、それらをトータルすると結構なお値段になるのがデメリットです。
また、バージョンアップによって検証までの手順や操作方法変わったりするため、個人的には「使い勝手が悪い」と感じています。
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Think Trader
Think TraderはThink Marketsが提供するトレード用のプラットフォームです。
MT4と同じく発注機能を備えていますが、その一方で裁量トレード用のバックテスト機能も備えています。
完全無料で使える上に、複数の時間足チャートを同時に動かせるマルチタイム機能が付いていたりなど、侮れないほど充実しています。
しかしその一方で日本語に対応していなかったり、操作感がMT4とは全く異なっていたりなど、多少の取っつきにくさもあります。
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TradingView
TradingViewは発注機能を持たないチャート分析ツールです。
FX市場から世界中の個別株まで様々な市場のチャートを表示できるのが強みで、SMCをメインとする海外の裁量トレーダーから厚い支持を受けています。
そんなTradingViewには過去のチャートを動かす「リプレイ」機能が付いており、これを利用して過去の相場のチャートを使って仮想売買をすることが可能です。
TradingViewのリプレイの凄い所は、チャートに表示できる銘柄であれば、どれでも検証できる点や、スマホやタブレットでもPCと同じように検証できる点にあります。
FXだけでなく様々な銘柄でトレードしている人にとっては超魅力的な検証ツールとして使えるでしょう。
しかし、TradingViewはサブスク式で、無料プランだと日足以上でしかリプレイが利用できません。
4時間足以下で練習したい場合は有料プランに入る必要があります。
また、リプレイ機能自体は、他の検証ツールと比べてもそれほど優れているわけではありません。
FXの通貨ペアでガッツリ検証して、データを残していきたい場合は他のツールを利用されることをお勧めします。
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ETC(その他)
今回ご紹介したもの以外にも、世界には様々な検証ツールがあります。
基本的にはPCで動くものが多いのですが、中にはスマホやタブレット用のアプリとして公開されている検証ツールがありますのでご紹介しておきます。
その一つが「FX検証 為替トレードシミュレータ」です。
App Storeのみで販売されている検証アプリ(300円)で、iPhoneやiPadで過去のチャートを動かしながら検証ができます。
「価格が激安なうえに、PCを使わないから大した機能じゃないだろう・・・」と、舐めてはいけません。
このアプリでは最大4つの時間軸でのマルチタイム表示やスピード調節機能、巻き戻し機能など、他の検証ツールにも負けない機能が揃っています。
インジケーターも有名なものは表示可能ですし、ラインなどのオブジェクトも使えます。
動作も軽くて感覚的に使えて、一度アプリを落としても、前と同じところから検証が再開できるのも地味に便利です。
細かく見ていけばPC用の検証ツールよりも劣る点はありますが、場所を選ばずにゲーム感覚で検証できるのが一番の魅力だと思います。
個人的にはサブ的な検証ツールとしてオススメしています。
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個人的にはMT4用の検証ツール(EA)がオススメ
今回はFXの検証ツールについて分類してご紹介しました。
色々なものがありますが、個人的にはMT4を使う検証ツールがオススメです。
MT4は利用者数が多く情報量も多いですし、通常のトレードで利用していれば必然的に使い方にも慣れてきます。
そのため、簡単に導入できますし、いつものトレード用のチャートで練習できるのは自信にも繋がります。
MT4の検証ツールにはストラテジーテスターを使うものと使わないものがありますが、どちらが良いかは価格と機能を照らし合わせて考えるといいでしょう。
「どっちが良いかわからん!」という方は、ストラテジーテスターを使わない「Trade Trainer」をお勧めします。価格は高いですが、その分だけ機能が充実しており、コレ1つあれば他の検証ツールに目移りすることはなくなるでしょう。