PIPSが全てではないのです。

FXをやっている方のブログを拝見すると、その日に何pips取れたかを報告している方は多いですね。

もしかしたらあなたも、毎日お気に入りのトレーダーのブログをチェックして、何pips取れたかを見ているのではないでしょうか?

・今日は○○さんよりも多く取れた。
・△△さんはやっぱり沢山のpipsを取るなぁ・・・。
・勝手にライバル視している□□さん。彼に今月は負けてるなぁ・・・。

などなど、色々なブログの楽しみ方はあると思います。
しかし、単純な獲得pips数がその人のトレード技術を示すものだと考えるのは大間違いです。

トレードというものでは、リスクとリワードが表裏一体となっています。
ですから、取ったリスクと比較して、どれだけの利益が得られたか?
ということに焦点を当てなければ、その人のトレードの凄さはわからないのです。

今回は獲得pipsが全てではない!ということを主張したいと思います。

リスクを分母に、結果を分子に

2つのトレードを比較しましょう。

■トレード1
損切り幅を300pipsに設定して、100pips獲得した。

■トレード2
損切り幅を20pipsに設定して、100pips獲得した。

 

さて、どちらの方がいいトレードでしょうか?
獲得pipsが両方共100pipsだから同じ?違いますよね。

感覚的に見てもトレード2の方が優れいていると感じると思います。
では、感覚ではなく数字で見るとしましょう。

トレードの良し悪しを計るには、トレード結果(損益)を取ったリスクで割ってやる必要があります。

トレード1の場合は、
100pips÷300pips=0.333

トレード2の場合は、
100pips÷20pips=5.0

0.333と5.0。
これらの数字は、リスクの何倍の利益を取れたかを意味しています。
つまりこの数字が大きいほど良いトレードになるわけです.

さて、毎日のトレードをアップしていて、獲得pipsと一緒にそのトレードの損切り幅までしっかりと示してあるブログはどれだけあるでしょうか?

ほとんどないですよね。
pipsだけでは、そのトレーダーが本当に凄いかはわからないのです。

ブログのpipsだけの結果をあまり気にしすぎないように

実際のトレードでpipsが多く取れると嬉しいものです。

しかし、我々はそれ以上にリスクを意識しなくてはいけません。
トレードのリスク(=損切り幅)に応じて仕掛ける枚数を変化させる資金管理方法が当然であるならば、獲得pipsよりも実際に儲けた金額の方が重要です。

例えば1回のトレードリスクを10,000円として、損切り幅に合わせてロットを調節して5回トレードを行いました。(通貨ペアはドル円とします)

1回目
損切り幅:20pips(ロットは5万通貨)
獲得pips:50pips
損益:25,000円
(ロットは、10,000円÷20pips=500 ですので、5万通貨です。
以下同じ計算でロットを算出しました。)

2回目
損切り幅:100pips(ロットは1万通貨)
獲得pips:-100pips
損益:-10,000円

3回目
損切り幅:40pips(ロットは2万5千通貨)
獲得pips:25pips
損益:6,250円

4回目
損切り幅:80pips(ロットは1万2千500通貨)
獲得pips:-50pips
損益:-6250円

5回目
損切り幅:10pips(ロットは10万通貨)
獲得pips:30pips
損益:30,000円

5回の取引における損益の合計は45,000円です。
5回の取引で、1回のトレードリスクの4.5倍分も取れるというのは凄いことです。
しかし、獲得pipsの合計は、-45pipsです。

ちょっと極端な例ですが、pipsが全てではないことが分かってもらえたかと思います。
他人の獲得pips数を見聞きする場合は、参考程度にしてくくらいが丁度良いですよ。

まとめ

トレード手法がどれだけ優れているかは獲得pipsだけでは計測できません。

大切なことは取ったリスクに対して、どれだけのリターンが得られるのか?です。

当然誰もが取ったリスク以上のリターンを求めます。
しかし、中にはナンピンやマーチンでリスクを誤魔化して、ほんのちょっとのリターンを求める手法もあります。

リスクとリターンの関係性については常に頭に入れておくべきだと思います。

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