forex

FXを始めるにあたってまず最初にやるべきこと、それは口座開設です。
FX業者がいてやっとFX取引が始まるのです。

FX業者は我々の注文を取り次いでくれるわけですが、彼らの仕事はそれだけではありません。

顧客対応、取引ソフトの開発、サーバーの設置、広告作成・表示・・・。
色々とお金をかけています。

ではFX業者はどうやって儲けているのでしょうか?
今回は国内業者に多い、相対取引方式の業者(DD、OTC)の儲けの仕組みについて解説していきたいと思います。

まず相対取引とは何?

相対取引はDD(Dealing Desk)方式、OTC(Over The Counter)方式とも呼ばれています。

これは、FX業者とトレーダーが1対1で為替取引をするというものです。
株式取引では、証券会社が顧客と取引所とを「仲介」するだけなのに対して、相対取引ではFX業者とトレーダーが直接取引することになります。

相対取引の業者は、インターバンクのレートを参考にして、顧客に提示する為替レートを決めます。顧客から注文があっても、それをインターバンクに流すかどうかは業者の自由です。つまり呑みをやってもいいのです。

そのため、業者によって価格レートも少し違うこともあるのです。
特に重要指標発表でボラティリティが大きく広がっている時は業者間のレートの乖離も大きく、業者間アービトラージが使える時でもあります。

業者間アービトラージについてはこのページで少し書いています。

相対取引とは違うNDD取引というものもあります。
NDDとはNon Dealing Desk の略で、インターバンクのレートをそのまま顧客に提示して、顧客の注文があれば、そのままインターバンクに流します。
呑みをやらない業者と言うのが一番わかりやすいでしょう。

日本国内でNDD取引をやっているFX業者は少ないですが、海外のFX業者ではNDDを売りにしているところが多くあります。

相対取引業者の利益の源

相対取引業者がどんなものかわかったら、どうやって儲けを出しているのかがわかってくると思います。

FX業者の利益の源は、4つに分けられます。

1.スプレッド
2.スワップの金利差
3.マリー
4.呑み

1と2につきましては、トレーダー側から見たところの「取引コスト」に相当します。
それぞれについて詳しく見ていくことにします。

 

1.スプレッド

FX業者の為替レートは、提携している銀行のレートにスプレッドを加えてトレーダーに提示しています。

ただし、銀行のレートにも常に変動するスプレッドがありますので、固定スプレッドをやっている業者の場合、毎回必ずしもスプレッドで利益がでるわけではありません。

特に最近は低スプレッド競争が激化しています。
時には銀行のスプレッドよりも狭いスプレッドで価格を提示しないといけない時もあることでしょう。

しかし、3で解説するマリーをすると、スプレッド分が丸々と利益になることもあります。

また、FX業者の中には実質的には手数料に区分されるはずのものが、スプレッドに上乗せされてレートに提示されている場合もあります。

例えばFXTFの場合、自社ツールで取引する「らくらくFX」ではドル円のスプレッドが0.5銭であることに対し、「MT4」で取引する場合は0.8銭となっています。

 

2.スワップの金利差

金利差のある通貨ペアで取引すると、スワップポイントが付きます。
FX業者のスワップポイントを見ると、同じ通貨ペアをロングした時とショートした時ではスワップポイントに違いがあります。

swap
(画像はヒロセ通商の例です)

このスワップポイントの差もFX業者の利益となります。

 

3.マリー

マリーとは、FX業者が顧客同士のポジションを相殺させることです。

例えばFX業者の方に、ドル円のトータルの買い注文が1000万通貨あって、逆に売り注文が1200万通貨あったとします。

この時、インターバンクに1000万通貨の買い注文と1200万通貨の売り注文を同時に流す(カバーする)のは非効率です。
カバーするにも手数料がかかるからです。

こんな時は売りと買いの1000万通貨を業者側で相殺して、200万通貨分だけインターバンクにカバー注文を入れるのです。

すると、1000万通貨分のスプレッドは確実に業者の利益になります。
マリーはFX業者にとっては無リスクの非常に美味しい利益の源です。

マリーをするためには注文が必要です。
FX業者は多くの注文を得るために、広告宣伝、ツールの向上毎月のキャンペーンなどをやっているのです。

 

4.呑み

マリー取引でも書きましたが、相対業者の場合は、顧客の注文を必ずしもそのままインターバンクにカバーするかといえば、そうではありません。

実際にはFX業者にもディーラーがいて、自社のポジション具合を見ながら、タイミングを見てカバー取引をすることが多いのです。

FX業者側には、顧客の指値、逆指値がどこに集まっているかがわかります。
ストップロス注文が多くなっているところにレートが近い場合、その値にヒットするのを待てば、顧客の損失が全部業者の利益になります。

数年前まではFX業者が意図的にレートを動かしてストップロスにヒットさせる「ストップ狩り」がよくありましたが、取り締まりが厳しくなって、現在はほとんど無いと言ってもいいでしょう。

しかしFX業者がどれだけ呑みをやっているかは詳しくはわかりません。
顧客からの注文をカバーしない分だけ、業者の利益=顧客の損失となるのは明白です。

儲けている人の口座が凍結されたという噂の多い業者はカバー率が低いと考えられますね。

まとめ

相対業者には、マリーと呑みがあるというところがポイントです。
これらについて悪く言われることもありますが、ここで業者が儲かるおかげで我々に低いスプレッドを提供してくれているのもまた事実です。

FX業者とトレーダーは持ちつ持たれつ・・・の関係でないと共存できませんからね。