市場というものは「サイクル」を持っています。
サイクル理論」というと、結構難解なイメージがありますし、中には占星術と組み合わせたものまであります。

その中でかなり説得力がある理論として、「アメリカ大統領の任期である4年間を1週とするサイクル」があります。

私が長期投資やiDeCoの戦略を練る際に参考にしている本であるでは、このような記述があります。

大統領選挙は景気と株式相場に大きな影響を及ぼす。

戦争、不況、弱気相場は大統領の任期の前半に起きるか始まり、繁栄の時期と強気相場は後半に起きる傾向がある。最大の上昇は、就任後2年間の弱気相場のあとの3年目に現れやすい。

再選を勝ち取るために、大統領達は痛みを伴う取り組みのほとんどを人気の前半に行う。そして、後半になると景気刺激策を打って、有権者が投票所に出かけるときに最も好景気になるようにしがちである。

大統領の再選および同じ党内から大統領を出すために、4年間の任期の中で前半では痛みの伴う事を行い、後半では国民に気に入られることを行う」というのは確かに理にかなっています。

この具体的な例については「アノマリー投資」内でかなり詳しく記述されています。

そして相場が底を打ちやすいのが中間選挙の年で、その中でも特に「底」となりやすい時期について以下のように書かれています。

中間選挙の年に相場で付ける底のかなりの割合は、私が最悪の6ヶ月(5月~10月)と呼ぶ期間に見られる。

中間選挙とは大統領の任期2年目に行われるアメリカの議員を選出するための選挙です。
過去に行われた年としては、2002年、2006年、2010年、2014年で、今年である2018年も中間選挙があります。

ということは、中間選挙のある今年の5月から10月の間でダウ平均が大きく下げたところで、ダウ平均のCFDやダウ平均に連動する投資商品を買っておけば良いのではないか?という結論に至りまして、過去の相場について調べてみました。

また、ダウ平均と相関があると言われる日経平均、そしてドル円でもどれくらいの影響があるのか調査しました。

調査方法

前置きが長くなりましたのでわかりやすくまとめます。

■目的
アメリカの中間選挙の年にダウ平均が底を打って、次年は上昇をするのか調べる。
ついでにダウと相関があるとされる日経平均とドル円でも調べる。

■調査期間
2002年~2018年(少なくてすみません)

結果

NYダウ平均


(中間選挙の年を青色の四角で囲っています)

中間選挙が4年おきにしかないのでデータが少ないのですが、確かに確かに中間選挙の年で大きく下げたところで買っておけば、翌年以降で利益になる事が多そうです。

底値拾いの絶好な機会」というのはあながち嘘ではありません。

他にも中間選挙の安値は5月から10月の間に集中しているのも見逃せません。これはセルインメイのアノマリーですね。

また、「アノマリー投資」では「1939年以降で大統領の任期3年目でダウが下落した年はない」と書かれていますが、2015年については少し微妙です。しかし翌年の2016年に上げたので良しとしましょう。

そして今年ですが、既にかなり上げている状態ですので、ある程度の押しが入ってくることは予測できます。そして5月~10の間で勢いよく下げてきたところが絶好の買い場になりそうですね。

日経平均

日経平均の方はと言うと、ダウ平均よりは明らかに説得力に欠けますね。
長らく停滞していたこともあってか、どうもこのアノマリーは当てはまりそうにありません。

やはり大統領選挙の影響は日本株には届かないようです。
しかし5月から10月の間で大きく下げたときに買っておくという戦略は悪くなさそうです。

ドル円

ドル円も・・・あまりアノマリーの影響がなさそうです。
あまり規則性も見られませんし、「通用しない」と考えた方が良さそうです。

大統領任期の4年サイクルはアメリカの株式相場のみに通用する

「中間選挙の年に底を打つ」という説は、以前より気になっていたアノマリーだったので今回調べてみたのですが、確かにダウ平均には通用するものの、日本株にもFX市場にも応用は出来なさそうです。

ちょっと残念な結果にはなりましたが、ダウ平均に連動する投資商品で資産運用をされている方にとっては、戦略の一つとして組み込むのもアリではないでしょうか。

積み立て投資をするにしても、毎月決まって同じ金額を積み立てるのではなく、アノマリーの傾向に応じて金額を変化させるのも面白いですね。

アノマリー投資 では、主にアメリカ株式について多くのアノマリーを解説しています。

価格も安いですので、興味のある方は読んでみられる事をオススメします。