2019年6月にトレード検証ソフトとして有名なForex Testerシリーズに新バージョンのForex Tester4がリリースされました。

Forex Testerは、過去の相場の値動きをリアルタイムのように動かしてトレードの練習&検証ができるソフトです。これまで1⇒2⇒3とユーザーの意見を取り入れながら着実に進化を遂げてきた経緯があります。

新バージョンのForex tester4では以下の新機能が追加されました。

Forex Tester4の新機能
  • MT4用のインジケーターがFT4でも使える
  • チャート上にその時間にあった経済ニュースが表示される
  • 外国為替だけでなく株価、インデックス、仮想通貨など800以上の銘柄が利用可能
  • チャート上にメモが張れる
  • 時間軸間でラインを同期できる
  • インジケーターやEAを自分で作成できる
  • ロット数を許容リスクで自動計算してくれる
  • 夏時間を自動で適用してくれる
  • 取引結果をpipsでも金額でも表示
  • 取引手数料も結果に入れられる

全体として痒いところに手が届くようになった印象です。
特に目玉となるのがMT4用のインジケーターがFT4でも使えるようになるコンバート機能。

今回の記事では、MT4用のインジケーターがFT4でも利用できるコンバート機能がどれほど優れているのかを検証します。

結論
結論から言えば、現状では「使えない」です。
コンバート機能だけを期待してFT4を購入orアップグレードすると私のように後悔する事になりますので要注意です。

Forex Tester4について

Forex Testerシリーズは、FX取引の練習をするために作られたソフトです。
開発にはMT4の製作者が関わったこともあって、MT4と似たような見た目となっています。

見た目は似てはいますが、取引の練習を始めるまでの流れは違います。
ここで好みが分かれます。

Forex Testerの強み

過去の相場を動かしてトレードの練習をする分には、MT4を利用することでも可能です。
しかし、このForex Testerは検証専用ソフトと言うこともあって、MT4ではできない機能が付いています。

MT4には無い機能
  • ティックレベルで過去の動きを再現できる(データは有料)
  • 巻き戻しができる
  • 複数の時間足を同時に動かすことができる(裁量トレード練習君プレミアムなら4つまで可能)

検証ソフトとしてみれば、MT4よりもFTの方が機能が豊富で優秀です。
MT4の仕様は15年前ですので、当然と言えば当然です。

Forex Testerの弱み

残念な事にForex TesterではMT4専用のインジケーターは作動しません。

これがMT4のカスタムインジでトレードする人にとっては致命的でした。

そのため、基本的なインジやライン&プライスアクションを重視するトレーダーはForex Testerを使って検証、MT4専用のカスタムインジを利用する人はMT4を使って検証、と棲み分けがなされ、お互いの領域を侵すことはありませんでした。

FTとMT4の違いについては、以下の記事でも触れています。

Forex Tester4はMT4のインジも使える!

しかしForex Tester4になってその流れが大きく変わります。
なんと、MT4のインジケーターをFT4用にコンバートする機能が追加されたのです!

これがどれだけ画期的なことなのか、Forex Testerシリーズを持っている方なら分かるかと思います。

私もそのことを知って、どうも使い勝手が悪くてあまり起動していなかったFT3をFT4に衝動的にアップグレードしました。それだけ魅力的な機能が追加されたのです。

MT4のインジケーターをFT4用にコンバートする方法

それではMT4用のインジケーターをFT4用にコンバートする手順を解説します。

まずはFT4の左上の「ファイル」から「インストール」を選択して「新規インジケーターをインストール」を選択します。

インジケーターファイルを選択します。

 公式ではex4ファイルでも可能と書かれていますが、コンバートできるのはmq4ファイルのみです。
販売されているインジケーターの多くがex4ファイルのため、この時点でForex Tester4は有料インジを使った検証はできないということになります。

 

mq4ファイルを選択して「変換」を押すと、データがForex Testerのサーバーに送られてコンバートされます。

完了するまでには少し時間がかかりますが、無事に終了するとインジケーターの「カスタム」内に変換したインジケーターが表示されます。

本当にコンバートできるか試してみた

Forex Tester4のコンバート機能がどれくらいのなのか複数のインジケーターを使って検証しました。

今回の検証で使ったインジケーターは以下の5つ。

  • granville03
  • price-action-scaner
  • RCI
  • Renko
  • SS_SupportResistance

ではそれぞれの結果をご覧ください。

granville 03

granville03は私の作成したインジケーターで、グランビルの3番のポイントでサインが出ます。
MT4だと以下のように表示されます。

これをFT4用に変換してチャートに表示させようとすると・・・・何も表示されません。
どうやら色が全てTransparent(透明)という設定になっていました。

そこで各色を変更してやると何とか表示出来ました。

サインの出る場所も問題ありません。
しかし残念なことに、パラメーターを弄った後は高確率でFT4がフリーズします。
FT4を再起動してやるとしっかりとチャートを動かせるのですが、面倒です。

price-action-scaner

ローソク足のプライスアクションを認識して、特定のパターンになるとローソク足上にレクタングルが表示されるインジケーターです。MT4だと以下のような表示になります。

このインジをコンバートすると以下のような表示が出ました。

エラーが出ました。
これは事実上コンバート不可能という意味になります。

その後以下のような表示が出ました。

自動変換できなかった場合は、Forex Tester側で手動で変換してくれるようです。
しかし、上の表記にあるようにかなり時間がかかります。
(今現在で1週間以上待っていますが、まだ届きません。)

RCI

有名なインジケーターですね。
MT4に表示させると以下のようになります。

これをFT4用にコンバートすると・・・

問題なく表示できました。
RCIについてはパラメーターを変更してもフリーズすることはありませんでした。
これについては完璧と言えます。

Renko

練行足を表示するインジケーターは多々ありますが、このインジはチャート下に練行足を表示します。MT4だと以下のように表示されます。

このインジについては、コンバートは完了し、インストールもされましたが、チャートにバーが表示されるだけで練行足は出てきませんでした。

しっかりとコンバート出来たように見えても、チャートには表示されないケースもあることが分かります。

SS_SupportResistance

自動でサポレジゾーンを表示し、更にはそれらの重要度まで示してくれる優れたインジです。

MT4に表示させると以下のようになります。

これをFT4用にコンバートすると・・・

ダメでした。

price-action-scanerも変換できなかったことを考えると、FT4のコンバーターは複雑なインジの変換は無理なようです。

FT4のコンバート機能の検証から得られた結論

検証から得られた結論
  • ex4ファイルは読み込めない
  • mq4ファイルでも少し複雑なインジはコンバートできない
  • コンバートできても表示できないものもある
  • コンバートできて表示もできるが、頻繁にフリーズするものもある
  • シンプルなインジのみがコンバート可能&表示可能

他にも色々と手持ちのインジで試してみましたが、表示がシンプルなインジケーターほど成功率が高く、複雑なインジほど失敗しやすい傾向にあります。

FT4のサイトには一番上にMT4インジのコンバート機能を持ってきていますが、以下のような記載もあります。

MT4からFT4へのコンバーターは、その実現が非常に技術的に難しいのでまだ開発中です。完全に完成するまでにはしばらく時間がかかる場合があります。 ただし、特定の種類のインジケーターとストラテジーの変換についてはカバーされています。

現状では「FT4用に変換できるインジがある」程度の認識の方が良いと思います。
全部が全部変換できると思って購入すると私のように残念な気持ちになることになります。

MT4のインジが使える!と思ってFT4を購入すると後悔するかも

以上、新しいForex Tester4のご紹介と一番の目玉機能であるMT4コンバート機能の検証結果でした。

私がやってみた感想としては「まだまだ未完成」な状態です。
今後は少しは改良されるとは思いますが、全てのインジをコンバート出来るようにはならないかな?と思っています。

そのため、FT4のコンバート機能だけを期待してFT4を購入したりアップグレードすると後悔するでしょう。

もちろんForex Tester4の他の機能も素晴らしいですし、「検証ソフト」として考えたら非常に有能であることは言うまでもありません。しかし、MT4用のカスタムインジを利用して検証したい方は、MT4用の検証ツールを使う方が良いかと思います。

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